24 / 52
2章 魔法学園編
最後の試練
しおりを挟む
武闘大会後、俺はベットに横たわり深い眠りについた。
正直、揺れていた。魔法学園という場所には少なからず興味がある。聞いた話ではユリウスさんは学園長をしているらしく、特別にお金を全て免除して入学させてくれるらしい。
これ以上にいい話はないだろう。
だが、俺は師匠の元で修行に専念すると決めたんだ。今更、それをやめるのは抵抗があった。
ー次の日ー
「悠真!起きてるかい?」
突如として扉を開ける師匠。
「な、なんですか師匠!」
「これからケルト平原に行くぞ」
こんな朝早くから修行をするのだろうか。俺はすぐに支度し、神殿へと向かった。
ケルト平原に到着するとさっそくスライムを探し始めた。
「今回は、お前1人でスライムと対峙するんだ。もちろん、コピーではなく生身で戦うんだぞ」
・・・嘘、だろ。たかだか2週間しか修行していない俺が、あのバケモノに敵うはずがない!
すると、スライムがこちらを見つけ、猛スピードで近付いてくる。
否応なしに俺の鼓動は早くなっていく。この異世界に転生した初日、俺はこのモンスターに死の恐怖を植え付けられた。
1歩、2歩と後ずさりしてしまう。
「逃げるな。今のお前には、魔法があるだろ?」
「で、でも」
スライムはもう目の前まで来ていた。
「・・・!!」
「臆するな!相手は人じゃないんだ!思いっきりぶちかませ!」
俺は手を高く上げ、レイラさんが使った魔法のウインドスピアを生成する。
「うぁぁぁぁぁぁ!!!!」
槍はスライムを直撃するが、少し後退するだけで致命傷とはならなかった。
「それなら!」
両手を上げ再びウインドスピアを生成する。
「10個連続だぁぁ!」
10個もの槍を生成すると、それを全て直撃させた。
「グオォォォ!」
少しはダメージが通ったようだ。スライムはさらに後退し、叫ぶ。
「もう一度!」
再度10個の槍を生成した後、それを全て融合させて巨大な槍を作る。
「いっけぇぇぇぇ!」
巨大な槍はスライムの体を核ごと粉砕した。
「やれば出来るじゃないか」
「は、はい。」
突然、目の前に俺のステータスが表示された。
佐藤悠真 レベル2
年齢 16歳
性別 男
種族 人間
HP400/400
MP0
攻撃力150
防御力190
素早さ121
魔力0
知力105
運99
固有スキル
【パーフェクトコピー】【サーチ】
特技
【抜刀零式】【獅子落とし】【自動学習】
【アクアショット・魔弾・ウインドスピア】
レベルが上がってる!ステータスもものすごいことになってるな。
「その顔を見るにレベルが上がったみたいだな」
「は、はい!レベル2になってました!」
「そうか・・・.なら、もう私から教えてやれる事は何もないな。今日、この時をもってお前は破門だ」
・・・え?
正直、揺れていた。魔法学園という場所には少なからず興味がある。聞いた話ではユリウスさんは学園長をしているらしく、特別にお金を全て免除して入学させてくれるらしい。
これ以上にいい話はないだろう。
だが、俺は師匠の元で修行に専念すると決めたんだ。今更、それをやめるのは抵抗があった。
ー次の日ー
「悠真!起きてるかい?」
突如として扉を開ける師匠。
「な、なんですか師匠!」
「これからケルト平原に行くぞ」
こんな朝早くから修行をするのだろうか。俺はすぐに支度し、神殿へと向かった。
ケルト平原に到着するとさっそくスライムを探し始めた。
「今回は、お前1人でスライムと対峙するんだ。もちろん、コピーではなく生身で戦うんだぞ」
・・・嘘、だろ。たかだか2週間しか修行していない俺が、あのバケモノに敵うはずがない!
すると、スライムがこちらを見つけ、猛スピードで近付いてくる。
否応なしに俺の鼓動は早くなっていく。この異世界に転生した初日、俺はこのモンスターに死の恐怖を植え付けられた。
1歩、2歩と後ずさりしてしまう。
「逃げるな。今のお前には、魔法があるだろ?」
「で、でも」
スライムはもう目の前まで来ていた。
「・・・!!」
「臆するな!相手は人じゃないんだ!思いっきりぶちかませ!」
俺は手を高く上げ、レイラさんが使った魔法のウインドスピアを生成する。
「うぁぁぁぁぁぁ!!!!」
槍はスライムを直撃するが、少し後退するだけで致命傷とはならなかった。
「それなら!」
両手を上げ再びウインドスピアを生成する。
「10個連続だぁぁ!」
10個もの槍を生成すると、それを全て直撃させた。
「グオォォォ!」
少しはダメージが通ったようだ。スライムはさらに後退し、叫ぶ。
「もう一度!」
再度10個の槍を生成した後、それを全て融合させて巨大な槍を作る。
「いっけぇぇぇぇ!」
巨大な槍はスライムの体を核ごと粉砕した。
「やれば出来るじゃないか」
「は、はい。」
突然、目の前に俺のステータスが表示された。
佐藤悠真 レベル2
年齢 16歳
性別 男
種族 人間
HP400/400
MP0
攻撃力150
防御力190
素早さ121
魔力0
知力105
運99
固有スキル
【パーフェクトコピー】【サーチ】
特技
【抜刀零式】【獅子落とし】【自動学習】
【アクアショット・魔弾・ウインドスピア】
レベルが上がってる!ステータスもものすごいことになってるな。
「その顔を見るにレベルが上がったみたいだな」
「は、はい!レベル2になってました!」
「そうか・・・.なら、もう私から教えてやれる事は何もないな。今日、この時をもってお前は破門だ」
・・・え?
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
『スローライフどこ行った?!』追放された最強凡人は望まぬハーレムに困惑する?!
たらふくごん
ファンタジー
最強の凡人――追放され、転生した蘇我頼人。
新たな世界で、彼は『ライト・ガルデス』として再び生を受ける。
※※※※※
1億年の試練。
そして、神をもしのぐ力。
それでも俺の望みは――ただのスローライフだった。
すべての試練を終え、創世神にすら認められた俺。
だが、もはや生きることに飽きていた。
『違う選択肢もあるぞ?』
創世神の言葉に乗り気でなかった俺は、
その“策略”にまんまと引っかかる。
――『神しか飲めぬ最高級のお茶』。
確かに神は嘘をついていない。
けれど、あの流れは勘違いするだろうがっ!!
そして俺は、あまりにも非道な仕打ちの末、
神の娘ティアリーナが治める世界へと“追放転生”させられた。
記憶を失い、『ライト・ガルデス』として迎えた新しい日々。
それは、久しく感じたことのない“安心”と“愛”に満ちていた。
だが――5歳の洗礼の儀式を境に、運命は動き出す。
くどいようだが、俺の望みはスローライフ。
……のはずだったのに。
呪いのような“女難の相”が炸裂し、
気づけば婚約者たちに囲まれる毎日。
どうしてこうなった!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる