冒険仲間にヒロインは必要無いと思うのは俺だけですか?

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迷惑な存在

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『シエルが戦うんだったら私も戦う!』

『いや、お前は来るな!はっきり言うが迷惑だ!』

『なんで!?シエルは私のこと嫌いなの?』

『好きか嫌いかの問題じゃない!危ないんだよ。わかってるか?相手はあの魔王だぞ。』

『…………』

『いいな。ここで待ってろよ。』



▽▽▽



『クッ…流石魔王と呼ばれるだけある……』

俺は剣を使っているのに相手は素手で簡単に受け止める。

隙を探っては剣を振るうが避けられ何故か自分がダメージを受けている。

このままではいずれやられる…それだったら…あの技を使ってやる…

『ハハハッ!なかなかだったぞ冒険者。だがこれで最後だ。混沌波!カオスブラスト

相手の手のひらから黒い業火のような波動が放たれる。だが…

『食らうか!まだ負けねえ!』

その時だった

『ギーィィィ』

魔王の部屋の扉が開く音がした。何か嫌な予感がする。

『シエル助けに来た!って…嘘…』

避けたと思っていた黒い業火は扉に向かって飛んで行く。

『なんで来たんだよ!どけ!』

慌ててそいつを押し飛ばしたのは良かったものの俺はその業火をまともに受けてしまった。

『 ク゛ア゛ア ゛ア ゛ア ゛ア ゛!!』

体中が焼ける感じがする。熱い。痛い。床でのたうちまわるが痛みは一向に引こうとしない。体全体の感覚が無くなり意識も薄れかかる。視界に白いもやが掛かる。
それでも…まだ死にたくない。必死に生にしがみつく。醜いかも知れないがこの際そんなことどうだっていい。

『どうする?お前もこの男のようになるか?仲間だったな、始末しておくか?どうしようか?』

『い、嫌、私まだ死にたくない!こんな薄汚くてゴミのような男知らない!私は関係ないの!関係ないの!いつも無理矢理コイツに巻き込まれてこっちは被害者なの!』

『…嘘だろ…じゃあなんで来たんだよ…』
俺はお前を仲間だと思って、大切に思ってたから助けたのに関係無いなんて嘘だろ。

『うるさい!口開くな!もう関わらないでこのゴミ!』

そういってそいつは慌てふためき逃げて行く。その時だった。

『結構有名で特殊能力もあって金も案外持っててあいつは強いとかギルドの奴らが言ってたから期待してたのに使えねえ奴だ。魔王倒すのそろそろと思って準備してたのにやられてるとかマジださいwあーあー次のカモ探すとするか。』

そいつはぼそっと俺に聞こえないように呟いていたのだと思うが

俺にはその呟きがハッキリと聞こえてしまった。





『待てよ!おい…待てって………』その時、ベットから落ちた衝撃で目が覚めた。


『ハアハア…夢か。それにしても嫌な夢だ。』

俺は額や体に大量の汗をかいていたので一通りタオルで汗を拭き取り、再び眠りについたのだった。




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