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≪蒸気船編≫
4.魔法
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2人は暗闇の中、少女の居る部屋へ急ぐ……
『ワウォーン』
「今日は月明かりも無いし、オオカミの遠吠えも聞こえるわ……怖い!」
裕翔! 私の手を離さないでね……
「今のは、犬じゃないのか?」
……
少女の居る部屋の前に着くと、そ~と扉を開ける……
「大丈夫なのか? 勝手に入って……」
「だって、お願いされたのよ」
「……誰に?」
「妖精!」
「……」
どうしよう……また変な事を言っちゃたかな? やっぱり夢だったのかな? だけど、この部屋に居る娘の事だよね?
……少女の部屋へ入る。
「こんばんわ~、おじゃましま~す」
マリンは暗闇の中、少女にゆっくり近付き話し掛けてみる……
「大丈夫? どうしたの?」
「……反応がないぞ……」
「夢で聞いた通りだわ、体が動かないみたいね……」
「それじゃ妖精は本当だったのか! 俺も会ってみたいな」
裕翔ったらやっぱり信用していなかったのね……
でもあの妖精さん、一生懸命にお願いしてたし、よし! 決めたわ、必ずこの娘を助けて見せる。マリンは本気モードになる……
「私の忍術で彼女の心に触れてみるね……」
マリンは、黄色に輝く魔法陣を指先に出現させて、ポケットから取り出した御札に能力を流し込む……精神干渉魔法、対象の人の精神に干渉出来る……使い方を間違えると凄く危険だけどね、色の濃度を上手にコントロールしないとね……マリンの魔法は、基本になる3種類の魔法陣の組合せによって発動する魔法だ。1つ目はユピテル魔方陣、これは青く輝く、2つ目はソロモン魔法陣、緑色に輝く、最後に3つ目、バベル魔方陣、これは赤く輝く、この3つの魔法陣を重ね合わせて色々な色の魔法を使う。
「マリン、ちょと確認なんだが良いか? 前から気になってたんだが、それって魔法だよな? 忍術ではないと思うんだけどな? それからそこで御札を使うのも良く分からないんだが?」
「何言ってるの、これは忍術なのよ、それに、忍術には御札は必要不可欠なのよ……」
マリンは御札を少女に貼り付ける……
「……そんな所に貼り付けて良いのか? 女の子だぞ!」
……
温かい……誰かが私の手を握ってくれてる……眩しい光が私の中に入って来る……不思議な能力を使う人……この人なら私の声が届くかもしれない、もう一人は嫌! 助けてほしい、元の体に戻りたい、少女はマリンに助けを求める……
『……た・す・け・て……体・が動か・ない……』
「大丈夫よ、私達が助けるわ……」
少女の目から涙が溢れる……
マリンは少女の手をしっかりと握る。
「裕翔! 出番よ! 私の時の様に治して!」
「……」
「はやく……お願~い」
「簡単に言うなよ……まだ思うように、コントロールが出来ないんだから……」
「え~、何言ってるの、約束したのよ~」
ど~しよう、裕翔にしかこの娘は助けられないよ~、私に格好良いとこ見せてよ~
……
「しかたない、何とかするよ……
そうだ、マリンの力を貸してくれないか、そうすれば……」
「分かったわ!」
今度は白色に輝く魔法陣を出現させたマリンは、御札に能力を流し込み、裕翔に貼り付ける。
「そこに貼り付けるのかよ……」
白い魔法は久し振りに使ったわ、私の力を分け与える能力、怪我をしている人や病気で苦しんでいる人に使うんだけどね……緑色の治癒魔法と組み合わせると、患者の体力を保ちながらの怪我や病気の回復ができるわよ! 今回は裕翔に力をあげるわね!
