チェンジ

tomo

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回数を理解する少女

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あの女性がここに来たのは初めてではなかったのだ。しかも残りゼロでEND。
その表示がでたあとのモニターに何か現れるかと思っていたが、何も起こることはなかった。そのことは何が起こるのか不安だけが増すばかりだった。
残った女の子も、この表示を見たのは初めてだったようで、驚きを隠せない表情をしていた。しばらくしても何も起こることもなかったので、不安を抱きながらも、また今まで通りの状態が続いた。
なかなか元に戻らない女の子と僕、そんな状態が続くと、何を思い僕たちはここに来ることになったのか、そのことが怖くなってきた。
ここに来てから、元の世界に戻った2人は、考えてみれば一時的な感情で、死ねばいいのにと思うことかあるかも知れないようなことだ。そういう意味では、そう思う人が多ければ多いほど、入れ替わりで戻る確率も高くなるといえる。
いまここにいる2人は、ここに来てから随分経っている。それは同様の状況はあまり起こることではないことを意味している。
いったい何があったのか、自分のことながら不安になる。ひとりで考えていても精神的におかしくなりそうだから、残っているもう1人の女の子と話をしてみようと考えた。このままだと僕たちは、しばらくまだここにいることになりそうだし、1人よりは話し相手もいたほうが、お互いにとってもいいと僕は感じた。

彼女は14才の少女だった。
見た目はもう少し大人に見えたが中学生だった。中学生がこんなところに来るようなことを思ってしまうようなことが起こるのかも驚いたが、更に驚くことがあった。少女はここに来たのが2回目だということを理解していた。
それは毎日欠かさず日記をかく習慣があるから、その内容から自分で気づいたようだ。
少女は学校でいじめられていたらしく、そのいじめをする同級生に対して、日記で死ねばいいのにと書いて、1回目はここに来ることになった。
その日記は、それ以降の文章の続きがなく、書いた途端にここに来ることになったためか、そこで終わっている。その時初めてここに来ることになった訳だから、その後しばらくの動揺が日記にもよく表れていた。
その日記を見ると2日ほどで少女は元の世界に戻っているが、戻った時の少女の日記は驚くべきものだった。
どうやら本来いるべき世界から消えて、ここで数日過ごしたうえで元に戻っても時間が経過していないのだ。消えたその時から始まっている。
ここは説明のしようがない不思議な世界なのだ。
周りが消えていたことを認識していいのはもちろんだが、当の本人もその記憶がないことから、少女も混乱していたようで、自分の日記の不自然さが理解できない様子の内容が続いていた。
少女がこの事実を理解することになったのは、2回目にここに来てからだったらしいが、また元の世界に戻った時に、自分自身の理解を越えてしまうだろう。
そのため少女は日記に、この事実が現実のことだと思えるように書き留めてある。
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