異世界にて最強のチートを手に入れたがモンスターの方が強い件

鬼武蔵

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ガイウスの追憶

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「・・・ねぇ・・・・ねぇってば」

「・・・ん?なんだ。レイラか」

「講義休んでこんな所で昼寝してたの?」

男は、とある学園の中庭の木陰で休んでいた。彼女の顔は逆光になっていてあまり見えなかったが、声だけで判断できた。

「・・・」

レイラは男の横に添い寝する。

「な!何をやってるんだ!」

「なにって、あなたが気持ちよさそうに寝てるから・・・気持ちいいのかなって」

男はとっさに起き上がる。

すると、見慣れた顔の男が近寄ってきた。彼の名はユリウス・クロフォード。

「ユリウス、お前まで来たのか。暇な連中だな」

「ガイウス。あれほど講義に参加しろと言っているのに・・・」

「あーはいはい。お前の説教は聞き飽きたぜ」

「・・・ならば、これならどうだ?」

ユリウスは持っていた刀剣でガイウスを斬りつけようとする。

「・・・お前、本気か?」

「・・・本気だ。いつも、いつも。レイラは貴様ばかりを気にかける!なぜ私ではなくお前なのだ!」

「・・・・・・・は?」

再び斬りかかるがガイウスお得意の武器鉤爪がそれを防ぐ。

「お前、それ俺に怒ることか!?」

「うるさい!レイラは絶対に渡さん!」

「ちょっと!やめてよユリウス!私には最初から心に決めた人がいるのよ!」

「なに!?一体どんなやつだ?」

「その人はね。小さい頃、私のことをずっと守ってやるって言ってくれたの」

「・・・・・」

男は、なにも言わずただ顔を赤く染めていった。

「やっぱり貴様かぁぁぁ!」

剣をふりかざすユリウス。

「お、おい。レイラ!冗談はそのくらいにしろ!」

「ふふ。でも半分は本当じゃない。
・・・こうして、3人いつまでも仲良く過ごせたらいいのにね」

・・・・・

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