女殺し油煙の地獄(二十五周年カップ参加作品のハードコア版)

中井春一郎

文字の大きさ
77 / 128
第十三章

SEXアンドロイド ~魔改造された血染めのアントワネット~

しおりを挟む
  
 緑子と麗華には内密で、剛は社長に再度のお出ましを願った。

 「社長の御指示に従って順調に作業は進んでいますが、ひとつ、何としてもやって

みたいことがあり、御許可をいただきたくて・・・」

 「ほお~、どんなことだ?」

 「緑子と麗華の綺麗な顔を汚したらどうかと」

 「ふ~む、妙なことをいう奴だが、どう汚すつもりだ?」

 「緑子の眉間に『淫』、麗華には『乱』の刺青を彫り込んではどうかと」

 「うむ。まさに淫乱姉妹にする訳だな。よし、やってみろ」

 「もう、やっています。御覧下さい」

 
 眉間に群青色で『淫』の刻印を刻み込まれた緑子の顔が現れる。

 ゆっくり半回転する。

 眉間に群青色で『乱』の刻印を刻み込まれた麗華の顔が現れる。

 「・・・顔は緑子と麗華と寸分も違わないが、ただ一文字を眉間に穿たれるだけで

こうも変わるとはな・・・凄惨と言ってもいい美しさになるとは・・・・」

 「いかがでしょう?」

 「答えなくても判るだろうが」

 「ありがとうございます・・・SEXアンドロイドも、ただ美しいだけでは人間の

美人とさほど変わりません。例えSEXのテクが生身の人間を遥かに超えていても、

社長の考える美と醜、善と悪を併せ持つということが、いったいどういうことなのか

ずっと悩んでいましたが、僕の出した結論がこれです」

 「なるほど。クレオパトラやマリアントワネットにも刺青を刻むということか?」

 「全てのSEXアンドロイドに刺青があるというのは良くないとは思いますけど、

入れ墨はアンドロイドに魔改造するための重要なアイテムになるのでは?金色の眼を

光らせた毒蛇が、クレオパトラの乳房に毒牙を刺しているとか・・・・」

 「マリアントワネットの場合はギロチンで首を落とされて、断頭台の露と消えた訳

だから真っ赤な血のような薔薇の刺青で全身を飾ってやるのも好いだろう。楊貴妃の

場合はどうすると良いと思うか?」

 「・・・・・どうも、中国のことは判らないので・・・・・」

 「・・・・白楽天が楊貴妃を悼んで詠んだ『長恨歌』では、その美しさを眉は柳の

如く、顔立ちは芙蓉の如し、となっている。大輪の芙蓉の花で飾ってやるか」

 「判りました。やってみます」

 「いや、まて・・・・楊貴妃は悲劇的な最期が人生のクライマックだから・・・」

 「どんな死に方をしたんですか?」

 「玄宗皇帝と温泉でオメコをしているところを反乱軍に襲われ、引き摺り出され、

反乱軍の将兵に輪姦された末、嬲り殺しにされた訳だ。そうだな、怒りの炎に燃え、

憤怒の形相も凄まじい大威徳明王でも背中一面に彫り込んでやるのがいいだろう」

 「そんな凄い入れ墨を入れるためには、一流の彫り物師や腕のいい絵描きなんかも

プロジェクトに入ってもらう必要がありますね」

 「それは社長の役割ということになるな。これはという人物を引っ張り込むから、

少し時間をくれ。では」


 いつものように、社長は風の如く去っていった。



 



 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

還暦の性 若い彼との恋愛模様

MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。 そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。 その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。 全7話

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

処理中です...