女殺し油煙の地獄(二十五周年カップ参加作品のハードコア版)

中井春一郎

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補遺

京の都はオメコ

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 風水占いがお好きな方は女性に多いようだ。

 女性はみな、自分の股の付け根に風水の理想郷をお持ちだからだろうか?


 古代中国の皇帝はみな、風水が理想とする地形の場に都を定めていた。

 後宮に三千人の美女を抱えた皇帝たちは

 オメコの持つ魔力を知り尽くしていたからである。

 優れた風水師の務めは

 オメコのような夢幻郷を探し当てることであった。


 具体的には、陰核を起点として、左右に陰唇が伸び、終点に肛門があること。

 そして、陰唇が囲む中央、つまりオメコの穴に皇帝の宮殿を定めたのである。


 平安京は中国の長安や洛陽にも優る風水の理想郷であった。

 そのため桓武天皇は造ったばかりの長岡京を捨て、京都盆地に遷都したのである。

 京都市街の北に船岡山という丘がある。

 ここが陰核である。

 西に延びる嵐山などの西山の山並みが、つまりは右側の陰唇。

 清水寺も建立をされた東山の山並みが、つまりは左側の陰唇。

      *帝王の宮殿は南面して建てるので、左右が逆転することに注意。
       現在の地図では右が左京区、左が右京区である。

 左右の陰唇が再び合わさる南の端は、肛門部ということになる。

 今の淀競馬場の辺りには、巨椋池という湿地帯が以前はあったのだ。

 これを難しい言葉で言えば、四神相応の地ということになる。

 北の陰核には玄武という、亀が鎌首をもたげたような神がいた。

 東の陰唇の襞には青龍の神、西の陰唇の襞には白虎の神。

 南の肛門部には朱雀の神が鎮座していた。

 玄武と朱雀を結ぶ線、青龍と白虎を結ぶ線が交差するところが龍穴である。

 至福をもたらすところ、つまりはオメコの穴である。

 天皇の権威の座、大極殿はオメコの穴の真上に建立されたのだ。


 北の彼方から巨大な龍が現れる。

 怒張したチンボと思えばいい。

 龍(チンボ)は先ず玄武(陰核)を目指す。

 青龍と白虎(陰唇)が囲む地(膣前庭部)に侵入していく。

 龍穴(オメコ)にズボリと巨龍(チンボ)が嵌り込む。

 龍穴(オメコ)には龍飲水(愛液)が溢れている。

 巨龍(チンボ)が精気(精液)を旺盛に吐き出す。

 そのスーパーパワーが平安の都に満ち溢れるという訳である。


 この壮大なセックス絵巻が繰り広げられることで

 京都は千年以上も平安の都であり続けたということになるのだが・・・・


 碩学・折口信夫は日本文化を『色好み』と喝破した。

 『源氏物語』は光源氏とそれを取り巻く女たちの性の迷宮巡り。

 オメコの有様を余すところなく描いた浮世絵春画は西洋の印象派を驚嘆させた。

 それが今ではどうだろう?

 オメコを曝した女の写真も、オメコをしているビデオも溢れているのに

 公式にはモザイクなるもので隠すことになっている。

 中国の自然学にも詳しい景観地理学者たちの間では

 平安京もオメコのアナロジーであることが常識になっているのに

 公の場では、それを口にしようとはしない。

 こうした堕落ぶりは、深刻と言わざるを得ないであろう。




 



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