召喚魔法使いの旅

ゴロヒロ

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第233話

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 ぐったりしているが息をしているユキに解毒の魔法を掛けて、ユキの毒の状態異常を回復させると、次に体力を回復させる魔法を掛けた。

 『うぅぅ……苦しかったのです。助けてくれてありがとうなのです!』

 「これからは気を付けてくれよ。俺も止めるのが遅かったのも悪いけどさ。」

 もう少し早くユキを止めていれば、ユキが猛毒ガスの罠に引っ掛かることはなかっただろう。

 『ユキ先輩!心配したんですよ!少しは落ち着きを持ったらどうですか!?』

 『……罠が、あるのか……考える、べき。』

 『う、悪かったのです。』

 それからユキはシェーレとサフィの説教を受け続けて、説教が終わる頃にはピンッと伸びていた耳が垂れてしょんぼりしていた。

 「ユキへの説教は、そこまでにして、宝箱に向かおう。」

 『あるじ様。ですが、あれはどうするのですか?』

 シェーレが言うように今の宝箱の周りには猛毒ガスが充満している状態で、かなり危険な状態だ。

 「幾つか方法はあるけど、一番簡単な方法の俺が宝箱を開ける方法で宝箱を開けるよ。」

 他の方法だと猛毒ガスの浄化や全員に毒耐性を付ける魔法を掛ければいいが、どれも使用魔力量が多く、一番少ない方法が、アルがユキを救出した方法だ。

 その為、ユキたちを納得させると、アルは猛毒ガスが充満している宝箱へと向かった。

 そして、宝箱からアイテムを手に入れてアルは戻って来た。

 『あるじ様!大丈夫ですか!』

 「大丈夫だって、でも心配してくれてありがとう。」

 シェーレを一撫でして先ほど宝箱の中に入っていたアイテムを三匹たちに見せてあげる。

 「かなり良いのが手に入ったぞ。ミスリルのインゴットだ!」

 ミスリルインゴットはこれで二つ目だが、手に入るのは中級ダンジョンの宝箱か、上級ダンジョンくらいしか無く、下級ダンジョンで手に入れた方が珍しかったが、ミスリルは様々なことに使えるので嬉しいことだ。

 それに魔像の心臓を使ってゴーレムやガーゴイルなどを作る際にミスリルを使えば性能がかなり良くなる。

 「宝箱からミスリルインゴットを手に入れたし、探索に戻ろうか。ユキは探索が出来るか?出来ないなら、召喚玉に戻って貰うことになるけど。」

 『大丈夫です!治して貰ったですから!』

 「それなら良いけど……何かあったら伝えるようにしろよ。分かったな。」

 『分かったです!』

 そうしてアルたちは探索に戻ってダンジョンの中を進んで行った。

 一応、道中に現れるモンスターを倒す際に一度だけユキには休んで貰うことになったが、次にユキの順番が来た時に観察したユキの動きは猛毒に侵される前と変わらない動きだった為、キチンと解毒は出来ていたようだ。

 あれから探索は十五階層のボス部屋の門の前までたどり着き、順番待ちをした後にアルたちの番が来た。

 順番待ちをしている間、先に並んでいた一組の冒険者パーティーからの召喚獣なんかをを連れていると言う視線に晒されて、アルとユキたち召喚獣はかなり嫌なら思いをした。

 その苛立ちをアルたちは、これから戦うことになるボスモンスターたちにぶつかるつもりだ。

 ボス部屋の門を潜った先に居たボスモンスターは、鉄肌トカゲというボスモンスターと取り巻きの岩トカゲが五匹だった。

 「ボスは任せたぞ。サフィ!」

 『……ぼくが……倒すよ。』

 「俺たちは取り巻きだ!」

 『分かったです!イライラをぶつけてやるのです!!!』

 『はい、あるじ様!』

 そして、ボス戦が始まると、開幕一番にサフィが鉄肌トカゲに威力の高い強烈な水弾の弾幕を浴びせる。

 数え切れないほどの水弾の弾幕は、闘気を纏う鉄の肌をした鉄肌トカゲの防御を貫き、サフィの攻撃で鉄肌トカゲは灰へと変わった。

 サフィが鉄肌トカゲを瞬殺したが、戦闘はまだ続いている。取り巻きの岩トカゲよりもアルたちの方が人数が少ないからだ。

 他にも取り巻きを倒す際に遠距離攻撃を使わないと言う縛りをしていた為、サフィがボスを倒すよりも遅れたのだ。
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