召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第177話

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 第一試合二年生の先鋒戦が第五育成校の勝利に終わって、すぐに気を失っているアーネストを闘技場のスタッフが医務室に連れて行き、他のスタッフも現れ、試合舞台の修復が行なわれた。

 そして、試合舞台の修復が終わると、次の副将戦が行なわれる。

 第一育成校の選手であるスキンヘッド、ローブ身に纏い皮鎧を着た姿の杖を持つ男子生徒二年生副将のイワン。

 第五育成校の選手は金属製の全身甲冑を身に纏い、大槌を肩に担いだ女子生徒、二年生副将のアルシア。

 その二人は修復したばかりの試合舞台に立ち、審判員の試合開始の合図を静かに待っている。

 そして、解説をしている者が二人の選手の紹介をして、いよいよ試合開始の合図を審判員が行なった。

 試合が始まると、イワンを手に持つ一メートルを超える杖で地面を突き、魔法を発動させる。

 アルシアの方はというと全身から濃密な闘気を放出して纏い、大槌を振り上げ振り下ろす。

 イワンの発動した魔法で試合舞台の石畳から石の棘が数えられないくらいの数を生やしながらアルシアに迫り、一方でアルシアの振り下ろした大槌は地面を叩き、衝撃波が発生し、衝撃波はイワンの元に向かう。

 そして、イワンの魔法とアルシアの衝撃波はぶつかり合う。ぶつかり合ったことで起こるその衝撃は観客席だけで無く、控え室に居る者の元まで音を響かせた。

 魔法と衝撃波がぶつかり合ったことで両者の一撃は相殺された。だが、もう既に両者とも次の行動を起こしていた。

 (全身に鎧を着ている上にあんな重いだろう金属の大槌を担いでよくスピードを出せるな。)

 アルが感心するほどの重武装なアルシアの移動スピードはかなり早い。

 そんなアルシアに向かい、イワンは次々と魔法を放つ。

 イワンの魔法は鎧を貫通するような魔法では無く、足止めの拘束や地形操作、鎧の中に衝撃を貫通させる系の魔法ばかりを行なっている。

 それにも関わらず、アルシアは巧みに動き続けることで回避し、イワンの元まで突き進んで行くが、それでも被弾は免れないのか、直撃は受けていないけれど、危ない場面が何度もあった。

 その様子を第三育成校の控え室で見ていると、イワンの魔法の練度は魔法学園の選手クラスの練度の魔法らしい。

 アルシアが接近してもイワンは動かず、その場で魔法を使い続けている。そして、イワンが大規模な魔法を使った。

 アルシアを取り囲むように石畳も含めて大地が動き出し、アルシアを石や土が飲み込んで行く。

 これで試合も終わりかと思った時、ガーンガーンと凄まじい音が響く。それが何度も行なわれると土と石混じりのドームが破壊されてアルシアが出て来た。

 だが、その姿は土塗れな上にあちらこちらに怪我を負って血を流し、よく見ると息を荒げて呼吸をしているように見える。

 (あれで終わるかと思ったけど、破壊して出て来るのか。それでも、このまま戦っても負けるだろうな。)

 アルシアは怪我も負って、かなりの闘気を使用して消耗しているが、一方のイワンはまだまだ、その身体から魔力を感じる。

 「ウォオオオオオオオオ!!!!!!!」

 そう思って見ていると、アルシアが咆哮を上げた。その声がここまで聞こえると言うことは、かなりの声量の声な上に闘気も込めているのだろう。

 そんな咆哮を身近で聞いただろうイワンは耳から血を流してフラフラとして身体を揺らして杖を支えに立っている。

 それでもイワンはアルシアを睨み付けるように見つめながら、魔法を行使しようとするが、その前にアルシアが大槌を振るい衝撃波を起こしイワンを攻撃することでイワンは石畳を失った地面に倒れる。

 そして、審判員がイワンの元に駆け寄り試合続行するのか、その確認を行なうがイワンは試合を続けられないと判断され、副将戦はアルシアが勝者になった。

 
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