74 / 121
第3章【火曜の火山《燎煉》】
必要な分だけ教えて欲しい
しおりを挟む
うむむ……頑張って製作した記事にダメ出しを食らうと若干落ち込み気味になってどうにも心がモヤモヤして仕方がない。
私が頑張って作った記事は念のため主を介入してから開示されるわけなのだが要点と言うか、その辺が抜けきってるからそこのところを詰めて欲しいとの要望を貰ってきた。
だから風呂の事のあとに私が何をして寝たかなんて誰も求めてるはずのない余暇の記事は書かずに放り投げて翌日……とまぁ、今日これから始まる仕事の作業風景を納めるべくってね。
しかし誰だって要点が欲しいと言うモノに関しては私も同感だ……が、そう思っていても認証欲求が元々高い私は頑張ってるアピールを撒き散らして努力と言うものを見て欲しいがためにマメに意味の無い余暇なども含めてこういうのを作っては無駄に体力を消費しては【疲れた】だの【誰も見てくれない】だのワメいている。
自分でもこういうのがダメなのはわかっているけど……腑に落ちなくてね。
……努力が報われないのは自分が目指すべく方向性が間違ってるからだ。
努力は裏切らないなんて甘い考えはよした方が身のためさ。
努力をして結果が偶然にでもついてきたならそれは紛れもなく【努力】であるが、実を結ばなければ意味をなさない無駄なことで終わるのがこの世の現実だ。
もしかして私が外部に発信しているこれすら誰もみてくれないと言うのであれば、ことあるごとにこの記事を作ってる自分の努力は無駄と言うことなのだな……。
皆が頑張って建物を建設して頑張っていると言うのに、いざお客さんを呼び込んだときに閑古鳥が鳴いてでもみろ……私の責任で全てが台無しになってしまう。
これまでやって来たこと全てが水の泡となって消えてしまう、そう考えると全ての地方の開拓を終えるまでに改善点を直しつつ頑張らなくちゃ。
けど……誰も見向きもしなければアドバイスも来ないこのご時世。
矛盾だらけなこの世界にもの申したい気分さ。
「なーに暗そうな顔してんのよ!!」
「ひゃっ!?」
頬に冷たい感触が触れた瞬間、とっさに思考が現実に引き戻されたかと思うと横には缶コーヒーを持ってきてくれた結愛の姿が。
「そんなにボーッとしてちゃ仕事でもヘマしちゃうわよ、ほら……シャッキリしなさいっ!!」
「あ、ありがとう。」
彼女はきっと私の悩みなど知よしもなく今日も今日とて建築を頑張るのだろうなぁ。
旅行客で賑わう七刻の未来しか思い浮かべることのできない幸せな脳ミソは……。
私の不甲斐なさですべてを壊すとも知らずに笑うんだ。
そしてその絶対的と信じて病まない純粋無垢で幼稚な自信を意図も容易く砕かれた時、結愛はどんな反応をするのだろう……考えたくもないな。
だからだ、今必要なのは結愛が頑張ってる記事をまとめて皆に見てもらうことが最優先だと私は判断した。
無論石材を運ぶ自分の割り振られた仕事をこなしつつだ、一方的に自分だけの記事製作の仕事をするのもダメに決まってるしね。
「よしっ結愛、頑張るぞっ!!」
「あら? 冥綾が珍しく張り切ってるわね!! 私も頑張らなくちゃ。」
普段から空回りもするが絶対的な自信を胸に笑顔が絶えない結愛も私のエールにさらにやる気を燃やしてくれればこっちもバンバンザイ。
気合いを送ったならば私もお手本を見せなくちゃ、さて……仕事開始のベルが鳴る、いざ出陣と行こうじゃないか。
今回割り振られたのは石材の運搬かと思えばそうでもなく、初っ端からやる気の空回りをして予定表の見間違いをした私のうっかりからスタートした。
猫車に石炭を積んではレンガを錬成するセクターまで運ぶこと。
この石炭のおかげでレンガを作ることが出切る、私達が直接建築をしなくても縁の下の力持ちにでもなれれば幸いって事。
目立つことができなくてもキチンと智美は遠くからでも私達の頑張りを見届けてくれるだろう。
いや、実際に見ることは叶わなくても……かまど部屋から立ち上る煙を見て【キチンと石炭が届いているんだな】って思ってくれれば、今はこの記事をたとえ多くの読者に読まれてくれなかろうが、さほども気にならなくなってきたような気がした。
