神様project・異世界もチートも欲しくない! 欲しいのは女神様だけ!!

青衣

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火曜神の激熱な愛【7話~18話】

最後の思考!!

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   ――まるで赤子のよう……。

   翠は智美の胸に吸い付き、まるで赤子のようにうっとりとしている。
   そんな智美もうっとりとしていて、母性を感じるのか優しく抱きしめながらも時々甘い声を出してしまうのだ。

 「まったく、赤ちゃんみたいだねぇ。 甘えんぼさん。」

   まるで我が子の頭を撫でるかのように、翠の髪の毛をくしゃくしゃっとさせては楽しんでいる。
   それにしてもずいぶん大きな赤ん坊になってしまう。

 「母乳って出る訳じゃないんだな。」

 「う……、赤ちゃんができないと出ないわよ。 常識よ?」

   智美は少し呆れながらも微笑もうとした瞬間だった。
   また背中を弓なりのようにしならせては甘い声を放ってしまう。

 「ひぁ……ん……んぅっ!? ちょっ、やらぁあぁぁっ!!」

   激しく弓なりになったためか激しくお湯が波打ち、抵抗するも本心から嫌がっていないような蕩けた表情の智美の表情に翠は、ニンマリ笑みを浮かべている。



















   ――時間をかけてゆっくりと……。

   智美の豊満な胸を堪能し最後に残る砦は最大の神秘である場所で、翠は少し考え事をしているようだった。
   先程、智美が弓なりにのけ反ってしまったのは待ちきれずに秘所に指を入れて少し刺激してあげたからであったが、とあることを思い出したためか瞬時に止めたのだ。

 「はぁ……は……ぁ? ど、どうしたの……急に止めちゃって?」

   いきなり手を止められたからなのだろうか、難しい表情をする翠に智美は聞き返した。
   もちろん、ここで熱を冷ますわけにもいかないし智美にとってもっと構って欲しいし愛して欲しいのだから。

 「よ、よく童貞の俺が……。 彼女いない歴が年齢とイコールしてる俺がここまでこれたんだ。 き、今日で卒業……なのか?」

   この雰囲気からすれば確実に卒業はできるのだ。
   しかし何か失ってしまうようで本当に良いのか考えてしまうも、どのみちここまで来たのなら後戻りできない。

 「結局は魔法使いになれなかったが、それで良いんだ。」

   男は童貞のまま三十歳を迎えると魔法使いにジョブチェンジするみたいで、それを聞いた智美はクスクス笑っている。

 「な、何がおかしいんだよ……それっ!」

 「ちょっ、ひゃわっ!?」

   顔にちょっとお湯をかけられたものの、智美はそんなに心配する必要もなさそうにこう言った。

 「ここじゃ皆魔法が使えるから、気にするほどでもないわよ。」

   智美は指先から炎を揺らめかせては甘い吐息と共に吹き消す。
   そして待ちきれなくなったのか智美は翠の首に腕を回して再度深く抱きしめては耳元でささやく。

 「いつまでレディを待たせるつまりかしらね? 男からバシッとエスコートして欲しいものね。」

 「よ、よし……。 すまないな、俺の友達共……。 俺は今日で童貞を卒業する。」

   こんなにもかわいい女神様をゲットし、ジーンと感動しながらも智美の方をチラッと見る。

 「元の世界に帰ってこれ報告したら、何人の友達にボコられると思う?」

   翠の学友で全員が童貞の仲間。
   それを自らたちきることを報告するのがどれ程の物なのか。
   沈黙は金なりとはよく言うが、智美はニコニコしながら答えた。

 「世の中の童貞全員にボコられて死ねば良いわ? そしたらまた私と……火曜日は愛し合いましょう? 誰も文句は言わせない。 言うヤツは私の炎で炭にしてあげるわよ?」

   最後の確認を終えた翠バシッと決めることに。
   急に先程の威勢が減速してきたのか震えておぼつかない表情をし、童貞でしか味わえぬ右手が恋人に別れの挨拶を心で告げては最後にもう一度、智美を優しく抱きしめてあげるのであった。
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