召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第115話

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 そしていよいよ午後の試合が始まる時間になった。この第六試合に勝てばクリスタル王国トーナメント大会の出場選手に決まる

 アルは昼食後、身体を軽く動かして試合の時間が来るのを待った。そして今から試合舞台の上に上がる

 相手選手のイリーシャ・ベアーグはまだ試合舞台に上がって来ていないようだ。そして試合時間になるギリギリになって一人の女子生徒が試合舞台の上に上がってきた

 「遅れてごめんね!ねぇ!私。間に合ったよね!」

 明るい声を上げて、試合舞台に上がって来たのは、試合相手のイリーシャ・ベアーグだった。小柄な体型で自身の身長よりも長く穂先が大きな槍をイリーシャは持っている

 「試合時間に間に合ってるよ」

 「よかったぁ!始まってたらどうしようかと思ったよ!」

 「二人とも試合を始める準備をしてください」

 子供のようにはしゃいでいるイリーシャを見ながら審判員がそう言う。流石にイリーシャも審判員に頭を下げて試合を始める準備をしていく

 「準備は終わりましたか?」

 「はい」

 「終わったよ!」

 「両者、位置に……試合開始!」

 魔力を纏いまで身体強化を済ませたアルは闘気を纏うイリーシャを観察しながら審判員に答える

 そしてイリーシャも審判員に答える。審判員の言う通り、位置に着くと審判員の合図と同時に試合が始まった

 「うりゃあぁぁあああ!!!!!」

 (試合開始と同時に真っ直ぐに突き進むのか……それにイリーシャの動きは早い!)

 闘気を身体に纏わせてイリーシャは突撃してくる。そしてアルに攻撃を行える範囲に入るとその持っている槍を叩き付けてきた

 「ッ!(コイツ、石畳を粉砕させるし、試合舞台を陥没までさせるのか)」

 「避けられちゃった!次は当たるよ!うりゃあー!うりゃ、うりゃ、うりゃあー!!」

 イリーシャの一撃はかなり強いようで一撃で試合舞台の石畳を粉砕して、更には陥没までさせる

 そのままイリーシャは、アルに向かい連続で槍を振り回して攻撃してくる。小柄な体型でどこにそんな力があるのかと思うほどに一撃一撃が重いだろう攻撃をしてくる

 それでも掛け声と共に攻撃してくるせいで攻撃をしてくるタイミングが掴みやすく余裕を持ってイリーシャの攻撃を回避できる

 (事前の情報の通りにイリーシャは魔法の攻撃はしてこないな。でもあの身のこなしとスピードで離れて魔法を放っても、試合舞台の全体に魔法が当たるをしないと当て難いだろうな。でも牽制に使ってみるか)

 「うりゃりゃりゃぁああ!!!……ッ!」

 連続の突きを繰り出してくるイリーシャに向かい、アルは牽制に火球、水球、風球、土球を同時に複数放つ

 放たれた魔法に反応したのか即座に回避行動にイリーシャは移して放たれた魔法をすべて回避する

 (勘が鋭いのか。よくすべて防いだりせずに回避したな。でも俺との距離は開いたぞ。イリーシャはどんな動きをする?)

 イリーシャの様子を伺っているとイリーシャは闘気を槍の穂先に集め始めた

 「うぅううりゃあぁぁあああ!!!!!」

 そしてイリーシャは槍を横薙ぎに振るい、溜めた闘気を解放した。槍の穂先から放たれた闘気は三日月状に姿を変えるとアルに向かい飛んでいく

 「ッ!(闘気をそんな形で飛ばすのか)だったら俺もこうだ。はぁあッ!!!」

 闘気弾とは違う方法で闘気を飛ばしてきたイリーシャに少しだけ驚く。この方法も図書室の本に書かれていたからアルも使えるが、イリーシャが放った闘気の斬撃に込められている闘気の量が多いことに驚く

 そしてアルも向かってくる三日月状の闘気の斬撃に向かい、魔力の斬撃を放ち三日月状に変わる

 闘気の三日月と魔力の三日月はお互いにぶつかり合うと大きな音を立てて相殺される

 「むっ!だったら!うりゃうりゃうりゃうりゃぁあ!!!!」
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