「これならば……」
裕翔は少女に触れる……
……数時間が過ぎた頃、離れの作業小屋で……
……『コケコー』
「おはようございます。眠れましたか?」
「あ! いとねーちゃん、おはよー!」
「え! つむぎ?」
「つむぎちゃん、よく眠れたよね~!」
マリンはつむぎちゃんと一緒の布団で眠っていた。
「とーさま、かーさま、大変! つむぎが~!」
つむぎの姿を見た姉のいとは慌てて両親の元へ……
「つむぎちゃん、元気になったものね~!」
マリンはつむぎちゃんの頬をすりすりしている……
「マリンおねーちゃん、やめて~! くすぐったい~!」
……
「でも、良かったよ、能力が使えなかったらどうしょうかと思ったが、ミーシャが俺にぶつかって来た瞬間に能力が発動したからな……、マリンから貰った力は十分だったんだが、能力を発動するトリガーが分からないんだよな?」
「ミーシャ? どうして、あのタイミングで裕翔に体当たりしたの?」
『ニヤ~!』
ミーシャはご機嫌で毛づくろいをしている……
「どうせ、ネズミにでも驚いて、飛び退いて俺にぶつかって来たんだろ~」
『ニャー、ニャー、ニャー』
「裕翔、ミーシャ怒ってるわよ?」
「怒るなよ……理屈は分からないが、今回もミーシャに助けられたよ、ありがとうな!……でもな~、ミーシャの蹴りがトリガーじゃないよな? それはやだな……」
『ニヤ~!』……
つむぎちゃんのご両親が慌ててやって来た。
「つむぎ~、体は何ともないのか?」
「だいじょうぶ! 元気になったよ!」
「本当に?」「うん!」
「良かった……皆さん有難うございます。お蚕様にも感謝致します」
「お蚕様にも?」
「はい、家の守り神です」
「……え!?」……
『両親はつむぎが倒れた時、もう駄目かと諦めかけた……しかし、どうしても諦めきれずに、少しの可能性を求めて看病を続けていたのだ……半年が過ぎ、1年、2年が過ぎると自分たちの力の無さに、無力感に苛まれて情けなくなり、気持ちが諦めに変わってきた頃……
ある蒸し暑い夜の事でした。
(2日前の事だけど……)
突然、枕元に立った幼女姿のお蚕様から、お告げを受けたのです。
お告げによると、『2日後に2人の旅人が来るから、何が何でも家に連れ来なさい』と言う事だった……
……
2日後、農作業をしていると、話しかけてくる微かな声が聞こえた……しかし、辺りを見回しても誰もいない、不思議に思いながらも作業を続けいると葉っぱの後ろにお蚕様が隠れていた……
「お蚕様どうしてここに?」
『御告げの事、忘れているな💢』
「申し訳ありません、忘れてました……」
『しかたないな~、今日だと言ったのに、今からターゲットの2人が来る、直々に私が驚かせるからタイミングを見て、いちゃもんを付けて、家まで連れて来るのだぞ!』
「分かりました……」
……
「と、言うような事がありまして……」
「なんて横暴な……」
「あの虫……『お蚕様』、計画的だったのね、
あの時、葉っぱの後ろに隠れて、私を驚かせたの全部お芝居だったのかな? それに、どこで私達の事を知ったのよ?……」
お蚕様が幼女の姿でマリンの横にこっそりと姿を現した……
『今、虫って言ったな?』
「ごめんなさい、『あ! 妖精さん』」
『わざとらしい奴め……』
「可愛いらしい妖精じゃないか……普通に姿をあらわしているが、大丈夫なのか?」
『問題ない、この家の守り神(仮)をしているからな! 何時もは、神棚に住んでいる……』
「(仮)ってなに?」
『あ~! それは、まだ正式な神でまはなく、見習いだと言う事だ。もう少しなのだがな……』
「そうなの?」
『それで、なぜ2人が来る事が分かったのか? だったかな……』
「そうよ、どうやって?」
『それはな、糸だ、この様に糸をだな取り出して、適当な長さに切る、あとは風に乗せれば50キロ先まで漂って行く、この様にして広範囲に漂わせた糸で情報を集める事が出来る。……凄いだろ~ えへん!』
普通に自慢している……
「この辺り、糸だらけなの?」
『そうだな……だが問題はない、人畜無害な糸だからな……』
「あら、お蚕様、こんな場所に……」
