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月曜神の凛清な愛【71話~86話】
死闘の清算!!
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――フワッと桐の香りが、蓋を開けた箱から漂う……。
翠は思わず立ち上がり後退りしては箱の中身を指さして、青い表情をしては蓋を閉じては聖奈に突き返す。
「なっ、何だよこれっ!」
「え? 日本刀ですよ?」
当たり前のように答える聖奈は鞘から刀身を抜き身にすると、白銀色の本物の金属の刃が姿を現す。
アルミ製の模造刀などめではなく、本物の刀の鋭さが見てわかる。
「本物……なのか!?」
「えぇ、ご覧の通り本物ですよ。」
そばに置いてあった木刀を軽々とスパンと両断し、真っ二つになった木刀の破片が床に落下し翠の足元に転がり込む。
翠はその破片を拾い上げ切断面を触ってみるも、滑らかな切断面が鋭さを物語る。
「俺に何を手伝えって……何かと戦えっていうのかよ!?」
木刀の破片を聖奈に渡し返すも、本人はニッコリ笑ってはおぞましい事を口走る。
最後の善行に相応しい名の、清算が待ち受けていた。
――微笑みも冷たい視線へと……。
聖奈は箱から日本刀を持ってきては翠の手に握らせて、その真っ直ぐな瞳でキリッとした表情で翠にお手伝いを要求する。
断ろうとしても握られた聖奈の手からは微弱な電気の信号が、日本刀を離すなという命令を送られて離すことができない。
「最後のお願いです。 私が翠様を雷で殺してしまった事の清算を、貴方の手で……その刀で私を!!」
「嫌だっ! 俺は聖奈さんを殺したくなんて無いっ! それも刀で……。」
翠は離すことの出来ない右手に握られた日本刀を差し出そうと聖奈に近づけるも、聖奈は首を振って拒否する。
運命とは決まって残酷なのかと、翠は涙を流す。
「しかし、私もみすみすと殺られるわけにもいきませんからね。 さぁっ、覚悟ができたらどうぞ向かってきてください。」
聖奈は腰に帯びた日本刀に手を添えると抜刀の構えをする。
一切の隙が無いその構えは、どれ程の長い年月を剣術に費やして来たのか計り知れないほどだ。
「ぐ……どうして、どうしてこんなことに……。」
翠は右手に握られている日本刀を見つめては次に聖奈を見つめる。
覚悟を決めたかのように、睨みを効かせて切っ先を聖奈に向ける。
「覚悟しろよ。」
「翠様も……ね。」
聖奈も抜刀の構えから動かず翠を睨んでは微動だにしない。
少しばかり威嚇で気を緩ませようと思ったが当たり前のように通用はせず、内心翠は焦りながらもその脚を走らせて最後の試練に立ち向かう。
翠は思わず立ち上がり後退りしては箱の中身を指さして、青い表情をしては蓋を閉じては聖奈に突き返す。
「なっ、何だよこれっ!」
「え? 日本刀ですよ?」
当たり前のように答える聖奈は鞘から刀身を抜き身にすると、白銀色の本物の金属の刃が姿を現す。
アルミ製の模造刀などめではなく、本物の刀の鋭さが見てわかる。
「本物……なのか!?」
「えぇ、ご覧の通り本物ですよ。」
そばに置いてあった木刀を軽々とスパンと両断し、真っ二つになった木刀の破片が床に落下し翠の足元に転がり込む。
翠はその破片を拾い上げ切断面を触ってみるも、滑らかな切断面が鋭さを物語る。
「俺に何を手伝えって……何かと戦えっていうのかよ!?」
木刀の破片を聖奈に渡し返すも、本人はニッコリ笑ってはおぞましい事を口走る。
最後の善行に相応しい名の、清算が待ち受けていた。
――微笑みも冷たい視線へと……。
聖奈は箱から日本刀を持ってきては翠の手に握らせて、その真っ直ぐな瞳でキリッとした表情で翠にお手伝いを要求する。
断ろうとしても握られた聖奈の手からは微弱な電気の信号が、日本刀を離すなという命令を送られて離すことができない。
「最後のお願いです。 私が翠様を雷で殺してしまった事の清算を、貴方の手で……その刀で私を!!」
「嫌だっ! 俺は聖奈さんを殺したくなんて無いっ! それも刀で……。」
翠は離すことの出来ない右手に握られた日本刀を差し出そうと聖奈に近づけるも、聖奈は首を振って拒否する。
運命とは決まって残酷なのかと、翠は涙を流す。
「しかし、私もみすみすと殺られるわけにもいきませんからね。 さぁっ、覚悟ができたらどうぞ向かってきてください。」
聖奈は腰に帯びた日本刀に手を添えると抜刀の構えをする。
一切の隙が無いその構えは、どれ程の長い年月を剣術に費やして来たのか計り知れないほどだ。
「ぐ……どうして、どうしてこんなことに……。」
翠は右手に握られている日本刀を見つめては次に聖奈を見つめる。
覚悟を決めたかのように、睨みを効かせて切っ先を聖奈に向ける。
「覚悟しろよ。」
「翠様も……ね。」
聖奈も抜刀の構えから動かず翠を睨んでは微動だにしない。
少しばかり威嚇で気を緩ませようと思ったが当たり前のように通用はせず、内心翠は焦りながらもその脚を走らせて最後の試練に立ち向かう。
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