異世界にて最強のチートを手に入れたがモンスターの方が強い件

鬼武蔵

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2章 魔法学園編

信頼

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「みんな、落ち着いて聞いてくれ。もう分かっていると思うけど、あいつらは俺たちを殺す気だ」

「そ、そんな!」

「私、こんな所で死にたくない!」

ざわざわと騒ぎは次第に大きくなった。
学園長は、これを見越して何も言わなかったのか。

「逆効果みたいだけどな・・・。慌てる必要はない。奴らの撃退は俺とシャロット。リーエンの3人で行こうと思ってるが大丈夫か?」

リーエンに尋ねるとコクリと頷いた。

「おい!待てよてめぇ!俺は役立たずだってのか!」

ヒーロが俺の胸倉を掴み怒号を浴びせてきた。

「違う!お前にはクラスのみんなをここで守っていて欲しいんだ。お前の実力を知っている俺だからこそお前にはそれが適任だと思っている」

「お、おう」

掴んだ手を離し照れ臭そうに頭を掻く。

「それじゃ、2人とも。行こう!」

俺とシャロット、そしてリーエンはクラスを飛び出した。

・・・・・

・・・

黒ずくめの集団は、リーダーであるトーカーという男を筆頭に10名の集団で学園に乗り込んだ。

「ここからは2人1組になり、学園内の魔法使いを各個撃破する」

それぞれが2人1組になり散開する。

「お前には感謝している。ヨルド」

そこにはクラス3rdの担任であるヨルドの姿があった。

・・・・・

・・・

俺たちは爆発した図書館に向かった。

「悠真君、君はなぜ俺を選んだんだい?」

走りながら質問を投げかけてくるリーエン。

「決まってる。あんた、俺より強いだろ。初めて会った時からあんただけは周りと別格の雰囲気を纏ってたからな」

「・・・・・君、凄いな。相当場数をこなしていないとそんな事には気づけないはずだが」

「「止まれ!」」

廊下を走っている3人を呼び止めたのは、2人の黒ずくめの男であった。

「・・・さっそく出やがったな」

ジリジリと距離を取り、戦闘態勢に入る。

「てめぇらガキには悪いが、今すぐここで死んでもらう。拒否権ない」

「2人とも、下がっていてくれ。ここは俺が出るよ」

リーエンは1人、前に出て言った。

「俺も戦う!相手は2人だ!1対1なら勝機はある!」

「いや、悠真君は見ていてくれ。俺はこう見えて武術の達人なんだ」

「何をゴチャゴチャと!行くぞNo.7!」

「おお!」

2人は、背中に背負った短剣とボウガンを取り出した。
No.7と呼ばれた男はリーエンに向かって矢を放つ。

「おおぉぉぉぉぉ!」

リーエンに向かって放たれた矢は、彼が放つ気あたりにより、届く事なく地面へと落下する。

「な、なんだこいつは!」

「俺かい?俺は、神英流拳術師範。リーエン・クロノスだ!」
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