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第十三章
SEXアンドロイド ~アレ、する?する、する!~
しおりを挟む美久はパリ行きがもう迫っている日曜日に聖良もマンションに来てもらい、緑子と
麗華に初めて会った。
緑子と麗華が『淫』『乱』に魔改造されていることを、美久は知る由も無いが。
昨夜、お兄ちゃんが夢魔に襲われ夢精したのが、その『淫』『乱』であることも。
「ようこそ、妻の美久です」
「母親の聖良でございます。画像ソフトを拝見したので初対面の気がしませんが、
お二人とも画像よりずっとお綺麗ですわね」
「いえ、とんでもございませんわ・・・」
「娘の渡欧が急に決まって、以前から御挨拶申したいと願っていたお二人を無理に
お招きし、申し訳がございません」
「いえ、私も麗華も、お母様と奥様にお目に掛かれ、嬉しく思っております」
「ふふ、今夜は美女四人の集いだから『お兄ちゃんは邪魔よ、映画でも見たら?』
と言って追い出したの」
「まあ、ひどい奥様ですわね」
「ふふ、このひどい奥様は美女のお仲間に入れていただきますが、オバサンの私は
料理の仕上げがまだですので、キッチンに下がらせていただきます」
『淫』『乱』は、無邪気でいかにも苦労知らずの公認会計士のお嬢様を妬ましそう
に盗み見た。性的虐待を受け、育児放棄された末に養護施設に送られた美久は、緑子
や麗華よりも、ずっと悲惨な少女時代を過ごしたのだが・・・・。
この日の美久は、色鮮やかな、妻の証しである留め袖の『辻が花』の着物姿。
「綺麗というより高貴ささえ漂う、素晴らしいお着物ですわね」
「ママのお下がりなの。美久は着付けが出来ないので、裸にされてママが全部して
くれるのよ。足袋は自分で履きますけれどね」
カラダの関係より、もっと淫靡な時間を剛と密室で過ごす緑子と麗華、剛が生涯で
唯一人の女と決めた美久。三人のにこやかな談笑が続く。
「さあ、出来上がり」
「まあ、美味しそう」
「お味の方はいかがかと思いますが、今夜の夜空は満点ですわね」
万事に卒のない秘書・緑子が夜空を見上げる。
「本当に、満天の星空ですわね」
美久も『辻が花』の袂を翻して、剛の手を引きながら楽しそうに窓辺に駆け寄る。
* * * *
美久と別れの挨拶を交わし、エントランスを出た緑子と麗華は、今夜は剛と美久が
とりわけ激しくオメコするに違いない超高級高層マンション最上階を振り向く。
二人にとって、この夜の食事会はタケシを落とすことは決して出来ないことを確認
する敗北のセレモニーであったとも言えるだろう。
それは緑子と麗華が、剛と冴子を操る妖魔の引力圏外に逃れ去ること出来たという
ことでもあるが・・・・。
* * * *
剛が様々な性交体位でのオメコのデータを取るため、膣の奥深くセクシーバナナを
突き入れあった仲である。
『淫』と『乱』がカラダの関係になるのは必然というべきかもしれない。
帰りのタクシーの中で、麗華のスカートに緑子の指が忍び込む。
「する?」
「する!」
* * * *
麗華はホッとした。社長は緑子を格上にしていると思っていたが、ほぼ同レベルの
1LDKだったから。ベッドも麗華が社長と寝るのと同じイタリア製で、掛けてある
男物のガウンも色と柄こそ違え同じブランドだ。もちろん、社長用。
『淫』が濃紺のパンティを脱ぐ。
『乱』も桃色のパンティを脱ぐ。
『淫』が二つ一緒に、『淫』『乱』のパンティを洗濯機にポイと投げ入れた。
『淫』『乱』がSEXを始める前に『淫』『乱』のパンティがレズビアンショーを
始め、クルクル回り続ける。朝には『淫』『乱』のパンティが仲良く並び、お日様の
光を浴びてヒラヒラ舞うことだろう。
『淫』『乱』は、知らず、知らず、片膝を立て、太腿を大きく拡げていた。
オメコを、もっとイジッテもらいやすいように・・・・
そして、知らず、知らず、女と女が股を挟み合っての交差位『松葉崩し』へと。
『淫』『乱』が二匹の白蛇になって絡み合い、転がる。
男と女がするような、抜いては挿す、腰使いではない。
ひたすらオメコとオメコで接吻し、擦り付け合うのだ。
捻りを加えた『こぼれ松葉』でも『淫』『乱』が絡む。
男は出せば終わり。だが女は欲深い。果てがないのだ。
乱戦で皺だらけになって、ラブジュースの染みも生々しいシーツに、擦り切れた
縮れ毛が十本以上も付着していた。
オメコとオメコでディープな接吻を繰り返した証しである。