『ちょ、ちょとまて……まだ話しの途中だ……』
自慢話が続いていたが家の人が来て、桑の葉に乗せて神棚へ運ばれて行った……
『どうも普通の人にはお蚕様にしか見えないらい……』
お供えの桑の葉をむしゃむしゃ食べ始める……
『そうだ、話に夢中になって忘れる所だったぞ、つむぎを治してくれたお礼に、これをやる……』
「なに、なに?」
『これはな、私の糸で作った巾着袋だ! 作るのに10年はかかる代物だぞ!』
「ありがとう、でも小さくない?」
『侮るではないぞ、大容量の袋なのだぞ……色々と小細工もしてある……』
「たとえば?」
『入れた物の重さが無くなるとか……』
「凄いじゃない、でも重さをどうやって無くすの?」
『マリンが使う魔法の様なものだな……』
「鉱物とかの分質じゃないのか~、日本の物語に重力に反発して浮く石とかあったから、ちょと気になっちゃた……でも凄いわ! 旅の荷物が多くて困っていたのよ! ありがとう!」
……
別れ際、マリンの手を離さないつむぎ……
「もう行っちゃうの?」
「ごめんね、つむぎちゃん……そうだ、御守りプレゼントするね! 私の忍術が込めてあるからつむぎちゃんの事、守ってくれるからね」
「ありがとう、おねーちゃん!」
「可愛すぎるわ~、もう一回、すりすりさせて~」
……
蒸気船乗り場に着いた……
「可愛かったな、つむぎちゃん! 」
「うん!」
「また会えるといいな……」
「そうだな、だけどマリンは家族に会わないと!」
「分かってるわよ!」
……
「ねー裕翔、この最中ってなに? 美味しそうよ!」
船着き場で売っている最中を見つけて、裕翔に買って欲しいと言う目で訴える……
……
「ありがとう裕翔! 船に乗ってから食べましょう!」
「そうだな!」……
船のデッキに出て、心地良い風に吹かれながら一緒に食べる。
「餡に醤油が練り込まれていて、醤油の香りと、程よい塩味が加わっていて、とても美味しいわ……」
…………その頃
『マリンは良いな~、美味しそうだな~! つむぎに頼んでお供えしてもらうとするか……
お~い! つむぎ~!』
「……お蚕様だめですよ! マリンさん達を無断で覗き見しちゃ!」
『すまん……それでだな、つむぎ~、お供え頼んでも良いかな~? 最中が食べたい』
「分かりましたお蚕様、掃除が終わったら買ってきます」
『ありがと!』……
『ワウォーン』
「今日は月明かりも無いし、オオカミの遠吠えも聞こえるわ……怖い!」
裕翔! 私の手を離さないでね……
「今のは、犬じゃないのか?」
……
少女の居る部屋の前に着くと、そ~と扉を開ける……
「大丈夫なのか? 勝手に入って……」
「だって、お願いされたのよ」
「……誰に?」
「妖精!」
「……」
どうしよう……また変な事を言っちゃたかな? やっぱり夢だったのかな? だけど、この部屋に居る娘の事だよね?
……少女の部屋へ入る。
「こんばんわ~、おじゃましま~す」
マリンは暗闇の中、少女にゆっくり近付き話し掛けてみる……
「大丈夫? どうしたの?」
「……反応がないぞ……」
「夢で聞いた通りだわ、体が動かないみたいね……」
「それじゃ妖精は本当だったのか! 俺も会ってみたいな」
裕翔ったらやっぱり信用していなかったのね……
でもあの妖精さん、一生懸命にお願いしてたし、よし! 決めたわ、必ずこの娘を助けて見せる。マリンは本気モードになる……
「私の忍術で彼女の心に触れてみるね……」
マリンは、黄色に輝く魔法陣を指先に出現させて、ポケットから取り出した御札に能力を流し込む……精神干渉魔法、対象の人の精神に干渉出来る……使い方を間違えると凄く危険だけどね、色の濃度を上手にコントロールしないとね……マリンの魔法は、基本になる3種類の魔法陣の組合せによって発動する魔法だ。1つ目はユピテル魔方陣、これは青く輝く、2つ目はソロモン魔法陣、緑色に輝く、最後に3つ目、バベル魔方陣、これは赤く輝く、この3つの魔法陣を重ね合わせて色々な色の魔法を使う。
