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2章 魔法学園編
人間か?
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「第2ラウンドといこうじゃないか!」
闇の衣は、ゆっくりと俺に近づき剣を突き刺した。
動けなかった・・・これが恐怖というものだと気づくのに時間はかからなかった。
奴は突き刺した剣を地面に打ち付ける。
「お前はそこで、仲間が殺されるのを見ていろ」
「や、やめろ!」
奴はシャロットに向き直りゆっくりと近づく。
「・・・いやっ・・・・・」
恐怖で身動きができないシャロット。
奴はシャロットの頭を掴み抱え上げる。
「やめろ・・・・・」
シャロットの悲痛な悲鳴ごえが校内に広がった。
「やめろ・・・・・」
「フン、やかましく泣き喚く女だ」
より一層腕に力を入れる闇の衣。
「やめろぉぉぉぉぉ!!!!」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
「・・・・・・。ここは?」
見る限り保健室のようだ。疲れて寝ていたのか?
レイスと灰色の騎士隊の襲撃は全部夢だったのか。
「その様子だと、君は何も覚えていないみたいだね」
隣のベットには学園長がいた。その姿はほぼ全身に包帯が巻きつけてあり、大ケガだとすぐに分かった。
「今までのことは夢じゃないんですか?」
「それは、騎士隊のことかい?それとも・・・君が暴走した時の話かい?」
・・暴・・・走?学園長は一体何を?
っく、頭がいたい。
「どうやら、暴走の方は全く覚えていないみたいだね」
「リーエンとシャロットは無事なんですか!?2人はどこに!」
「落ち着きたまえ。2人は重体でね、ここではない専門的な医療施設に連れて行ってもらった」
生きているのか。そうか、学園長が助けてくれたのか。
「単刀直入に聞こう。君は・・・人間か?」
・・・?何を言ってるんだあの人は。人間に決まってるだろう。
「すまない、まずは順を追って説明しようか」
こうして、学園長は事の経緯を話し始めた。
「私が学園に戻った頃、君は鎧を着た男と交戦中だった。私も急いで応援に駆けつけたが・・・君は、敵を蹂躙していた。敵はおそらく私と同等以上の力を持っていたはずだ。にも関わらず、君は敵を圧倒していた」
まるで歯が立たなかった闇の衣を圧倒した?この俺が?全く覚えていないぞ。
「驚いているということは記憶にはないんだね」
「・・・はい」
「続きは2人がいる医療施設で見舞いがてら話そうか」
そうして俺と学園長は、ボロボロの体をゆっくりと動かして2人の見舞いに行く事となった。
闇の衣は、ゆっくりと俺に近づき剣を突き刺した。
動けなかった・・・これが恐怖というものだと気づくのに時間はかからなかった。
奴は突き刺した剣を地面に打ち付ける。
「お前はそこで、仲間が殺されるのを見ていろ」
「や、やめろ!」
奴はシャロットに向き直りゆっくりと近づく。
「・・・いやっ・・・・・」
恐怖で身動きができないシャロット。
奴はシャロットの頭を掴み抱え上げる。
「やめろ・・・・・」
シャロットの悲痛な悲鳴ごえが校内に広がった。
「やめろ・・・・・」
「フン、やかましく泣き喚く女だ」
より一層腕に力を入れる闇の衣。
「やめろぉぉぉぉぉ!!!!」
・・・・・・・・
・・・・・
・・・
「・・・・・・。ここは?」
見る限り保健室のようだ。疲れて寝ていたのか?
レイスと灰色の騎士隊の襲撃は全部夢だったのか。
「その様子だと、君は何も覚えていないみたいだね」
隣のベットには学園長がいた。その姿はほぼ全身に包帯が巻きつけてあり、大ケガだとすぐに分かった。
「今までのことは夢じゃないんですか?」
「それは、騎士隊のことかい?それとも・・・君が暴走した時の話かい?」
・・暴・・・走?学園長は一体何を?
っく、頭がいたい。
「どうやら、暴走の方は全く覚えていないみたいだね」
「リーエンとシャロットは無事なんですか!?2人はどこに!」
「落ち着きたまえ。2人は重体でね、ここではない専門的な医療施設に連れて行ってもらった」
生きているのか。そうか、学園長が助けてくれたのか。
「単刀直入に聞こう。君は・・・人間か?」
・・・?何を言ってるんだあの人は。人間に決まってるだろう。
「すまない、まずは順を追って説明しようか」
こうして、学園長は事の経緯を話し始めた。
「私が学園に戻った頃、君は鎧を着た男と交戦中だった。私も急いで応援に駆けつけたが・・・君は、敵を蹂躙していた。敵はおそらく私と同等以上の力を持っていたはずだ。にも関わらず、君は敵を圧倒していた」
まるで歯が立たなかった闇の衣を圧倒した?この俺が?全く覚えていないぞ。
「驚いているということは記憶にはないんだね」
「・・・はい」
「続きは2人がいる医療施設で見舞いがてら話そうか」
そうして俺と学園長は、ボロボロの体をゆっくりと動かして2人の見舞いに行く事となった。
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