女殺し油煙の地獄(二十五周年カップ参加作品のハードコア版)

中井春一郎

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幕間7

あのミルク、飲み、人形 ~ポルノ版・南総里見八犬伝~

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 中世ドイツの残影のごときドーベルマン公爵の城館・・・・

 ズーエラスティア、すなわち獣姦で妻の愛の渇きを癒してやる公爵・・・・

 ナース以外には決して知られたくない異常性愛を東洋人に覗かれた夫人・・・・

 エリーゼは秘密が暴露されたことに激しく動揺していたが、聡明な女性である。

 これが自分たちの愛の形だ!と敬愛しているらしい東洋人作家に示そうとした、

公爵の心の内も痛いほど胸を突く・・・・


 エリーゼ夫人が優雅なドレス姿に身を包んだ夕餉は、和やかな雰囲気で進んだ。

 
 貴族の血を引く夫妻の同意に基づく獣姦という怪奇な光景を目の当たりにして、

二十歳の沙織は堰を切ったように淫奔な女と化していった。


 『ミルク飲み人形』を連載している『官能世界』の編集部には警視庁から猥褻物

陳列罪の一歩手前だとアラームが入ったが、壺中庵淫斎は意に介しない。

もう一押し書き進めることにした。


           💀      💀       💀

 「・・・・・・」

 「緒芽弧の絵を見るのは初めてか?」

 「ええ・・・・」

 「ポルノビデオとは、またひと味違うだろう?」

 「ええ・・・・」

 「歌川国貞という浮世絵師が描いたものでな、『恋のやつふじ』という秘画じゃ」

 「やつふじ?」

 「まあ、面倒な話はどうでもいい。じっくり観賞しろ」

 「はい・・・・」


 白髪頭のお殿様が、山の頂から南蛮渡来の遠眼鏡で我が屋敷を見下ろしている。

 その浮世絵を一枚捲ると、遠眼鏡の中の光景であることが判る、丸くくり抜いた

秘画が現れる。江戸の昔のズーエラスティアである。

 「・・・・ドーベルマンとそっくりで真っ赤ね・・・・・」

 恐らく一秒前には処女であったと思われる、光り輝く冠で飾られた美しい姫君が

真っ赤なのを、白と黒のブチ犬に、ぶち込まれた瞬間が描かれているのだ。

 人間のメスと、犬のオスの、SEXである。

 体位はもちろん後背位。

 艶やかな振袖衣装を帯まですっかり捲り上げられ・・・・

 姫君は真っ白な尻を犬に差し出している。

 強いられたズーエラスティアでは無いことは明々白々。

 床にうつぶせた姫君は、うっとり瞳を閉じているのだ。

 絵師・国貞の筆は冴えに冴えている。

 床に喰い込みそうな姫君の指先、ブチ犬の背から腰、逞しい後足への線・・・・

 犬がバシッと突き入れ、姫のバージンカーテンを切り裂いた瞬間であることが

まざまざと見て取れる。


 「これには実は基になる大長編ホラー小説がある」

 「そうなの・・・・」

 「曲亭馬琴という江戸時代の大先生だ。物語は『南総里見八犬伝』という」

 「何となく聞いたこと、ありそうだけど・・・」

 「南房総に君臨していた里見家の姫君が犬に犯られて八人の勇者を産む訳なのだ。

姫の名前は伏姫(フセヒメ)だが、犬と緒芽弧している浮世絵を描いた国貞は姫君の

名前をサセヒメと変えている」

 「ふふ、オサセの姫君ということね」

 「左様、左様」

 「どうだ?沙織もこの辺りで犬と緒芽弧をしてみるか?」

 「女が犬と緒芽弧しているビデオや絵を見ると興奮するから好きですけれど・・・

沙織、犬には犯られたくないわ・・・・」

 「サセヒメが産んだ犬と人のハーフ、八剣士は大変な勇者だ。沙織と犬のハーフも

きっと超能力者になるに違いないぞ」

 「でも、あんな真っ赤なのを入れられて一時間以上もお尻にお尻をくっ付けられて

引き摺られるのは・・・怖いもの・・・・」

 「昔から日本の女は、けっこう犬と緒芽弧をしているぞ」

 「・・・・」

 「スーパーヒーローの陰陽師、妖術使いの安倍晴明も白狐の腹から生まれた子だ。

狐と人間のハーフだぞ」

 「でもお~・・・・」

 「よし、よし。少し時間をやるから、じっくり考えろ。ところで、サセヒメ」

 「え?」

 「人間の女と犬の緒芽弧の浮世絵を見て興奮して喉が渇いただろう?」

 「ええ・・・緒芽弧は濡れてきたけど、喉はカラカラ・・・・」

 「そうだろう、そうだろう。サセヒメ、余のミルクを飲みたいか?」

 「はい・・お殿様・・・・・・・」


 現代のサセヒメさまは、お殿様の25cmのホースの先に唇を吸い付け・・・・

 お殿様のミルクをありがたく直飲みさせていただくのであった・・・・

 

 
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