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第3章【火曜の火山《燎煉》】
火山と言ったら煮えるのは
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その後当たり前のように時間は流れ買い物も終わったけど尺の都合でなぜかメタいが晩御飯はカット。
あんな何度も何度も夜を共にする度に晩御飯を紹介する記事を作るこちらの身にもなってくれ、地域や人それぞれの食レポはとても大切だが今回は本当に勘弁して欲しかったと言わせてくださいって感じ。
そりゃだって智美のチャーハンやヤキソバは本格的で料理そのものにお金を払ってでも良かったくらいだけどね?
でもそんなご飯も紹介したいのは山々だけど一番紹介したいメインイベント、1日を締めくくるのに相応しいものはなんだと思う?
……そう、お風呂以外なにも思い付かないだろうな……ふはは!!
いかん、お風呂のことを考えるとどうにも嬉しくておかしなテンションになって心が高鳴ってたまらなくなってくるのは仕方のないことさ。
なぜって顔してるけどここは七刻そのものを生み出した火山地帯、なら煮えて湧いて出てくるのは温泉しか無い。
ただ水を温かくしただけの普通のお風呂じゃ意味がない、私はもう昔に戻れない身体になってしまった……欲深き罪な女だ。
【思考に偏りがありすぎてワロタ。】
【じゃあ毎日温泉入れ。】
【毎日とか財布に優しくない。】
そこは七刻にきて燎煉に住めば実質タダで入浴し放題だがたまに死ぬのがタマにキズ。
湧き出してるところがふもとに近いからタマだけに噴石がよくどこからともなく飛んでくるからな。
「温泉っ!! 早く早くぅーっ!!」
ここぞと言わんばかりに既に用意してたお風呂セットと洗面器を器用に頭に乗せて落ち着きなくソワソワしている結愛だが、その気持ちはわからなくもない。
だが私の見た目は大人なのだ……はしゃげるならそうしたいがあいにく難しい話。
瑞穂の面倒を見ている以上は女神としての威厳を見せつけてやらなきゃ示しがつかないもので……ん? なになに?
もうバレてるから大丈夫だと!?
ふふっ、ならば隠す必要はもう無いのだな……だったらフランクに行こうじゃないか。
「さぁ瑞穂っ!! 七刻の湯を堪能させてやる、付いて来いっ!!」
私は左手を腰に、そして右手をビシッと空に掲げては私達特有のポーズを取り目的の方角を示す。
智美も結愛も軽く笑うと同じポーズをしてくれた辺りは好感度高い……と言うか同一人物だから仕方ないよね!!
これが露天風呂ならどれ程良かったことかと思っても実際の外はマグマ……熔岩、真っ赤に煮とけた岩石の運河が眼前に見えるんだろうが噴石の危険さえなければ今の瑞穂にとっては危険など何ともない。
まあ噴石なんて神である私が直撃しても死ぬんだがね……さすがにリニアみたいな速度で飛んでくるのだから頭に当たったら、モザイクだけじゃ足りないかもしれない。
あとは念のため検証済みだがドロドロの溶岩を手で救って雪合戦の要領で瑞穂に投げつけてみたが、アチッとリアクションはすれどさすがは火曜モードと適応した身体……何のこれしきって事だよね。
「天然洞窟を整地して簡易的な温泉施設は作っておいたのよね。」
洞窟の内部はにプレハブがスッポリと入っており、脱衣所として使える場所が既に作られていたようだ。
4人程度なら一緒に風呂には入ってもまだまだ余裕がありそうなほど余裕をもって作られてるからこりゃ楽しめそうだと思わない?
服を脱ぎ終わるとそのお風呂の全貌が明らかとなる。
……天然のジャグジーかな?
ゴポゴポと激しいお湯を噴き出しながら湧いてる温泉が見えるのだが、これが続に言う地下から炭酸水が湧き出てるって珍しいやつなのかと思ってもここは灼熱の世界……燎煉だと言うことを忘れてない?
天然のジャグジー言えども惑わされてはいけない、なにせこれは沸騰した源泉そのものなのだ。
これで超巨大なしゃぶしゃぶが作ることだって夢じゃない……おっと、ヨダレが。
「こ、これお風呂なんですか!?」
まあ普通の人間の瑞穂には超驚くのは無理もないけど800度もある温度の溶岩がベッタリと腕についてアチッと言うリアクションでそれっきりなんだから、100度なんてぬるく感じられるようなものだろう?
じゃあ、度胸試しと行こうじゃないか。
「ムリムリっ、大火傷で死にますって!!」
身体に耐熱機能があるのは本人も自覚はしてるとは言えやっぱり沸騰したお湯に身体を浸からせるなんて普通は尋常じゃないから、恐怖心で身体の震えは止まらないだろうね。
でもそんな燎煉言えども洞窟のなかはさすがに身震いするほど肌寒い、これはもう入るしか無いしここまで来たらお腹をくくらなきゃね。
そう思った直後だ、背後に嫌なオーラを出した智美がニッコリと。
えっ、ちょ……いくら同一人物いえどこう言うときだけは、智美とかなに考えてるのかわかんないんだよね。
まぁ、どうせろくな事じゃないと思うけどさ……私も別な恐怖心でブルブルだよ。
あんな何度も何度も夜を共にする度に晩御飯を紹介する記事を作るこちらの身にもなってくれ、地域や人それぞれの食レポはとても大切だが今回は本当に勘弁して欲しかったと言わせてくださいって感じ。
そりゃだって智美のチャーハンやヤキソバは本格的で料理そのものにお金を払ってでも良かったくらいだけどね?