「マリン、ちょと確認なんだが良いか? 前から気になってたんだが、それって魔法だよな? 忍術ではないと思うんだけどな? それからそこで御札を使うのも良く分からないんだが?」
「何言ってるの、これは忍術なのよ、それに、忍術には御札は必要不可欠なのよ……」
マリンは御札を少女に貼り付ける……
「……そんな所に貼り付けて良いのか? 女の子だぞ!」
……
温かい……誰かが私の手を握ってくれてる……眩しい光が私の中に入って来る……不思議な能力を使う人……この人なら私の声が届くかもしれない、もう一人は嫌! 助けてほしい、元の体に戻りたい、少女はマリンに助けを求める……
『……た・す・け・て……体・が動か・ない……』
「大丈夫よ、私達が助けるわ……」
少女の目から涙が溢れる……
マリンは少女の手をしっかりと握る。
「裕翔! 出番よ! 私の時の様に治して!」
「……」
「はやく……お願~い」
「簡単に言うなよ……まだ思うように、コントロールが出来ないんだから……」
「え~、何言ってるの、約束したのよ~」
ど~しよう、裕翔にしかこの娘は助けられないよ~、私に格好良いとこ見せてよ~
……
「しかたない、何とかするよ……
そうだ、マリンの力を貸してくれないか、そうすれば……」
「分かったわ!」
今度は白色に輝く魔法陣を出現させたマリンは、御札に能力を流し込み、裕翔に貼り付ける。
「そこに貼り付けるのかよ……」
白い魔法は久し振りに使ったわ、私の力を分け与える能力、怪我をしている人や病気で苦しんでいる人に使うんだけどね……緑色の治癒魔法と組み合わせると、患者の体力を保ちながらの怪我や病気の回復ができるわよ! 今回は裕翔に力をあげるわね!
「これならば……」
裕翔は少女に触れる……
……数時間が過ぎた頃、離れの作業小屋で……
……『コケコー』
「おはようございます。眠れましたか?」
「あ! いとねーちゃん、おはよー!」
「え! つむぎ?」
「つむぎちゃん、よく眠れたよね~!」
マリンはつむぎちゃんと一緒の布団で眠っていた。
「とーさま、かーさま、大変! つむぎが~!」
つむぎの姿を見た姉のいとは慌てて両親の元へ……
「つむぎちゃん、元気になったものね~!」
マリンはつむぎちゃんの頬をすりすりしている……
「マリンおねーちゃん、やめて~! くすぐったい~!」
……
「でも、良かったよ、能力が使えなかったらどうしょうかと思ったが、ミーシャが俺にぶつかって来た瞬間に能力が発動したからな……、マリンから貰った力は十分だったんだが、能力を発動するトリガーが分からないんだよな?」
「ミーシャ? どうして、あのタイミングで裕翔に体当たりしたの?」
『ニヤ~!』
ミーシャはご機嫌で毛づくろいをしている……
「どうせ、ネズミにでも驚いて、飛び退いて俺にぶつかって来たんだろ~」
『ニャー、ニャー、ニャー』
「裕翔、ミーシャ怒ってるわよ?」
「怒るなよ……理屈は分からないが、今回もミーシャに助けられたよ、ありがとうな!……でもな~、ミーシャの蹴りがトリガーじゃないよな? それはやだな……」
『ニヤ~!』……
つむぎちゃんのご両親が慌ててやって来た。
「つむぎ~、体は何ともないのか?」
「だいじょうぶ! 元気になったよ!」
「本当に?」「うん!」
「良かった……皆さん有難うございます。お蚕様にも感謝致します」
「お蚕様にも?」
「はい、家の守り神です」
「……え!?」……
『両親はつむぎが倒れた時、もう駄目かと諦めかけた……しかし、どうしても諦めきれずに、少しの可能性を求めて看病を続けていたのだ……半年が過ぎ、1年、2年が過ぎると自分たちの力の無さに、無力感に苛まれて情けなくなり、気持ちが諦めに変わってきた頃……
ある蒸し暑い夜の事でした。
(2日前の事だけど……)
突然、枕元に立った幼女姿のお蚕様から、お告げを受けたのです。
お告げによると、『2日後に2人の旅人が来るから、何が何でも家に連れ来なさい』と言う事だった……
……
2日後、農作業をしていると、話しかけてくる微かな声が聞こえた……しかし、辺りを見回しても誰もいない、不思議に思いながらも作業を続けいると葉っぱの後ろにお蚕様が隠れていた……
