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第8話 『おでかけ』
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「ロメロちゃん!どこか行きたいところはある?」
「う~とねぇ♪かき氷が食べたい♪」
「かき氷かぁ~!そういえば駅前にキッチンカーのかき氷屋さんあるよね!そこにしようか!」
「うん♪そこがいい♪」
ここ最近よく駅前に来ているキッチンカーのかき氷屋さんは、どうやら特別な天然氷を使っているフワッフワなかき氷は儚く消えるような口溶けでとても美味いらしい!
そして、店主がめちゃくちゃ美人だともっぱらの噂なのである。
「ロメロちゃん!かき氷楽しみだねぇ♪」
「かき氷大好きなんだぁ♪」
テクテク散歩がてら駅前に向かう。
この道は出勤する時よく通ったなぁ…まだお店を辞めてから3日くらいしか経ってないが不思議と何だか懐かしい感じがする。
「かき氷屋さん見つけたー♪」
スゴイ速さで走っていくロメロちゃんを追いかける
「ちょっと待ってー!早いよー!」
ロメロちゃんに追いつくと水色の可愛いキッチンカーが目に入る。『氷ノストロモ』と書いてある看板が立て掛けられていいてなんだかいい感じの雰囲気だ。ノストロモって何語かな?と名前の由来が気になる。俺は割とお店の名前とかがどこからきているのか?どういう想いでその人が名付けたのか知りたくなってしまうのだ。いつか聞いてみようかな?
「いらっしゃい!何にする?」
店主は噂に違わぬポニーテールの似合う笑顔が素敵なちゃきちゃき美人だった。
「ジョージ♪なににするのー?♪」
「どうしようかなぁ?」
「アタシのオススメは『雪女は実は情熱的』だね!」
美人店主はメニュー表にあるイチゴのかき氷であろう写真を指さしてくれた。
よく見るとどれもこれも面白いネーミングのかき氷ばかりだ。
『雪女の涙は蜜の味』『雪女は意外と暑いところも大丈夫』『雪女も森林浴好き』などなど他にも沢山ある
「じゃあ、『雪女は実は情熱的』にしようかな。ロメロちゃんは何にするの?」
「わたしはねー♪『雪女も時にはMK5』っていうのにする!」
なんというネーミングセンスなのか……これってアレであってるのかな?
ってか雪女推しがスゴイな……
「ちっちゃいお姉さん!センスあるね!MK5だね!そっちのお兄さんは雪情ね!ちょっと待っててねーー!」
ヒューーっと一瞬周りの空気が冷え込んだ……
「はい!!お待ちどう!!」
へ?
「もう出来たんですか?」
「あったりまえさ!プロだからね!さぁ!食べてみてよ!」
プロとかって話じゃない気がするスピードだけど……
しかし、かき氷は本当にフワフワで見た目からして絶対に美味しいというのがわかるし、今までのかき氷とは比べ物にはならないくらいスプーンがすんなり入っていく。
パクっ!
オーマイ!コン……危ない……見えない何かに圧力をかけられてしまうところだった……
ハッキリ言ってかき氷なんて何処の氷使っても変わらないだろうというのが俺の考えだったが180度考えが変わるほどの違いが口の中に広がった。
「ジョージ♪かき氷すっごく美味しいね♪」
「そうだろう!アタシのかき氷は世界一なのさ!アッハッハッ!」
「本当に美味しいですね!こんなに美味しいかき氷初めて食べました!!」
「そうだろ!そうだろ!」
ロメロちゃんとワイワイしながらあっという間にかき氷を食べ終わってしまった。
「あの……すごく気になったんですけどメニュー名の由来とかってあるんですか?やたらと雪女推しなのも理由があったりとか?」
「おっ?お兄さん!聞いちゃうかい?!実はアタシは雪女なのさ!だから全部のかき氷に雪女って入れてるってわけ!アピールになるだろ?」
「え?雪女って雪山に居るっていう妖怪の?」
「そうさ!その雪女さ!多分このやり取り100回くらいしてるな!ハッハッハッ!」
「100回ってみんな同じような反応ってことですか?」
「そうなんだよねぇ……お客さんみんな同じ反応さ(笑)誰も信じちゃくれないけどね!こんなに全面的にアピールしてるのにさ!もっとこう見た目も雪女っぽくしたほうがいいのかね?白い着物とか?働きずらいかっ!アッハッハッ!」
本当にこの人が雪女なんだとしたら明るいにも程があるぞ?雪女ってもっとじめっとして今にも命とりますみたいなイメージなんだけどな……
「それよ!」
ビクッ!