でもそんなご飯も紹介したいのは山々だけど一番紹介したいメインイベント、1日を締めくくるのに相応しいものはなんだと思う?
……そう、お風呂以外なにも思い付かないだろうな……ふはは!!
いかん、お風呂のことを考えるとどうにも嬉しくておかしなテンションになって心が高鳴ってたまらなくなってくるのは仕方のないことさ。
なぜって顔してるけどここは七刻そのものを生み出した火山地帯、なら煮えて湧いて出てくるのは温泉しか無い。
ただ水を温かくしただけの普通のお風呂じゃ意味がない、私はもう昔に戻れない身体になってしまった……欲深き罪な女だ。
【思考に偏りがありすぎてワロタ。】
【じゃあ毎日温泉入れ。】
【毎日とか財布に優しくない。】
そこは七刻にきて燎煉に住めば実質タダで入浴し放題だがたまに死ぬのがタマにキズ。
湧き出してるところがふもとに近いからタマだけに噴石がよくどこからともなく飛んでくるからな。
「温泉っ!! 早く早くぅーっ!!」
ここぞと言わんばかりに既に用意してたお風呂セットと洗面器を器用に頭に乗せて落ち着きなくソワソワしている結愛だが、その気持ちはわからなくもない。
だが私の見た目は大人なのだ……はしゃげるならそうしたいがあいにく難しい話。
瑞穂の面倒を見ている以上は女神としての威厳を見せつけてやらなきゃ示しがつかないもので……ん? なになに?
もうバレてるから大丈夫だと!?
ふふっ、ならば隠す必要はもう無いのだな……だったらフランクに行こうじゃないか。
「さぁ瑞穂っ!! 七刻の湯を堪能させてやる、付いて来いっ!!」
私は左手を腰に、そして右手をビシッと空に掲げては私達特有のポーズを取り目的の方角を示す。
智美も結愛も軽く笑うと同じポーズをしてくれた辺りは好感度高い……と言うか同一人物だから仕方ないよね!!
これが露天風呂ならどれ程良かったことかと思っても実際の外はマグマ……熔岩、真っ赤に煮とけた岩石の運河が眼前に見えるんだろうが噴石の危険さえなければ今の瑞穂にとっては危険など何ともない。
まあ噴石なんて神である私が直撃しても死ぬんだがね……さすがにリニアみたいな速度で飛んでくるのだから頭に当たったら、モザイクだけじゃ足りないかもしれない。
あとは念のため検証済みだがドロドロの溶岩を手で救って雪合戦の要領で瑞穂に投げつけてみたが、アチッとリアクションはすれどさすがは火曜モードと適応した身体……何のこれしきって事だよね。
「天然洞窟を整地して簡易的な温泉施設は作っておいたのよね。」
洞窟の内部はにプレハブがスッポリと入っており、脱衣所として使える場所が既に作られていたようだ。
4人程度なら一緒に風呂には入ってもまだまだ余裕がありそうなほど余裕をもって作られてるからこりゃ楽しめそうだと思わない?
服を脱ぎ終わるとそのお風呂の全貌が明らかとなる。
……天然のジャグジーかな?
ゴポゴポと激しいお湯を噴き出しながら湧いてる温泉が見えるのだが、これが続に言う地下から炭酸水が湧き出てるって珍しいやつなのかと思ってもここは灼熱の世界……燎煉だと言うことを忘れてない?
天然のジャグジー言えども惑わされてはいけない、なにせこれは沸騰した源泉そのものなのだ。
これで超巨大なしゃぶしゃぶが作ることだって夢じゃない……おっと、ヨダレが。
「こ、これお風呂なんですか!?」
まあ普通の人間の瑞穂には超驚くのは無理もないけど800度もある温度の溶岩がベッタリと腕についてアチッと言うリアクションでそれっきりなんだから、100度なんてぬるく感じられるようなものだろう?
じゃあ、度胸試しと行こうじゃないか。
「ムリムリっ、大火傷で死にますって!!」
身体に耐熱機能があるのは本人も自覚はしてるとは言えやっぱり沸騰したお湯に身体を浸からせるなんて普通は尋常じゃないから、恐怖心で身体の震えは止まらないだろうね。
でもそんな燎煉言えども洞窟のなかはさすがに身震いするほど肌寒い、これはもう入るしか無いしここまで来たらお腹をくくらなきゃね。
そう思った直後だ、背後に嫌なオーラを出した智美がニッコリと。
えっ、ちょ……いくら同一人物いえどこう言うときだけは、智美とかなに考えてるのかわかんないんだよね。
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