「お蚕様どうしてここに?」
『御告げの事、忘れているな💢』
「申し訳ありません、忘れてました……」
『しかたないな~、今日だと言ったのに、今からターゲットの2人が来る、直々に私が驚かせるからタイミングを見て、いちゃもんを付けて、家まで連れて来るのだぞ!』
「分かりました……」
……
「と、言うような事がありまして……」
「なんて横暴な……」
「あの虫……『お蚕様』、計画的だったのね、
あの時、葉っぱの後ろに隠れて、私を驚かせたの全部お芝居だったのかな? それに、どこで私達の事を知ったのよ?……」
お蚕様が幼女の姿でマリンの横にこっそりと姿を現した……
『今、虫って言ったな?』
「ごめんなさい、『あ! 妖精さん』」
『わざとらしい奴め……』
「可愛いらしい妖精じゃないか……普通に姿をあらわしているが、大丈夫なのか?」
『問題ない、この家の守り神(仮)をしているからな! 何時もは、神棚に住んでいる……』
「(仮)ってなに?」
『あ~! それは、まだ正式な神でまはなく、見習いだと言う事だ。もう少しなのだがな……』
「そうなの?」
『それで、なぜ2人が来る事が分かったのか? だったかな……』
「そうよ、どうやって?」
『それはな、糸だ、この様に糸をだな取り出して、適当な長さに切る、あとは風に乗せれば50キロ先まで漂って行く、この様にして広範囲に漂わせた糸で情報を集める事が出来る。……凄いだろ~ えへん!』
普通に自慢している……
「この辺り、糸だらけなの?」
『そうだな……だが問題はない、人畜無害な糸だからな……』
「あら、お蚕様、こんな場所に……」
『ちょ、ちょとまて……まだ話しの途中だ……』
自慢話が続いていたが家の人が来て、桑の葉に乗せて神棚へ運ばれて行った……
『どうも普通の人にはお蚕様にしか見えないらい……』
お供えの桑の葉をむしゃむしゃ食べ始める……
『そうだ、話に夢中になって忘れる所だったぞ、つむぎを治してくれたお礼に、これをやる……』
「なに、なに?」
『これはな、私の糸で作った巾着袋だ! 作るのに10年はかかる代物だぞ!』
「ありがとう、でも小さくない?」
『侮るではないぞ、大容量の袋なのだぞ……色々と小細工もしてある……』
「たとえば?」
『入れた物の重さが無くなるとか……』
「凄いじゃない、でも重さをどうやって無くすの?」
『マリンが使う魔法の様なものだな……』
「鉱物とかの分質じゃないのか~、日本の物語に重力に反発して浮く石とかあったから、ちょと気になっちゃた……でも凄いわ! 旅の荷物が多くて困っていたのよ! ありがとう!」
……
別れ際、マリンの手を離さないつむぎ……
「もう行っちゃうの?」
「ごめんね、つむぎちゃん……そうだ、御守りプレゼントするね! 私の忍術が込めてあるからつむぎちゃんの事、守ってくれるからね」
「ありがとう、おねーちゃん!」
「可愛すぎるわ~、もう一回、すりすりさせて~」
……
蒸気船乗り場に着いた……
「可愛かったな、つむぎちゃん! 」
「うん!」
「また会えるといいな……」
「そうだな、だけどマリンは家族に会わないと!」
「分かってるわよ!」
……
「ねー裕翔、この最中ってなに? 美味しそうよ!」
船着き場で売っている最中を見つけて、裕翔に買って欲しいと言う目で訴える……
……
「ありがとう裕翔! 船に乗ってから食べましょう!」
「そうだな!」……
船のデッキに出て、心地良い風に吹かれながら一緒に食べる。
「餡に醤油が練り込まれていて、醤油の香りと、程よい塩味が加わっていて、とても美味しいわ……」
…………その頃
『マリンは良いな~、美味しそうだな~! つむぎに頼んでお供えしてもらうとするか……
お~い! つむぎ~!』
「……お蚕様だめですよ! マリンさん達を無断で覗き見しちゃ!」
『すまん……それでだな、つむぎ~、お供え頼んでも良いかな~? 最中が食べたい』
「分かりましたお蚕様、掃除が終わったら買ってきます」
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