「今お兄さんが思った雪女のイメージを覆すためにアタシは雪山を降りてかき氷屋さんをやりながらお客さんと触れ合うことによって『雪女イメージアップ大作戦』をしてるのさ!」
心読めるの?!
「今、心読めるの?!って思ったろ?」
「は……はい……読めるんですか?」
「読めるわけないだろ!(笑)大体みんなお兄さんが思ったとおり怖いイメージなんだよ!だから現在大作戦を決行中な訳よ!そして、既にお兄さんはアタシの作戦にハマってるってわけさ!イメージ変わったろ?」
「たしかに本当にあなたが雪女なら既に僕の中の雪女のイメージは確実にアップしてますね。」
パァッと雪女?さんの顔が笑顔になった。
「本当かい?!嬉しいねぇ!アタシはつらら!友達の証としてつららって呼んでくれ!お兄さん!名前はなんで言うんだい?!」
「アンドウ ジョージです……えっ?友達ですか?」
「あぁ!ジョージははじめての人間の友達さ!いいだろ?」
「いいですけど……」
「嬉しいねぇ!友達っ♪ふふふ♪」
「ジョージ♪友達できたね♪」
「ちっちゃいお姉さんはなんて言うんだい?」
「わたしはロメロだよ♪」
「ロメロちゃんももちろん友達さ!よろしくね!」
「友達♪嬉しい♪」
そんなこんなで自称雪女のつららさんと友達になりました。
結局メニューの名前の由来は自分が雪女だからということ以外は聞き損ねたのでまた今度聞いてみよう。
「う~とねぇ♪かき氷が食べたい♪」
「かき氷かぁ~!そういえば駅前にキッチンカーのかき氷屋さんあるよね!そこにしようか!」
「うん♪そこがいい♪」
ここ最近よく駅前に来ているキッチンカーのかき氷屋さんは、どうやら特別な天然氷を使っているフワッフワなかき氷は儚く消えるような口溶けでとても美味いらしい!
そして、店主がめちゃくちゃ美人だともっぱらの噂なのである。
「ロメロちゃん!かき氷楽しみだねぇ♪」
「かき氷大好きなんだぁ♪」
テクテク散歩がてら駅前に向かう。
この道は出勤する時よく通ったなぁ…まだお店を辞めてから3日くらいしか経ってないが不思議と何だか懐かしい感じがする。
「かき氷屋さん見つけたー♪」
スゴイ速さで走っていくロメロちゃんを追いかける
「ちょっと待ってー!早いよー!」
ロメロちゃんに追いつくと水色の可愛いキッチンカーが目に入る。『氷ノストロモ』と書いてある看板が立て掛けられていいてなんだかいい感じの雰囲気だ。ノストロモって何語かな?と名前の由来が気になる。俺は割とお店の名前とかがどこからきているのか?どういう想いでその人が名付けたのか知りたくなってしまうのだ。いつか聞いてみようかな?
「いらっしゃい!何にする?」
店主は噂に違わぬポニーテールの似合う笑顔が素敵なちゃきちゃき美人だった。
「ジョージ♪なににするのー?♪」
「どうしようかなぁ?」
「アタシのオススメは『雪女は実は情熱的』だね!」
美人店主はメニュー表にあるイチゴのかき氷であろう写真を指さしてくれた。
よく見るとどれもこれも面白いネーミングのかき氷ばかりだ。
『雪女の涙は蜜の味』『雪女は意外と暑いところも大丈夫』『雪女も森林浴好き』などなど他にも沢山ある
「じゃあ、『雪女は実は情熱的』にしようかな。ロメロちゃんは何にするの?」
「わたしはねー♪『雪女も時にはMK5』っていうのにする!」
なんというネーミングセンスなのか……これってアレであってるのかな?
