ちょとだけ不思議で、ちょとだけ夢のある、ちょとだけ昔の冒険物語

いぬっ

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≪巫女編≫

9.めんそ〜れ!(前編)

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 「こんにちわ~、借りていた火鼠の皮衣ひねずみのころもを返しに来ました」

れんくん、だいぶもうかったみたいね!」

「は、ははは、お陰様かげさま大盛況だいせいきょうでした。有難うございます。それで、こちらはお礼です」

「ありがとう~! 何かな~」

二十万石饅頭にじゅうまんごくまんじゅうです! 皆さんでどうぞ!」

「うまい! うますぎる! 二十万石饅頭! なんだぞ!」

「かなえ? 突然とつぜんどうしたの?」

「何でもないんだぞ! 気にしないでほしいんだぞ!」

「そう?……」

火鼠の皮衣ひねずみのころもが2枚しか無くなっちゃたけど、仕方ないわね、ルナは反省しなさい! 3枚も燃やしちゃたんだからね!」

「は~い! 反省しま~す!」

……

「皆さんにお願いしたい事があります」

 れん突然とつぜん、少しだけ神妙しんみょう顔付かおつきで話し始めた。

「なにかな? 連くんには何時も美味しいお菓子を頂いてるからね! 何でも聞いてあげるわよ!」

「私は嫌よ!」

「え~~~! ルナさん、そんな事言わないで下さいよ~」

……

 二十万石饅頭を食べながら連の話しを聞く事にした……

「うまい! うますぎる! 二十万石饅頭! お茶と、とっても合うんだぞ!」

 小枝こえだとりんとかなえは『ズズズ~』っとお茶をすすりながら、話しを聞いている。

「どうせ、また良からぬ事を考えてるんでしょ!」

ひどいな~、ルナさんそんな事はないですよ~!」

「ま~ま~ルナ! お話しを聞きましょう……」

 小枝とりんとかなえは、2つ目の饅頭まんじゅうを食べながら『ズズズ~』っとお茶をすすり、話しを聞いている。

「実は……」連は話し始める……

「実は、沖縄おきなわに居る巨大なサメを捕まえに行こうかと思いまして……」

「ほら~~~! やっぱり、駄目だめなお願い事じゃん!」

「え~、駄目って言わないで下さいよ~」

「確かに……駄目かも」

「さつきさんまで、そんな事言わないで下さいよ~」

 小枝とりんとかなえは、3つ目の饅頭を食べながら『ズズズ~』っとお茶をすする……

「ルナさんの魔法まほうの力が必要なんです!」

「なんで~? サメ、恐いからやだよ~! ルナが食べられちゃても良いの?」

「それはだめですよ、でも、今回は大きなサメを捕まえて、見世物みせものにしたいんです! ルナさ~んお願いしますよ~!」

 小枝とりんとかなえは、4つ目の饅頭を食べながら『ズズズ~』っとお茶をすする……

「でも、どうやって捕まえるの?」

「ルナさんを安全なおりに入れて海に沈めます」

「な! なんでよ! どうしてルナが海に沈められるのよ?……ま、それはいいわ、それでどうするの?」

「サメが寄って来たら、後は捕まえるだけです!」

「どうやって?」

「それは~……お任せします……」

「……ばっかじゃないの~、なんでルナが捕まえなくちゃいけないのよ~💢」

 小枝とりんとかなえは、5つ目の饅頭を食べながら『ズズズ~』っとお茶をすする……

「それから……」

「それから何よ?」

「皆さんの旅費も全部だしますよ! お小遣こずかいいも出します!」

「本当~に!」

 さつきは話に食い付いた……

「仕方ないわね~連くんOKよ! ルナ、頑張れ!」

「ありがとうございます! さつきさん!」

「ちょつと、あねさま~、ルナはOKしてないってば~」

 小枝とりんとかなえは、6つ目の饅頭を食べながら『ズズズ~』っとお茶をすする……

……

「え~! あなた達~、お饅頭は~?」

「ごめん、食べちゃった」

「お腹いっぱいなんだぞ~! もう食べれないんだぞ~!」

「それで、話は終わったの?」

「皆んなで、沖縄おきなわへ行く事になりそうよ!」

「やったー、沖縄へ遊びに行こ~う!」

「ルナはOKしてないってば~」

……

「夏だ~! 海だ~! 沖縄だ~!」

「めんそ~れ!」

 白い砂浜、ヤンバルクイナ、マリンブルーの海、水着で沖縄の海を楽しんでいる。

「ありがとう! 連くん! 皆んなを沖縄へ連れて来てくれて!」

「いえ、いえ、でも海水浴って楽しいですね~! 『きゃっほ~!』」

……全員、沖縄の海に魅了された。

『きゃっほ~!』

……

 次の日は雨でした……

「昨日は、はしゃぎ過ぎました……手足が筋肉痛です……マッサージが必要なくらいです。『イタタタ……』」

 ルナは直前ちょくぜんになっても、まだサメの捕獲ほかくミッションをしぶっています……

「この檻、大丈夫なんでしょうね? 壊れないわよね?」