「・・・・『乱』、オシッコしたくなっちゃった」
「ふふ、一緒にしようよ」
「ふふ、『淫』『乱』姉妹だものね、オシッコ、かけ合う?」
『淫』『乱』にはホースが無いが、立小便でオシッコをかけ合う。
・・・・シャア~・・しゃ~・・ジョ~・・じゃ~・・チョポッ、ちょぽ・・・・
「ふふ、オシッコって、暖かね」
「ええ、意外と気持ちがいいわ」
「・・・・マディラワイン、飲む?」
『淫』はピンクのバスローブ、『乱』は社長のブルーのバスローブで腹這った。
「美味しいわね。普通のワインと全然違うわ。フランス?」
「ポルトガルよ。大西洋のちっぽけな島だけどね」
『淫』『乱』は抜けるように白い肌に戻っていたが、マディラはけっこう強い。
ボトルが半分になったころには、もう全身が桜色。
「ねえ『乱』・・・いいもの、あるけど使う?」
「何かしら?判らないけど使う」
「ほらセクシーバナナを探していたときに『乱』の眼が光ったアレよ」
「アレなの?気付いていたのね・・・恥ずかしいわ」
「いずれ必要だろうとタケシに内緒でスィートツインズ(アマゾンで3,599円)の
ブラックとパープルを買ったの。『乱』はどっちにする?」
「パープルにしていい?」
「いいわ。『淫』は社長の一本槍だけど、六本木のお嬢様は客と修練を積んでいる
ようだから、今夜は『乱が『淫』を責めてくれる?」
「いいわ。ハメられたことはあっても、ハメたこと、ないけど・・・」
双頭ペニスバンドの革ベルトを『乱』がキリリと締める。
このタイプのペニスバンドだけでも、数千のカップルがネット等で購入し、愛用
しているのであろうか?性の深淵はなかなか深いものと言わざるを得ない・・・。
「じゃあ『淫』を地獄に落してあげるわ!」
「ええ『乱』、『淫』を落として、落として!」
* * * *
同じ日の夕刻の『極楽の湯』で淫斎が湯けむりの向こうを見上げていた。
恐らくは蝙蝠の群れだろう。
暮れ落ちようとする空を、黒い染みの群れが不意に降下しては乱舞する。
棲みかへと急ぐカラスの数も次第に増えてきた。
「うむ。やはり『極楽の湯』ではなく『地獄の湯』と呼ぶ方がよさそうだな」
女将の志保が両手にバスタオルを乗せ、湯けむりに面した縁側に控えていた。
「まあ、地獄だなんて。でも御老体には長湯は禁物。さ、お拭いしましょう」
すっかり白髪になった陰毛と、萎びた陰茎に、そっと、バスタオルを当てる。
先に湯から出ていた社長は、すでに浴衣姿。
「大事な段取りの詰めだ。酔っぱらう訳にいかないが、いつもの旨酒を所望じゃ」
「畏まりました。大先生は手酌でお願いしますわね。志保は男前の社長様から一つ
盃でお流れ頂戴といきますから」
「けしからん。小生は帰るぞ」
「まあ、まあ、大先生には僕がお酌をしますから・・・」
「何、もっとけしからん」
「・・・淫斎様、お怒りをお静め下さいませ・・・」
「ムウ~ッ、おお!頭に血が昇った拍子に、いいアイデアが浮かんだわい」
「何でございましょう?」
「このたびは冴子が主演をする『幕末性交外交・マダムバタフライとやらいう
御大層なポルノの撮影現場に、タケシ君を引き込むという仕掛けである」
「冴子姉さんが世界五大ポルノ男優と相まみえるそうでございますね」
「さよう。そこで二代<おもてなし女将>に一役買わせることにした」
「でも、レナとは姉妹も同然ですから、カメラの前で本番させるのは」
「本番はしなくていい。レナには裏方の務めをしてもらう」
「と申しますと?」
「カメラの陰で尺八を吹かせるぞ。次の出番を待つ男優は自分でしごいているが、
今回は世界屈指のポルノ男優どもだ。粗略には扱えまい」
「さて?ああ判りました。レナは頼まれもしないのに出番を待つ男優さんを咥えて
おります。並み優れたお道具、それも外人さんを五本も咥えることができ喜ぶことで
ございましょう」
「よし。カメラの前では冴子がズボズボ、陰ではレナがレロレロでは、タケシ君の
興奮もいや増しになることであろう」
北条冴子とタケシ。
血を分けた母と息子。
その二人に、そうとは知らせず、地獄の湯けむりを巻き付かせるのである。
最も忌み嫌われる母子相姦の地獄世に落せば何がおこるのか・・・・
女と男の泥沼世界を、露骨なまでに筆にしてきた老作家は、その物書きの業とでも
いうものを押し留めることは出来なかった・・・・
SEX大革命の野望に憑りつかれたメフィストフェレス社長もまた・・・
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