ってか雪女推しがスゴイな……
「ちっちゃいお姉さん!センスあるね!MK5だね!そっちのお兄さんは雪情ね!ちょっと待っててねーー!」
ヒューーっと一瞬周りの空気が冷え込んだ……
「はい!!お待ちどう!!」
へ?
「もう出来たんですか?」
「あったりまえさ!プロだからね!さぁ!食べてみてよ!」
プロとかって話じゃない気がするスピードだけど……
しかし、かき氷は本当にフワフワで見た目からして絶対に美味しいというのがわかるし、今までのかき氷とは比べ物にはならないくらいスプーンがすんなり入っていく。
パクっ!
オーマイ!コン……危ない……見えない何かに圧力をかけられてしまうところだった……
ハッキリ言ってかき氷なんて何処の氷使っても変わらないだろうというのが俺の考えだったが180度考えが変わるほどの違いが口の中に広がった。
「ジョージ♪かき氷すっごく美味しいね♪」
「そうだろう!アタシのかき氷は世界一なのさ!アッハッハッ!」
「本当に美味しいですね!こんなに美味しいかき氷初めて食べました!!」
「そうだろ!そうだろ!」
ロメロちゃんとワイワイしながらあっという間にかき氷を食べ終わってしまった。
「あの……すごく気になったんですけどメニュー名の由来とかってあるんですか?やたらと雪女推しなのも理由があったりとか?」
「おっ?お兄さん!聞いちゃうかい?!実はアタシは雪女なのさ!だから全部のかき氷に雪女って入れてるってわけ!アピールになるだろ?」
「え?雪女って雪山に居るっていう妖怪の?」
「そうさ!その雪女さ!多分このやり取り100回くらいしてるな!ハッハッハッ!」
「100回ってみんな同じような反応ってことですか?」
「そうなんだよねぇ……お客さんみんな同じ反応さ(笑)誰も信じちゃくれないけどね!こんなに全面的にアピールしてるのにさ!もっとこう見た目も雪女っぽくしたほうがいいのかね?白い着物とか?働きずらいかっ!アッハッハッ!」
本当にこの人が雪女なんだとしたら明るいにも程があるぞ?雪女ってもっとじめっとして今にも命とりますみたいなイメージなんだけどな……
「それよ!」
ビクッ!
「今お兄さんが思った雪女のイメージを覆すためにアタシは雪山を降りてかき氷屋さんをやりながらお客さんと触れ合うことによって『雪女イメージアップ大作戦』をしてるのさ!」
心読めるの?!
「今、心読めるの?!って思ったろ?」
「は……はい……読めるんですか?」
「読めるわけないだろ!(笑)大体みんなお兄さんが思ったとおり怖いイメージなんだよ!だから現在大作戦を決行中な訳よ!そして、既にお兄さんはアタシの作戦にハマってるってわけさ!イメージ変わったろ?」
「たしかに本当にあなたが雪女なら既に僕の中の雪女のイメージは確実にアップしてますね。」
パァッと雪女?さんの顔が笑顔になった。
「本当かい?!嬉しいねぇ!アタシはつらら!友達の証としてつららって呼んでくれ!お兄さん!名前はなんで言うんだい?!」
「アンドウ ジョージです……えっ?友達ですか?」
「あぁ!ジョージははじめての人間の友達さ!いいだろ?」
「いいですけど……」
「嬉しいねぇ!友達っ♪ふふふ♪」
「ジョージ♪友達できたね♪」
「ちっちゃいお姉さんはなんて言うんだい?」
「わたしはロメロだよ♪」
「ロメロちゃんももちろん友達さ!よろしくね!」
「友達♪嬉しい♪」
そんなこんなで自称雪女のつららさんと友達になりました。
結局メニューの名前の由来は自分が雪女だからということ以外は聞き損ねたのでまた今度聞いてみよう。
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