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七曜神の独尊な愛+火曜【87話~126話【~140話】
譲れぬ想い!!
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――門の近くにて……。
神界の門には常に門番が二人立っており怪しい輩が入らないように常日頃見張っているのだ。
「むむっ、これは! 神位七番の結愛殿!」
「お久しぶりです! ささ、どうぞどうぞ!」
門番はとても懐かしむように微笑みながら結愛を見つめる。
一人は翠を見つめては疑問に思う。
「ややっ、結愛殿! この人間は?」
「私の……そのー……連れよ! 連れ!」
「困りますぞ、人間は神界へはお連れできません。」
どうやら神界には人間の翠は入ることは許されないみたいで、連れと言ったわりの結愛は当然のことながら猛反発する。
翠は仕方ないとわかっていても、結愛がぜひとも来て欲しいという願の為だからだろうか、入れてもらえるように反発しながらも頼む姿はどこか嬉しかった。
「何でよっ、何で入れちゃ行けないわけ!?」
「決まり事ですし、神位七番の結愛殿がそんな常識な事、わからないはずがないでしょう?」
神様しか入ることの許されない世界なら翠は薄々と諦めがついてくる。
それにここでデートができなくても神社の中なら誰にも邪魔されずに愛し合うことなどできるのだからどっちにしても良かったのだ。
「どうにかならないわけ!? なんとかなるはずよっ!」
「こればかりは規約です、神位一位であろうと神位八百万位の神々であろうと、己の神位の偉さに比例せず、例外を作りません。 無理にとでも強行するならご自由にどうぞ。 神位を落とすか、最悪の場合は神職の剥奪か……いずれにせよ結愛殿にはこうなっては欲しくはないですからな。」
諦めきれない結愛の瞳に涙が浮かぶ。
愛しい人の涙も泣き顔も見たくはなく、翠には見るに耐えなくついに結愛の手を優しく引く。
「結愛さん、仕方がないよ……帰ろう。」
「嫌よっ! 私は翠とデートしたいっ。 それとも何、デートの約束を破棄するっていうの、男として最低ねっ!」
結愛はキッと翠を睨み付けるも、翠はそっと抱きしめる。
門番二人の前だという事もお構い無しに。
結愛の抵抗は無いものの、心なのか心臓なのかわからないがズキズキと激痛が走り、それほど結愛の心を傷つけた翠も男として最低だと心に言い聞かせる。
――豆腐みたいなコンクリートの小屋にて……。
結愛は翠の胸の内でグスングスンとしゃくりをあげながら泣いている。
楽しみをあのような形で壊されたと落ち込んでいる。
わがままな性格だろうか、八百万人いる神の中で、上から七番目に偉いという地位ですら敵わなかった規約に、愛する人間を連れて街に入るという叶わぬ思いにとても翠にも見るに耐えないほど心の痛む光景である。
「結愛さん、ごめん……俺が神様じゃないからこんなことに。」
「良いのよ……わかっていたの、こうなることは。 けど、きっと大丈夫だって思ってた私がバカだったの……。 私って無計画よね……ダメな女よ。」
結愛の鮮やかなピンク色の髪の毛が青色に変化し、瞳の色は自信に溢れて無邪気な菊花を思わせるような緑色も、茶色っぽくなり恵麻に似たような感じになる。
元が同じだからこの姿でも違和感は無いと言えばなく可愛いと思えるのだが、今はそれどころではなくただ落ち込んで自信を無くした結愛を抱きしめて落ち着かせることしかできなかった。
神界の門には常に門番が二人立っており怪しい輩が入らないように常日頃見張っているのだ。
「むむっ、これは! 神位七番の結愛殿!」
「お久しぶりです! ささ、どうぞどうぞ!」
門番はとても懐かしむように微笑みながら結愛を見つめる。
一人は翠を見つめては疑問に思う。
「ややっ、結愛殿! この人間は?」
「私の……そのー……連れよ! 連れ!」
「困りますぞ、人間は神界へはお連れできません。」
どうやら神界には人間の翠は入ることは許されないみたいで、連れと言ったわりの結愛は当然のことながら猛反発する。
翠は仕方ないとわかっていても、結愛がぜひとも来て欲しいという願の為だからだろうか、入れてもらえるように反発しながらも頼む姿はどこか嬉しかった。
「何でよっ、何で入れちゃ行けないわけ!?」
「決まり事ですし、神位七番の結愛殿がそんな常識な事、わからないはずがないでしょう?」
神様しか入ることの許されない世界なら翠は薄々と諦めがついてくる。
それにここでデートができなくても神社の中なら誰にも邪魔されずに愛し合うことなどできるのだからどっちにしても良かったのだ。
「どうにかならないわけ!? なんとかなるはずよっ!」
「こればかりは規約です、神位一位であろうと神位八百万位の神々であろうと、己の神位の偉さに比例せず、例外を作りません。 無理にとでも強行するならご自由にどうぞ。 神位を落とすか、最悪の場合は神職の剥奪か……いずれにせよ結愛殿にはこうなっては欲しくはないですからな。」
諦めきれない結愛の瞳に涙が浮かぶ。
愛しい人の涙も泣き顔も見たくはなく、翠には見るに耐えなくついに結愛の手を優しく引く。
「結愛さん、仕方がないよ……帰ろう。」
「嫌よっ! 私は翠とデートしたいっ。 それとも何、デートの約束を破棄するっていうの、男として最低ねっ!」
結愛はキッと翠を睨み付けるも、翠はそっと抱きしめる。
門番二人の前だという事もお構い無しに。
結愛の抵抗は無いものの、心なのか心臓なのかわからないがズキズキと激痛が走り、それほど結愛の心を傷つけた翠も男として最低だと心に言い聞かせる。
――豆腐みたいなコンクリートの小屋にて……。
結愛は翠の胸の内でグスングスンとしゃくりをあげながら泣いている。
楽しみをあのような形で壊されたと落ち込んでいる。
わがままな性格だろうか、八百万人いる神の中で、上から七番目に偉いという地位ですら敵わなかった規約に、愛する人間を連れて街に入るという叶わぬ思いにとても翠にも見るに耐えないほど心の痛む光景である。
「結愛さん、ごめん……俺が神様じゃないからこんなことに。」
「良いのよ……わかっていたの、こうなることは。 けど、きっと大丈夫だって思ってた私がバカだったの……。 私って無計画よね……ダメな女よ。」
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