オーバールックへいらっしゃい!〜高収入美容室に転職したらお化生担当になりました 〜

スミ坊

文字の大きさ
7 / 11

第7話『どうきょにゃん』

しおりを挟む
「アンドウ君♪さすがだねぇ~♪サリーちゃんのこんなにご満悦な寝顔見たのはじめてかもしれないなぁ……僕の毛繕いは下手っぴだったからね~(涙)」

「ミーアンの毛繕いでサリーちゃんの背中ハゲちゃってたもんね♪」

「かわいそうなことをしたよ……」

「僕も昔、実家で飼ってる猫に同じことして壮絶にへこみましたよ…」

やはり人は失敗を乗り越えて成長していくものなのだと、スヤスヤ満足そうに眠るサリーちゃんの色艶を見てそう感じる

「サリーちゃんぐっすり寝ちゃってるから夜まで彼女の部屋で寝かしてあげて♪」

「わかりました!ん?彼女の部屋?」

「うん♪404号室が彼女の部屋になってるからアンドウ君が抱いて連れてってくれると助かるな♪」

「サリーちゃんもここに暮らしてるんですか?お客様って言ってませんでした?」

「簡単に言うとサリーちゃんは404号室を借りて住んでるっていう感じかな?部屋が空いてても勿体無いのと、住んでくれるならこちらも助かるしね♪だから同居人だけどお客様としてうちのお店も利用してくれてるって感じかな?施術料金は家賃に含まれてるから好きな時に毛繕いしに来てねって感じ!VIPでしょ♪」

おぉ……
猫であり可愛い女の子であるサリーちゃんは毎日いるということになるのか……
最高だな。

「そういうことなんですね!わかりました!サリーちゃんを部屋に連れてって来ますね!」

スヤスヤ眠るサリーちゃんを抱きかかえ2階に上がる

「ジョージ…おぬしやるのぉ…むにゃむにゃ」

転職したおかげで喋る猫と生活ができるようになるなんて思っても見なかったなぁ……世の中の猫好きの夢を叶えてしまった!最高かよ!

はっ!!!

ちょっと待てよ…めちゃくちゃ浮かれてるけど、猫とはいえ女の子の部屋を勝手に開けていいものなのだろうか?
むむむ……
割り切るしかないか……

サリーちゃんは猫なのだと!

「404号室。これなんか意味あるのかな?」

ガチャ

おー……
なんというか魔女って感じの部屋だな……
部屋の真ん中に魔法陣みたいなマット引いてるし、やたらと髑髏のインテリアとか十字架だとかが所狭しと置いてある。
そろ~りとサリーちゃんをベッドの上にゆっくりとおろす。

「お休みなさい。サリーちゃん。今日はありがとう。」

「こちらこそじゃ…むにゃむにゃ…」

寝ぼけてても可愛いな
これからどうぞよろしくお願いします。

サリーちゃんを部屋に送り届けたので1階へ戻る

「アンドウ君ごくろーさま♪サリーちゃんに気に入られたみたいで良かった♪」

「いやぁ……サリーちゃん可愛いですね♪」

「ジョージ!私の方が可愛いよ!」

ムッとしたロメロちゃんがプンスカしている
その姿は尊いと言っても過言ではない可愛さである

「ごめんごめん!そうだね♪ロメロちゃんが1番可愛いよ!」

「わかればよろしい♪」

ドタバタしていて聞きそびれていたことを青野さんに聞いてみる

「そういえばミアンさん。うちのお店は基本は夜が営業時間なんですよね?朝方の対応はサリーちゃんくらいですか?」

「そうだね♪サリーちゃんは特別だから基本的に夜以外お客様が来ることはないかな?イレギュラー的に毛繕いする時があるかもだけど今のところないかな♪営業時間は守らないとブラック企業になっちゃうからね♪」

「うちはザ・ホワイト企業なんですね!ありがたいです!今のところ予約とか入ってないですけど、僕の時みたいに電話予約なんですか?」

「そう!うちはお店に電話予約か僕に直接連絡が来るパターン以外はないかな♪1日のお客様はお1人様のみ!最初のうちはロメロちゃんに電話対応してもらえば大丈夫だからさ♪」

「私にまかせてね♪」

「わかりました!そうしたら今日はもう営業終わりなんですか?」

「そうゆうこと♪あとはのんびりしててよ♪自由時間ってやつを楽しんで♪」

なんてことだ……仕事をしてて自分の時間がこんなにあるなんてこと想像もしてなかった……
だって、まだ12時なってないよ?明日の夜まで仕事ないの?!もはや休みじゃないか?!

「じゃあ僕はもう帰るからあとはみんなで仲良くね~♪」

ミアンさんは帰ってしまった

と、

いうことは……

「ロメロちゃん!!!お出かけしちゃおうか?!」

「お出かけ?!行っていいの?」

「エマさん!!!いいですか?!」

笑顔で頷くエマさん

「やったーーー!お出かけ行くーー♪♪」

こうしてロメロちゃんとのお出かけすることになったのだ













 



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

処理中です...