異世界にて最強のチートを手に入れたがモンスターの方が強い件

鬼武蔵

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2章 魔法学園編

最後の試練

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武闘大会後、俺はベットに横たわり深い眠りについた。

正直、揺れていた。魔法学園という場所には少なからず興味がある。聞いた話ではユリウスさんは学園長をしているらしく、特別にお金を全て免除して入学させてくれるらしい。

これ以上にいい話はないだろう。

だが、俺は師匠の元で修行に専念すると決めたんだ。今更、それをやめるのは抵抗があった。

ー次の日ー

「悠真!起きてるかい?」

突如として扉を開ける師匠。

「な、なんですか師匠!」

「これからケルト平原に行くぞ」

こんな朝早くから修行をするのだろうか。俺はすぐに支度し、神殿へと向かった。

ケルト平原に到着するとさっそくスライムを探し始めた。

「今回は、お前1人でスライムと対峙するんだ。もちろん、コピーではなく生身で戦うんだぞ」

・・・嘘、だろ。たかだか2週間しか修行していない俺が、あのバケモノに敵うはずがない!

すると、スライムがこちらを見つけ、猛スピードで近付いてくる。

否応なしに俺の鼓動は早くなっていく。この異世界に転生した初日、俺はこのモンスターに死の恐怖を植え付けられた。

1歩、2歩と後ずさりしてしまう。

「逃げるな。今のお前には、魔法があるだろ?」

「で、でも」

スライムはもう目の前まで来ていた。

「・・・!!」

「臆するな!相手は人じゃないんだ!思いっきりぶちかませ!」

俺は手を高く上げ、レイラさんが使った魔法のウインドスピアを生成する。

「うぁぁぁぁぁぁ!!!!」

槍はスライムを直撃するが、少し後退するだけで致命傷とはならなかった。

「それなら!」

両手を上げ再びウインドスピアを生成する。

「10個連続だぁぁ!」

10個もの槍を生成すると、それを全て直撃させた。

「グオォォォ!」

少しはダメージが通ったようだ。スライムはさらに後退し、叫ぶ。

「もう一度!」

再度10個の槍を生成した後、それを全て融合させて巨大な槍を作る。

「いっけぇぇぇぇ!」

巨大な槍はスライムの体を核ごと粉砕した。

「やれば出来るじゃないか」

「は、はい。」

突然、目の前に俺のステータスが表示された。

佐藤悠真 レベル2

 年齢 16歳
 性別 男
 種族 人間

 HP400/400
 MP0

 攻撃力150
 防御力190
 素早さ121
 魔力0
 知力105
 運99

 固有スキル
 【パーフェクトコピー】【サーチ】
 
 特技
 【抜刀零式】【獅子落とし】【自動学習】
【アクアショット・魔弾・ウインドスピア】

レベルが上がってる!ステータスもものすごいことになってるな。

「その顔を見るにレベルが上がったみたいだな」

「は、はい!レベル2になってました!」

「そうか・・・.なら、もう私から教えてやれる事は何もないな。今日、この時をもってお前は破門だ」

・・・え?
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