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第八章
いい湯だな!地獄の湯けむり篇 ~金髪二輪車の乗り心地~
しおりを挟む剛の初出社の十日前、四人の姿は老舗温泉旅館の離れ座敷にあった。
美久の専科卒業後に二人を結婚させることを前提としての舅と姑付きの温泉旅行は
ささやかなハネムーンと言える。
「まあ、素敵なお部屋ね」
聖良も美久も、築百五十年を超える数寄屋造りの部屋の中をうっとり見回す。
血の繋がりの全く無い四人家族を、湯けむりの下に潜む妖魔が誘き寄せたのか?
その離れ座敷はポルノ『喪服の麗人~犯られましたの~』の撮影現場である。
剛と聖良は『喪服の麗人』に眼を釘付けにされていたが、北条冴子がカメラの前で
狂乱のSEXを繰り広げたのが、自分たちが今いる部屋だとは気付かない。
静かに襖が引かれた。
敷居の前で三つ指をついて深々お辞儀をした、美しい着物姿の女が顔をあげる。
「女将の志保でございます。本日は御子息様の御就職に、お嬢様の御進学、しかも
お二人のご婚約も重なる目出度い宴とか、不束ではございますが、この女将がお世話
させていただきます」
吟味した季節の食材にさりげない工夫を加えた料理は、これみよがしに皿を並べた
自称一流旅館より遥かに美味であった。
「いかがでございましたでしょう?」
「伊豆はお魚は勿論ですが、山の幸もこんなに豊かとは思いませんでしたわ」
「ありがとうございます。板場も喜ぶでしょう・・・お風呂はいかがなさいます?
当宿の初代が『極楽の湯』と名付けた自慢の名湯でございます。周りは深い木立です
ので御婦人方も御心配はありませんわ」
女将が部屋の障子を開いた。
「まあ!湯けむりがとてもいい感じ。満月の影が湯面でユラユラして綺麗ね」
日本情緒が漂う穏やかなこの『極楽の湯』で冴子が二十歳の女子大生AV嬢と共に
酷い凌辱を繰り返されていたとは、剛も聖良もまるで気付かない・・・・。
「御家族連れですと、皆様たいてい御一緒ですわよ」
「そうね、私たちも家族連れだものね。美久はどう?」
「はい。恥ずかしいけどお母さまがいっしょなら・・・」
「よし。決まりだ。おい、タケシも脱げ」
湯けむりに潜む妖魔が誑かしているのか?
まだ女将がいるのに男組はもう裸になった。
湯けむりに向かう男達を見送りながら、聖良と美久も着物の帯を解いていく。
「美久、こっちを向いて」
聖良が佃煮屋の看板娘だったころの黄八丈の着物を美久は着せられていたのだが、
聖良が白足袋だけの姿になっても、まだ着物を脱ぎかねていたのだ。
着物姿は初めての美久を、聖良が裸にしてやる。
オメコまで丸出しになったが、美久はオメコの毛を隠そうとはしない。
「・・・・はい、では参りましょう」
「おい、おい、聖良・・・足袋、足袋、足袋がまだだ」
「ああ、恥ずかしい・・・・」
恥かしいといいながら、オメコを隠そうともせず白足袋を脱ぐのを、美久が待つ。
妖魔がそこに潜んでいるのか?風に乗って流れてきた白い靄が美久のオメコの毛を
撫でていた。聖良が揺らせている乳房やオメコの毛も・・・・。
「・・・・・ああ~、いいお湯ね・・・ほんとうに極楽だわ」
四十路の豊かな乳房が、湯面でゆらゆら揺れる。
岩を挟んだところでは、美久がお兄ちゃんにピッタリ。
妖魔が誑かしているのか?熟年夫婦の会話もあけすけなものになっていた。
「美久がタケシをオメコで捕まえたのも良く判る。いいカラダをしているな」
「まあ!建築太郎・・・・嫁とオメコは許しませんよ」
「大丈夫、大丈夫。バレないようにオメコをするから」
「もう・・・浮気者ね、ふふ・・・・美久が恥ずかしそうに言ったけど、十四歳の
時からオメコをしているのよ・・・」
「何?中学生で・・・タケシは高校生か・・・けしからん、息子と娘だな」
「タケシが大学に入った年よ。今になっては許すこともできるけど」
「うん、幸せそうだ。いつまでも俺とお前のようでいてくれればいいが」
「ええ、ほんとうに」
誰と誰も血の繋がらない四人が『極楽の湯』で打ち解けていた。
頃合いを見計らい、女将が露天の湯に面した廊下の隅に控えていた。
四枚重ねのバスタオルの山が二つ。青の浴衣が二組。淡い桃色が二組。
ザブッと湯音を立て、まず廊下に向かったのは建太郎。
女将が差し出すバスタオルをチンボをユラユラさせながら建太郎が受け取る。
