ひきこもりのゴーレムマスター

ゴロヒロ

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第25話

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 15機の中型ドールゴーレムたちは分かれずに探索をしている様だ。そして早速牛の魔物と遭遇していた。

 遭遇した牛の魔物は2匹。そんな2匹の牛の魔物はゴーレムたちに向かって突進してくる。

 「あれは金属製のゴーレムボディでもヤバいかも知れないな。」

 全長が2メートル50センチを超えている牛の魔物の突進が直撃すれば、ゴーレムたちも一溜りもないと思う。

 ゴーレムたちに向かって突撃する牛の魔物の攻撃を、ゴーレムたちは受けずに武装で攻撃を加えていた。

 これは突進をする時に牛の魔物が狙うのが1機のゴーレムだけだった為、狙われたゴーレムは回避に専念して他のゴーレムたちが攻撃を行なっていた。

 もちろん牛の魔物の突撃の進行方向に待ち構えるゴーレムは狙われているゴーレムだけで、異界が草原だからこうやって攻撃が出来ている。

 集団で牛の魔物を滅多打ちにして倒すと、ゴーレムが倒した牛の魔物からドロップアイテムを回収する姿が見えた。

 そこを注意して見てみると、牛の魔物のドロップアイテムには肉がある事は確定する。これで牛肉を食べられ無くなる事はないだろう。

 そのまま異界を探索する様に指示を出すと俺は一息吐く。そして異界を探索している俯瞰視点の映像を消して小型蜂ゴーレムたちの3つの映像を確認していく。

 空からの俯瞰視点で映像を確認すると、人の気配の無い街並みを魔物が群れを成して見えるなかで、魔物と戦っている一団を発見する。

 「へぇー、まだ生き残りが居たんだな。あーそう言う事か、納得した。」

 どうやらこの班の小型蜂ゴーレムたちは、俺の家のある特別緊急地域を遠く離れて、異界の少ない地域を飛んでいる様だ。

 小型蜂ゴーレムたちにその場に待機して貰うと、戦っている人たちを俯瞰視点で観察する。

 「10人で1匹の魔物を倒すのにこんなに時間が掛かるのか。貰った祝福の適正のある武器を使ってないからなんだろうな。それにしても、この近くにある異界は猪の魔物の異界みたいだな。」

 見るものは見たから小型蜂ゴーレムたちを異界へと移動させて行く。その間にも俯瞰視点で周囲の街並みを上空から観察していると、どうやら異界の周りを囲む様に車を使ってバリケードを作っている様だ。

 それでも車のバリケードを突破する猪の魔物は居る様だが、それも少数の様だった。

 その少数の猪の魔物を集団で狩る事で治安を魔物から守っているのだろう。

 だがそのせいで、バリケードの内側では猪の魔物がかなり彷徨いている。何処かのバリケードが壊れれば、一気に猪の魔物たちがバリケードの外へと出て行く事になると思う。

 そんな事を思っている間に小型蜂ゴーレムたちは猪の異界に侵入した。

 「猪の異界は森林か。広さはそこそこあるな。これなら槍型武装でも使えそうだ。そこで止まってくれ。」

 小型蜂ゴーレムたちが動きを止めると、俺はすぐに次元空間の出入り口の登録を済ませる。

 「もう良いぞ。次の異界に向かってくれ。」

 小型蜂ゴーレムたちが飛び立つのを確認すると、俺は残りの2つの映像を確認した。

 残りの2つが飛んでいる方向にも俯瞰視点で黒い光の柱である異界の出入り口が見える。

 このまま向かって行けばまた2つ異界の登録が可能になるだろう。そう思って見ていると、その内の1つの映像に空を飛んでいる魔物と思わしき集団が現れた。

 それも異界の出入り口の辺りから一斉に飛び立ったのを確認したところ、あの異界の魔物は空を飛ぶ鳥系の魔物なのだろう。

 まだ小型蜂ゴーレムたちとの距離もあって戦闘にはなっていないが、それも時間の問題だ。

 俺は小型蜂ゴーレムたちに地面に降りて貰い、適当な位置で次元空間の出入り口を登録をしてから、小型蜂ゴーレムたちに低空飛行で異界の出入り口を目指す様に指示を出した。

 これで空高く飛んで移動するよりも鳥系の魔物に襲われ辛くなるだろう。

 そうして小型蜂ゴーレムたちは対空飛行で鳥系の魔物に見つからない様に隠れ潜みながら向かっていた。

 だが、それでも異界の出入り口に近くなればなるほどに隠れながら進むのは難しくなり、鳥の魔物に小型蜂ゴーレムたちは発見されてしまった。

 「遠くからは分からなかったけど、あれは鳩か……数が多いな。逃げ切れるか?」

 鳩の魔物の飛行速度は普通の鳩よりも速いスピードで空を飛んでいる。そんな鳩の魔物よりも小型蜂ゴーレムたちの飛行速度は遅い為、このまま飛行していても追い付かれてしまう。

 小型蜂ゴーレムが戦う姿を見た事がない為、鳩の魔物を迎撃する様に指示を出すか、それともこのまま回避を優先して鳩の異界に突っ込んで逃げ切れる方が良いのか悩むが、それも鳩の魔物との距離が縮まって行くせいで時間が無くなっていく。

 「まだ数が少ない内に小型蜂ゴーレムと鳩の魔物の強さを確かめておくのが良いか。」

 時間がなくなって行くなか、俺はどうするのかを決めて小型蜂ゴーレムたちに鳩の魔物の群れの迎撃の指示を出した。

 今小型蜂ゴーレムたちを追っている鳩の魔物の群れの数は全匹で15匹、そんな鳩の魔物の群れを迎撃するのは小型蜂ゴーレム5機だ。

 3倍の差がある数だが、いざ鳩の魔物の群れとの戦闘が始まると、その3倍もの差があっても小型蜂ゴーレムたちは善戦していた。

 小型蜂ゴーレムの攻撃手段は、顎での噛み付きと針での突き刺し攻撃の2パターンしかないが、その2つの攻撃手段だけでも鳩の魔物に取っては有効だった。

 鳩の魔物の身体のサイズは50センチほど、そんな50センチの身体に小型蜂ゴーレムはしがみ付いて、しがみ付きながら噛み付いて針を突き刺す。

 それだけで鳩の魔物は倒れて地面に墜落してしまうので、鳩の魔物の防御力はそこまで高くはないのだろう。

 そうして一匹ずつ小型蜂ゴーレムたちは鳩の魔物を倒していく事で鳩の魔物の群れを倒して行った。

 「飛行する魔物の防御力はそこまで高くないのかもな。蜂の魔物の防御力もそこまで高くはなかったみたいだし……よし、そのまま鳩の魔物を迎撃しながら進んでくれ。」

 小型蜂ゴーレムたちの戦いぶりを見て改めて指示を出すと、鳩の異界を目指す小型蜂ゴーレムたちの活躍を観戦しながら他の俯瞰視点の画面を確認していく。

 他の俯瞰視点の画面が問題ない事を確認すると、鳩の異界を目指す小型蜂ゴーレムたちの画面に視線を戻した。
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