「心配しないで下さい、鋼鉄製こうてつせいですよ! だから安心して頑張って下さい」

「姉さま達の人で無し~!……おとりは誰でもいいじゃん! 誰か代わってよ~~~! それから、檻の中からどうやって捕まえるのよ~~~?」

「魔法で魅了みりょうしてみて下さい!」

「そっか! 魅了みりょうね! 分かったやってみるわ!……いやいや、違うって! 誰か~~~交代して~~~」

「ルナ! このホースくわえて、酸素よ!」

 ルナはまだ愚図ぐずっていますが、有無うむを言わさずに、檻に入れられて海の中へ……

「こら~~~! もっと丁寧ていねいに落としてよね~💢」

……5分ほど経過しました。

「サメ~~~! サメが来た~!」無数むすうのサメが、ルナの入った檻に体当たりをして来る……

「きゃ~サメ~!」

「連くん、沢山サメが集まって来てるわよ……こんなに必要なの?」

「いいえ、1匹で十分です……ルナさん大丈夫ですかね?」

「ルナ~~~、1匹で良いらしいわよ~~~!」

「ふざけんな~~~連💢」

……30分ほど経過しました。

「だめ~~~! サメには魅了は効かな~い」

 ルナの入ったおりに、休むことなく、無数むすうのサメがガンガンと体当たいあたりをして来る……少し檻がゆがんできました……

「キャ~! ちっちゃいサメが入って来た~~~」子供のサメなのか? ルナの入っている檻の中に入り込んで来て、腕にみついた……

「キャ~~~~~!」

……

 ルナの悲鳴ひめいを聞いて、慌てて全員で檻を引き上げる……

「うえ~ん、怖かったよ~~~」

「ルナさん、やりましたよ! サメ1匹確保かくほしました!」

 ルナの左腕に、体長80センチほどのサメが、噛みついていた……

「ルナ、大丈夫か?」

「大丈夫じゃないよ💢 痛~~~い!」

傷物きずものなんだぞ! およめに行けなくなるんだぞ!」

「大丈夫ですよ、安心してください、僕がお嫁にもらいます!」

「ふざけんな~~~連💢」

……

 ルナの腕は赤く腫れ上がって、サメの歯形が付いていたが、3柱みはしらの神の加護かごのお陰で、傷物には成らなかった。

「良かったんだぞ! お嫁に行けるんだぞ!」

……

 巨大なサメでは無かったが、れなりの大きさのサメを捕まえることに成功した連は、早速、見世物にしま~すと言って、先に浅草あさくさへ帰っていった……ミッションコンプリートです! 残った時間で沖縄を満喫まんきつしましょう!

……

 3日目は晴れました……

「めんそ~れ!」

 朝からソーキそばと、タコライスを食べ、今は、サーターアンダギーを浜辺で美味しく頂いていま~す。少し食べ過ぎでしようか?……まだルナの左腕には、サメの歯形がくっきりと残っていますが、もう元気いっぱいにはしゃいでいます。もう少しすれば元通りになるでしょう! 今日は何をして、遊びましょうか、楽しみです!

……

 沖縄の透き通るほどの青い空、に青い海! やっぱり海です。海に入らずにはいられません! 皆んなで泳いでいると、イルカの群れが近寄って来ました。

「きゃ~! 可愛い~!」

「人懐っこいんだぞ! 背中に乗せてほしいんだぞ!」

 イルカ達は、私達を背中に乗せて、ゆっくりと泳いでくれました。とてもかしこいイルカ達です! しかし、たまに潜水せんすいされると、息が出来なくて、とても苦しかったです。おぼれるかと思いました……一頻ひとしきり遊んだ私達は、イルカさん達と別れ、素潜すもぐりをして、カラフルな魚たちと泳いでいます……とても絵になる光景だと思います。素敵だと思いませんか?……

「この白い透明なのは何だ?」

「これ、ぷにゅぷにゅしてるよ~!」

「それは、ハブクラゲと、電気クラゲなんだぞ! 危険だから触らないでほしいんだぞ!」

「うぎゃ~~~!」りんとルナは感電し、さらに毒に犯された……

……

 海に入ってから、だいぶ時間が過ぎました。りんもルナも気を失って動かないので、そろそろ休憩にしようかと思います。お腹も空きましたし……

『ぐう~~~』

……

「カラフルで綺麗きれいなお魚さん達、一緒に泳いでくれてありがとう……そして、ご馳走ちそうさまでした! 美味しかったです!」

 一緒におよいでくれた、カラフルなお魚さん達ですが、数匹頂きました。砂浜でお魚を焼いて、骨まで残さずに全部頂きました。有難うございます。

 お腹も満たされましたので、この後は、首里城とか沖縄の名所を観光したいと思ってます。

「あ、良かったです! りんとルナも気が付いたみたいです」

……

「私達もおなかすいた~! この青い焼き魚、食べても良い?」

「りんもルナも、もう体の調子、大丈夫なの?」

「うん、平気!」

「あ! その魚は食べたら危険なんだぞ! 内臓に毒があるんだぞ!」

……つづく
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