もう一枚を女将が両手の上に置いて控えている。
「いや、いや、ここまでのおもてなしとは!いや極楽、極楽」
「御立派なお持物でございますね。奥様が羨ましいですわ」
女将が建太郎の足首からチンボへと丁寧に拭っていく。
「お加減はこれくらいでよろしかしら?」
「さっぱりしました。では、浴衣をいただきましょう」
既に湯から上がり、急いでバスタオルを掴んだ剛が体を拭き始める。
「あ、あ、申し訳ございません・・・女将に拭わせてくださいませ」
「あ、あ・・・いいですよ、いいですよ、自分で拭きますから」
女将が手にしたバスタオルは、もう剛のチンボのほうに伸びていた。
「お元気な坊ちゃまですこと・・・さ、さ、おみ足をもう少し広げて」
股間まで拭かれた剛は、慌てて浴衣を掴んだが・・・・。
「違います。違います。それは女性用でございます」
女将が申し訳なさそうに渡した青の浴衣を、剛は急いで着込んだ。
このボオ~ッとしたところもある好青年が、冴子姉さんの実の息子だとは、女将の
志保は知る由も無い・・・・。
「お寝間の用意は整えてございます」
若い仲居の声がした。
親夫婦の布団が敷かれた部屋は、北条冴子と女将の志保が性の冥界巡りを告白した
部屋である。息子夫婦の布団が敷かれた奥の部屋は、冴子と志保(女子大生AV嬢が
いたというのは志保の身の安全を謀る為の虚言)が老先生と川の字になり枕を並べた
部屋である。その一夜は女将の志保の忘れられない思い出となっているが、その翌日
から<おもてなし女将>として肉の御奉仕も強いられる辛い日々が続いていた。
この日のように仲のいい親子夫婦をお世話すると心も休まるが、一昨日のポルノの
撮影は、我が身の堕ちて行く先を眼前に突き付けられたようで目を背けたくなる無残
なものであった・・・
* * * *
そのポルノグラフィーの名は『乗り心地抜群!プラチナ母娘の二輪車』という。
美しい母と娘が乗せられ拉致された二輪車は人力車・・・・
大富豪のナンシー夫人は十五歳の娘のキャロルと浅草寺仲見世通り見物を楽しんで
いた。貸衣装の着物姿でプラチナブロンドの髪をなびかせる二人に、肌の色も様々な
観光客がスマホを手に群がる。美しい母と娘は笑みを浮かべるが群衆は増える一方。
そこに忽然と現れたのが、腹掛けに股引き法被、足元は地下足袋のイナセナな男。
アッという間に娘のキャロルを肩に担ぎ上げポンと娘の尻を打つ。
ナンシー夫人についてくるよう眼で促す。
思いがけない人力車の旅をナンシー夫人とキャロルは喜ぶばかりだが・・・。
車軸が轟轟唸り、車輪は目にも止まらぬ速さで回転して、プラチナブロンドの髪は
もう吹き飛ばされんばかり・・・。
天翔ける人力車で運び込まれたのが湯けむりの舞い散る『地獄の湯』・・・。
失神していたナンシー夫人の目が覚めると、亀甲縛りにされ、離れ座敷の欄間から
吊り下げられたキャロルの無残な姿が眼に飛び込む・・・・。
まだ十五歳の娘のオメコに、亀甲縛りの縄の瘤が嵌り込んでいるのだ。
母親は我が身はいかになろうとも娘の処女を奪うことだけは許して欲しいと泣いて
手を擦り、頭を擦り、略奪者に懇願をする。
ナンシー夫人は縛られた。オメコされた。当然ながら、それで終わる訳は無い。
縛られたままのママの目の前で縛られたままの十五歳がプラチナブロンドの陰毛を
一本残らず剃り上げられた。
パイパンにされたオメコを挿しに挿され、処女の血を流す。
当然ながら、母も娘も凌辱者を憎みに憎むはずである。
しかし、当然では無いことが起こるのがポルノビデオ。
富裕な金髪白人母娘が日本男に犯られに犯られ、犯られに犯られたにも関わらず、
性奴隷に落されたことを悦び、凌辱者の言いなりに堕ちていく。
離れ座敷での撮影が終わると、ナンシーとキャロルが母娘泡姫となり二輪車での
御奉仕に務め、ヒモに貢ぐ女に堕ちていたシーンが撮影されることになっていた。
<・・・・このままでいると、私もいずれは・・・・>
一昨日の撮影の残酷な光景が頭をよぎった志保が、我にかえった。
「ささ、お布団のほうへ。ゆっくりお休みいただけるよう、大きなお布団にいたし
ました。明け方などはまだ冷え込むことがありますの。御身体を寄せ合っていただく
ほうが、一人用のお布団でお休みいただくより暖かいかと・・・・」
単語
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