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2章 魔法学園編
闇の衣
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「・・・まさか、こんな子供に負かされるとはな・・・。俺はただ、大切なものを失う気持ちを魔法学園の奴らにも分かって欲しかっただけかもしれないな」
「・・・・・」
怒り、憤り、そんな感情が俺の中で渦巻いていた。
「ふ・・・そんな顔をするな。本当は学園の生徒達を殺してなんかいないんだ」
「・・・なんだって!?」
「殺しても弟は戻ってこない。そんな事、とっくに分かってたからな」
「あんた・・・」
この学園の生徒を傷つけたことは許されることじゃない。しかし、この黒ずくめの男達にも人の感情があった事に、なぜか感極まって泣きそうになった。
「あんたじゃない。俺はグリー・・・ぐふっ!」
不意に、長槍が空から降りNo.1の体を貫く。
「アッハッハァ!ダメじゃないかぁ!そんな和気あいあいなんて誰も求めちゃいないよ?」
不敵に不気味に笑うその声は、学園の屋上から聞こえてきた。
「・・・聞け!お・・俺の名前は・・・グリード。・・・お前は・・・大切なものを離すな・・・よ」
グリードは徐々に力を失っていく。
やがて、瞼をゆっくりと閉じて息を引き取った。
「お・・・・おい、嘘だろ?なんでお前が!・・・償えよ!!学園の生徒を傷つけた罪を償えよ!!弟の分まで生きろよ!なんで・・・なんであんたが死ななくちゃいけねぇんだよ!」
「さっき会ったばかりの人間によくもまぁ感情的になれるね」
50メートルはあるだろう屋上から、そいつは校庭に降り立った。
少年のような体躯をしたそいつは体に黒い雲のようなものを纏っていた。
「何もんだよ、てめぇは!」
「僕かい?僕はレイス。またの名を闇の衣って言うんだ!ちなみに、こいつらのボスだよ!」
ケタケタと不気味に笑うそいつは俺に底知れぬ嫌悪を抱かせた。
「ボスならなんで仲間を殺すんだよ!」
「君には関係ないさ!それよりも・・・君、変だね。君からあの人の匂いがするんだ」
あの人?匂い?何を言ってるんだこいつは。
「どうでもいい、お前だけは絶対に許さねぇ」
なぜか、身体中に力がたぎってくる。
こいつには負ける気がしない負けたくない!そんな思いが溢れてくる。
「ん~よく分かんないけどまぁいいや。とりあえず、君も殺しとくよ!」
背中から細剣を取り出し構えるレイス。
それに合わせて俺も拳を握り構える。
「お前だけは絶対に負けねぇ」
・・・・・
・・・
「ついに、始まってしまいましたね。悠真さん・・・気をつけて・・・」
女神は少年の無事を手を組んで祈る。
「心配すんな。あいつは私の弟子だ。きっと、大丈夫さ」
「・・・・・」
怒り、憤り、そんな感情が俺の中で渦巻いていた。
「ふ・・・そんな顔をするな。本当は学園の生徒達を殺してなんかいないんだ」
「・・・なんだって!?」
「殺しても弟は戻ってこない。そんな事、とっくに分かってたからな」
「あんた・・・」
この学園の生徒を傷つけたことは許されることじゃない。しかし、この黒ずくめの男達にも人の感情があった事に、なぜか感極まって泣きそうになった。
「あんたじゃない。俺はグリー・・・ぐふっ!」
不意に、長槍が空から降りNo.1の体を貫く。
「アッハッハァ!ダメじゃないかぁ!そんな和気あいあいなんて誰も求めちゃいないよ?」
不敵に不気味に笑うその声は、学園の屋上から聞こえてきた。
「・・・聞け!お・・俺の名前は・・・グリード。・・・お前は・・・大切なものを離すな・・・よ」
グリードは徐々に力を失っていく。
やがて、瞼をゆっくりと閉じて息を引き取った。
「お・・・・おい、嘘だろ?なんでお前が!・・・償えよ!!学園の生徒を傷つけた罪を償えよ!!弟の分まで生きろよ!なんで・・・なんであんたが死ななくちゃいけねぇんだよ!」
「さっき会ったばかりの人間によくもまぁ感情的になれるね」
50メートルはあるだろう屋上から、そいつは校庭に降り立った。
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「何もんだよ、てめぇは!」
「僕かい?僕はレイス。またの名を闇の衣って言うんだ!ちなみに、こいつらのボスだよ!」
ケタケタと不気味に笑うそいつは俺に底知れぬ嫌悪を抱かせた。
「ボスならなんで仲間を殺すんだよ!」
「君には関係ないさ!それよりも・・・君、変だね。君からあの人の匂いがするんだ」
あの人?匂い?何を言ってるんだこいつは。
「どうでもいい、お前だけは絶対に許さねぇ」
なぜか、身体中に力がたぎってくる。
こいつには負ける気がしない負けたくない!そんな思いが溢れてくる。
「ん~よく分かんないけどまぁいいや。とりあえず、君も殺しとくよ!」
背中から細剣を取り出し構えるレイス。
それに合わせて俺も拳を握り構える。
「お前だけは絶対に負けねぇ」
・・・・・
・・・
「ついに、始まってしまいましたね。悠真さん・・・気をつけて・・・」
女神は少年の無事を手を組んで祈る。
「心配すんな。あいつは私の弟子だ。きっと、大丈夫さ」
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