私が頑張って作った記事は念のため主を介入してから開示されるわけなのだが要点と言うか、その辺が抜けきってるからそこのところを詰めて欲しいとの要望を貰ってきた。
だから風呂の事のあとに私が何をして寝たかなんて誰も求めてるはずのない余暇の記事は書かずに放り投げて翌日……とまぁ、今日これから始まる仕事の作業風景を納めるべくってね。
しかし誰だって要点が欲しいと言うモノに関しては私も同感だ……が、そう思っていても認証欲求が元々高い私は頑張ってるアピールを撒き散らして努力と言うものを見て欲しいがためにマメに意味の無い余暇なども含めてこういうのを作っては無駄に体力を消費しては【疲れた】だの【誰も見てくれない】だのワメいている。
自分でもこういうのがダメなのはわかっているけど……腑に落ちなくてね。
……努力が報われないのは自分が目指すべく方向性が間違ってるからだ。
努力は裏切らないなんて甘い考えはよした方が身のためさ。
努力をして結果が偶然にでもついてきたならそれは紛れもなく【努力】であるが、実を結ばなければ意味をなさない無駄なことで終わるのがこの世の現実だ。
もしかして私が外部に発信しているこれすら誰もみてくれないと言うのであれば、ことあるごとにこの記事を作ってる自分の努力は無駄と言うことなのだな……。
皆が頑張って建物を建設して頑張っていると言うのに、いざお客さんを呼び込んだときに閑古鳥が鳴いてでもみろ……私の責任で全てが台無しになってしまう。
これまでやって来たこと全てが水の泡となって消えてしまう、そう考えると全ての地方の開拓を終えるまでに改善点を直しつつ頑張らなくちゃ。
けど……誰も見向きもしなければアドバイスも来ないこのご時世。
矛盾だらけなこの世界にもの申したい気分さ。
「なーに暗そうな顔してんのよ!!」
「ひゃっ!?」
頬に冷たい感触が触れた瞬間、とっさに思考が現実に引き戻されたかと思うと横には缶コーヒーを持ってきてくれた結愛の姿が。
「そんなにボーッとしてちゃ仕事でもヘマしちゃうわよ、ほら……シャッキリしなさいっ!!」
「あ、ありがとう。」
彼女はきっと私の悩みなど知よしもなく今日も今日とて建築を頑張るのだろうなぁ。
旅行客で賑わう七刻の未来しか思い浮かべることのできない幸せな脳ミソは……。
私の不甲斐なさですべてを壊すとも知らずに笑うんだ。
そしてその絶対的と信じて病まない純粋無垢で幼稚な自信を意図も容易く砕かれた時、結愛はどんな反応をするのだろう……考えたくもないな。
だからだ、今必要なのは結愛が頑張ってる記事をまとめて皆に見てもらうことが最優先だと私は判断した。
無論石材を運ぶ自分の割り振られた仕事をこなしつつだ、一方的に自分だけの記事製作の仕事をするのもダメに決まってるしね。
「よしっ結愛、頑張るぞっ!!」
「あら? 冥綾が珍しく張り切ってるわね!! 私も頑張らなくちゃ。」
普段から空回りもするが絶対的な自信を胸に笑顔が絶えない結愛も私のエールにさらにやる気を燃やしてくれればこっちもバンバンザイ。
気合いを送ったならば私もお手本を見せなくちゃ、さて……仕事開始のベルが鳴る、いざ出陣と行こうじゃないか。
今回割り振られたのは石材の運搬かと思えばそうでもなく、初っ端からやる気の空回りをして予定表の見間違いをした私のうっかりからスタートした。
猫車に石炭を積んではレンガを錬成するセクターまで運ぶこと。
この石炭のおかげでレンガを作ることが出切る、私達が直接建築をしなくても縁の下の力持ちにでもなれれば幸いって事。
目立つことができなくてもキチンと智美は遠くからでも私達の頑張りを見届けてくれるだろう。
いや、実際に見ることは叶わなくても……かまど部屋から立ち上る煙を見て【キチンと石炭が届いているんだな】って思ってくれれば、今はこの記事をたとえ多くの読者に読まれてくれなかろうが、さほども気にならなくなってきたような気がした。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる