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コンラッドは、ひとつの可能性に行き当たってしまう。
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ドクン……ドクン……
心臓がこれまでにあり得ないくらいに、大きな音を立てている。
(……嘘、なん……で……)
聞き覚えのある声。
ヨナを抱きしめ、そのままうつむいた状態のユーリは、その場で体をこわばらせた。
心臓の音がうるさい。
体が不安と恐怖で、ガタガタと震える……。
「母様?」
そんな母親の変化をいち早く感じたヨナリウスは、母親に尋ねた。
ヨナリウスの不安そうな自分を呼ぶ声に、ユーリははっと我に返った。
「ユリアーナが、ヨナリウスの母親? 一体どうして……。」
頭上からは、驚きを隠せないコンラッドの声が聞こえた。
(――その名は五年前に捨てたの)
ユーリは自分に言い聞かせるよう、心の中で強くつぶやいた。
そして。
「……あ、あの……。」
意を決し、勇気を振り絞って声を出した。
そう。
きっと大丈夫。
髪の色も、瞳の色も変えた。
髪も肩で切りそろえ、癖も隠し、別人になりすまして――この国では「ユーリ」と名乗っている。
今まで誰にもバレていないのだ、きっと今回もやり過ごせる。
そうしてみせる、ヨナとの明るい未来のためにも……。
ユーリはゆっくりと顔を上げ、目の前の彼に一言だけ伝えた。
「……人違いですわ。」
喉が震えた。
震えを隠すように、ユーリはヨナを抱きしめ直す。
「私はユーリといいます。ただの平民です。申し訳ありませんが、ユリアーナという名には、心当たりはございません。」
それだけを、まくし立てるように告げると、ユーリは視線を地に落とし、再度ヨナリウスをぎゅっと抱きしめた。
「か、母様、どうしたの? 僕が約束破っちゃったから、怒っているの?」
ヨナリウスは今にも泣きそうな声で、ユーリに聞いてくる。
「怒っているわけではないの、ただ驚いただけよ。でもヨナの顔を見たら安心したわ。さあ、母様と一緒におうちに帰りましょう。」
ヨナリウスから体を離し、まっすぐに彼を見てユーリはそう言うと、立ち上がった。
「待ってくれ!」
そう言ってユーリの肩を掴もうとするコンラッドの手は――
「ユーリ、どうしたんだ?」
ドモンの手によって阻まれた。
「君は?」
自分の手の行く先を遮り、その手首を掴んでくる相手を、コンラッドは睨みつけた。
「貴族様といえど、うちのパーティーメンバーに気安く触るのは、やめてもらえますか?」
ユーリとヨナリウスを背にしたドモンも、負けじとコンラッドを睨み返していた。
「パーティーメンバー?」
コンラッドは驚いたように、目を見開いた。
「はい。私たちは冒険者です。」
「冒険者? その……彼女も?」
「ええ。うちの大事なメンバーですが、彼女がどうかしたのですか?」
警戒心はそのままに、しかし相手が貴族なだけに、ドモンは慎重に尋ねた。
「……彼女はずっと、君と一緒に冒険者の仕事を?」
「ええ。五年前からずっとですが……。それが何か?」
「五年前?」
コンラッドの様子に、ドモンは反射的に掴んだ手を放してしまった。
「五年前」という言葉に、明らかに反応していることに、何かの引っかかりを感じたからである。
「では、ヨナリウスの父親は、まさか君なのか?」
しかし。
急に思ってもないことを言われ、そして先ほど以上に険しい表情で睨み返してくるコンラッドに一瞬だけ、ドモンは後ろずさってしまった。
「え? は? 俺がヨナの父親? は?」
(え?何言ってんのこいつ……どう見ても俺は、ユーリのお兄さんポジションだろう? そうだろう?)
花街に何人もの女性がいる、今や冒険者ギルドで一番強いパーティーメンバーのリーダーとして有名な俺が?
結婚の「け」の字も考えたことのない、この俺が?
なにがどうしてヨナの父親に? え?
彼もまた、メリンダ同様にたくさんの相手がいるために、あえて結婚を考えたことのない一人なのである。
ドモンは、目をパチパチと激しく瞬きしながら、そのまま思考停止状態に陥る。
「ドモン、しっかりして。貴族様相手に失礼よ。」
後ろから聞こえたユーリの言葉に、ドモンは現実へと引き戻される。
「ヨナリウス、君は一体何歳なんだ?」
そこで、コンラッドは初めてヨナリウスに年齢を聞いた。
「ぼく? 四歳だよ?」
ヨナリウスは反射的に、右手で親指以外を立て、コンラッドへ向かって「四」を作ってみせた。
「四歳……だったのか……」
コンラッドは、ヨナリウスの答えに言葉を失う。
「ヨナ。あなたも貴族様に失礼ですよ?」
ユーリはそう言うと、ヨナリウスの小さな手を自分の手で素早く隠す。
「なんで? あのおじさん、いい人だよ? ぼく、あのおじさんに助けてもらったの。」
ヨナリウスは、ユーリの顔色をうかがうように、不安そうな視線を向けながらそういった。
「そ、そうなのね? でもあのお方は貴族様よ? 私たちが簡単に関わってはいけない相手なの。」
ユーリは、ヨナリウスに言って聞かせようとした。
これ以上、彼に関わってもらっては困る。
自分たちの生活を守るため、ユーリは混乱する頭の中を懸命に整理し言葉を探しながら、ヨナリウスに言って聞かせた。
(お願いヨナ。もうこれ以上、彼に関わらないで……)
心の中で必死にそう願いながら……。
「そうなんだ。ごめんなさい、おじさん……っていっていいのかな? 公爵様? で合っていますか?」
今にも泣きそうな顔をしているユーリを見て、ヨナリウスは突然、コンラッドに対する言葉遣いを改めた。
その他人行儀なもの言いに……急に遠くなってしまった距離感に、コンラッドは寂しさとそれ以上に、心臓がまるで破裂でもしてしまうくらいに、大きく高鳴った。
「……いや、今まで通りに「おじさん」で問題ないのだ……。」
(おじさんではなく……)
コンラッドは混乱していた。
そして混乱の中、突然思い出したことがある。
(確かあのとき、侍女長が……)
そう。
ユーリ=ユリアーナが失踪したその日。
侯爵家侍女たち一団による、『公爵しつけ大会』が開かれた今思い出しただけでも、鳩尾がしくしくと痛くなる、あの屈辱的な一日を。
(まさか……)
ここで一つ、コンラッドは思い当たることがあった。
(だからあの時、ディーバリーはしつこくヨナリウスに母君のことを……)
確かに。
今目の前にいる『ユーリ』と名乗る女性は、髪の色も瞳の色も違う。
どちらもこの世界ではありふれた、ごく一般的な色だ。
本物のユリアーナのあの特徴的な髪と瞳の色とは、全く異なる。
しかし。
ヨナリウスの顔立ちは、明らかに自分にそっくりで、そして髪の色と瞳の色は、『ユリアーナ』そのもので……。
何よりも。
目の前にいる『ユーリ』と名乗る女性は、間違いなく『ユリアーナ』のはずなのに……。
「……まだ、怒っているのか?」
コンラッドは、ドモンの後ろに隠れているユーリに対し、一言だけ尋ねた。
その声は明らかに、悲痛に満ちた、今にも消え入りそうなか細い声だった。
「怒る? とは一体、何のことなのでしょうか?」
ユーリはあくまでもしらを切って見せた。
(怒っている? 当たり前でしょう? あんなことを言っておきながら、しかもいつの間にあんなにヨナと親しく……)
ヨナリウスは、仲間以外の男性とは基本的に距離を取る。
例外は、兄弟のように仲がいいウィリアムと、ローウェン・ヴァレン辺境伯、そしてバーナード・ハイランズ伯爵くらいだ。
それなのに……。
「ヨナ」という愛称まで許し、しかも自分に対して庇ってまで見せるほど、この短期間で仲良くなってしまっているコンラッドに対し、ユーリの警戒心はますます強まってしまうのであった。
心臓がこれまでにあり得ないくらいに、大きな音を立てている。
(……嘘、なん……で……)
聞き覚えのある声。
ヨナを抱きしめ、そのままうつむいた状態のユーリは、その場で体をこわばらせた。
心臓の音がうるさい。
体が不安と恐怖で、ガタガタと震える……。
「母様?」
そんな母親の変化をいち早く感じたヨナリウスは、母親に尋ねた。
ヨナリウスの不安そうな自分を呼ぶ声に、ユーリははっと我に返った。
「ユリアーナが、ヨナリウスの母親? 一体どうして……。」
頭上からは、驚きを隠せないコンラッドの声が聞こえた。
(――その名は五年前に捨てたの)
ユーリは自分に言い聞かせるよう、心の中で強くつぶやいた。
そして。
「……あ、あの……。」
意を決し、勇気を振り絞って声を出した。
そう。
きっと大丈夫。
髪の色も、瞳の色も変えた。
髪も肩で切りそろえ、癖も隠し、別人になりすまして――この国では「ユーリ」と名乗っている。
今まで誰にもバレていないのだ、きっと今回もやり過ごせる。
そうしてみせる、ヨナとの明るい未来のためにも……。
ユーリはゆっくりと顔を上げ、目の前の彼に一言だけ伝えた。
「……人違いですわ。」
喉が震えた。
震えを隠すように、ユーリはヨナを抱きしめ直す。
「私はユーリといいます。ただの平民です。申し訳ありませんが、ユリアーナという名には、心当たりはございません。」
それだけを、まくし立てるように告げると、ユーリは視線を地に落とし、再度ヨナリウスをぎゅっと抱きしめた。
「か、母様、どうしたの? 僕が約束破っちゃったから、怒っているの?」
ヨナリウスは今にも泣きそうな声で、ユーリに聞いてくる。
「怒っているわけではないの、ただ驚いただけよ。でもヨナの顔を見たら安心したわ。さあ、母様と一緒におうちに帰りましょう。」
ヨナリウスから体を離し、まっすぐに彼を見てユーリはそう言うと、立ち上がった。
「待ってくれ!」
そう言ってユーリの肩を掴もうとするコンラッドの手は――
「ユーリ、どうしたんだ?」
ドモンの手によって阻まれた。
「君は?」
自分の手の行く先を遮り、その手首を掴んでくる相手を、コンラッドは睨みつけた。
「貴族様といえど、うちのパーティーメンバーに気安く触るのは、やめてもらえますか?」
ユーリとヨナリウスを背にしたドモンも、負けじとコンラッドを睨み返していた。
「パーティーメンバー?」
コンラッドは驚いたように、目を見開いた。
「はい。私たちは冒険者です。」
「冒険者? その……彼女も?」
「ええ。うちの大事なメンバーですが、彼女がどうかしたのですか?」
警戒心はそのままに、しかし相手が貴族なだけに、ドモンは慎重に尋ねた。
「……彼女はずっと、君と一緒に冒険者の仕事を?」
「ええ。五年前からずっとですが……。それが何か?」
「五年前?」
コンラッドの様子に、ドモンは反射的に掴んだ手を放してしまった。
「五年前」という言葉に、明らかに反応していることに、何かの引っかかりを感じたからである。
「では、ヨナリウスの父親は、まさか君なのか?」
しかし。
急に思ってもないことを言われ、そして先ほど以上に険しい表情で睨み返してくるコンラッドに一瞬だけ、ドモンは後ろずさってしまった。
「え? は? 俺がヨナの父親? は?」
(え?何言ってんのこいつ……どう見ても俺は、ユーリのお兄さんポジションだろう? そうだろう?)
花街に何人もの女性がいる、今や冒険者ギルドで一番強いパーティーメンバーのリーダーとして有名な俺が?
結婚の「け」の字も考えたことのない、この俺が?
なにがどうしてヨナの父親に? え?
彼もまた、メリンダ同様にたくさんの相手がいるために、あえて結婚を考えたことのない一人なのである。
ドモンは、目をパチパチと激しく瞬きしながら、そのまま思考停止状態に陥る。
「ドモン、しっかりして。貴族様相手に失礼よ。」
後ろから聞こえたユーリの言葉に、ドモンは現実へと引き戻される。
「ヨナリウス、君は一体何歳なんだ?」
そこで、コンラッドは初めてヨナリウスに年齢を聞いた。
「ぼく? 四歳だよ?」
ヨナリウスは反射的に、右手で親指以外を立て、コンラッドへ向かって「四」を作ってみせた。
「四歳……だったのか……」
コンラッドは、ヨナリウスの答えに言葉を失う。
「ヨナ。あなたも貴族様に失礼ですよ?」
ユーリはそう言うと、ヨナリウスの小さな手を自分の手で素早く隠す。
「なんで? あのおじさん、いい人だよ? ぼく、あのおじさんに助けてもらったの。」
ヨナリウスは、ユーリの顔色をうかがうように、不安そうな視線を向けながらそういった。
「そ、そうなのね? でもあのお方は貴族様よ? 私たちが簡単に関わってはいけない相手なの。」
ユーリは、ヨナリウスに言って聞かせようとした。
これ以上、彼に関わってもらっては困る。
自分たちの生活を守るため、ユーリは混乱する頭の中を懸命に整理し言葉を探しながら、ヨナリウスに言って聞かせた。
(お願いヨナ。もうこれ以上、彼に関わらないで……)
心の中で必死にそう願いながら……。
「そうなんだ。ごめんなさい、おじさん……っていっていいのかな? 公爵様? で合っていますか?」
今にも泣きそうな顔をしているユーリを見て、ヨナリウスは突然、コンラッドに対する言葉遣いを改めた。
その他人行儀なもの言いに……急に遠くなってしまった距離感に、コンラッドは寂しさとそれ以上に、心臓がまるで破裂でもしてしまうくらいに、大きく高鳴った。
「……いや、今まで通りに「おじさん」で問題ないのだ……。」
(おじさんではなく……)
コンラッドは混乱していた。
そして混乱の中、突然思い出したことがある。
(確かあのとき、侍女長が……)
そう。
ユーリ=ユリアーナが失踪したその日。
侯爵家侍女たち一団による、『公爵しつけ大会』が開かれた今思い出しただけでも、鳩尾がしくしくと痛くなる、あの屈辱的な一日を。
(まさか……)
ここで一つ、コンラッドは思い当たることがあった。
(だからあの時、ディーバリーはしつこくヨナリウスに母君のことを……)
確かに。
今目の前にいる『ユーリ』と名乗る女性は、髪の色も瞳の色も違う。
どちらもこの世界ではありふれた、ごく一般的な色だ。
本物のユリアーナのあの特徴的な髪と瞳の色とは、全く異なる。
しかし。
ヨナリウスの顔立ちは、明らかに自分にそっくりで、そして髪の色と瞳の色は、『ユリアーナ』そのもので……。
何よりも。
目の前にいる『ユーリ』と名乗る女性は、間違いなく『ユリアーナ』のはずなのに……。
「……まだ、怒っているのか?」
コンラッドは、ドモンの後ろに隠れているユーリに対し、一言だけ尋ねた。
その声は明らかに、悲痛に満ちた、今にも消え入りそうなか細い声だった。
「怒る? とは一体、何のことなのでしょうか?」
ユーリはあくまでもしらを切って見せた。
(怒っている? 当たり前でしょう? あんなことを言っておきながら、しかもいつの間にあんなにヨナと親しく……)
ヨナリウスは、仲間以外の男性とは基本的に距離を取る。
例外は、兄弟のように仲がいいウィリアムと、ローウェン・ヴァレン辺境伯、そしてバーナード・ハイランズ伯爵くらいだ。
それなのに……。
「ヨナ」という愛称まで許し、しかも自分に対して庇ってまで見せるほど、この短期間で仲良くなってしまっているコンラッドに対し、ユーリの警戒心はますます強まってしまうのであった。
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