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吾輩は魔王である。
吾輩は魔王である。名前はまだない。
どこで生まれ、育ち、誰が親なのか、とんと見当もつかぬ。容姿は細身で、腰まで伸ばした銀色の長髪、人間と大差はない。違うのは人の寿命の1000倍は生きている事くらいだ。そして、吾輩には宿敵と呼ばれる者が存在する。“勇者"と呼ばれる者だ。
「・・・あのー」
なぜ、人様の屋敷へ無断で入るのか、吾輩が人間界でどのような悪事を働いたというのか。甚だ疑問である。
「魔王様~?」
降りかかる火の粉は払わなくてはいけない。だかしかし、私が戦って勝ってしまえば、人はさらに強い人を寄越すだろう。下手を打ったら吾輩、本当に死ぬかもしれない。だから、わざと負けるのだ。
「魔王様!!」
「ぬおっ!な、なんだ従者のスケルトンよ」
「なんだではございませんよ。何を恥ずかしい自己紹介をしてるんですか。そして誰に言ってるんですか」
「それは、この小説を読んでくれてる人に分かりやすくだな・・・・まて。お前、なんで吾輩の心が読めるんだ?スケルトンにそんな能力ないだろう」
「そんな事はどうでもいいのです。それに、そんな紹介しても、これ読んでる人は適当に流し見してるだけですよ」
「そんな言い方酷くない?面白いって見てくれるかもだよ?吾輩にもファン、出来るかもよ?」
「・・・あの、その吾輩ってなんなんですか?昨日まで一人称そんなでしたっけ?」
「いや!これは、その、な、なんとなく魔王っぽい雰囲気をだな・・・」
「・・・そんなブレブレのキャラでファンなんて出来るわけないでしょ」
「・・・・え、君は吾輩の従者のだよね?」
「はいそうですが?」
「・・・え、待って待って。なんでそんな態度出来んの?吾輩社長、君は部下。意味分かってる?」
「魔王様、前置き長すぎます。もうとっとと本編始めちゃいましょう」
「・・・な~んか、釈然としないなぁ」
吾輩は魔王である。
吾輩は魔王である。名前はまだない。
どこで生まれ、育ち、誰が親なのか、とんと見当もつかぬ。容姿は細身で、腰まで伸ばした銀色の長髪、人間と大差はない。違うのは人の寿命の1000倍は生きている事くらいだ。そして、吾輩には宿敵と呼ばれる者が存在する。“勇者"と呼ばれる者だ。
「・・・あのー」
なぜ、人様の屋敷へ無断で入るのか、吾輩が人間界でどのような悪事を働いたというのか。甚だ疑問である。
「魔王様~?」
降りかかる火の粉は払わなくてはいけない。だかしかし、私が戦って勝ってしまえば、人はさらに強い人を寄越すだろう。下手を打ったら吾輩、本当に死ぬかもしれない。だから、わざと負けるのだ。
「魔王様!!」
「ぬおっ!な、なんだ従者のスケルトンよ」
「なんだではございませんよ。何を恥ずかしい自己紹介をしてるんですか。そして誰に言ってるんですか」
「それは、この小説を読んでくれてる人に分かりやすくだな・・・・まて。お前、なんで吾輩の心が読めるんだ?スケルトンにそんな能力ないだろう」
「そんな事はどうでもいいのです。それに、そんな紹介しても、これ読んでる人は適当に流し見してるだけですよ」
「そんな言い方酷くない?面白いって見てくれるかもだよ?吾輩にもファン、出来るかもよ?」
「・・・あの、その吾輩ってなんなんですか?昨日まで一人称そんなでしたっけ?」
「いや!これは、その、な、なんとなく魔王っぽい雰囲気をだな・・・」
「・・・そんなブレブレのキャラでファンなんて出来るわけないでしょ」
「・・・・え、君は吾輩の従者のだよね?」
「はいそうですが?」
「・・・え、待って待って。なんでそんな態度出来んの?吾輩社長、君は部下。意味分かってる?」
「魔王様、前置き長すぎます。もうとっとと本編始めちゃいましょう」
「・・・な~んか、釈然としないなぁ」
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