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暇つぶし
しおりを挟む「このカラフルな物は食べ物か?」
「マカロンというものらしいです」
ふーん。まかろん。ねぇ、まぁ何でもいいか
大体我は食事をしなくても別にいいのだが、暇つぶしだ暇つぶし。何千年と生きていたら隙で仕方ないからな
「リッツハルト様、今下地の者より聖なる泉にヒト族が現れたと報告が来ております」
なんて、いいタイミングに面白そうなことがやってくる。今暇つぶしだとかなんとか考えてたところだ。面白そうではないか。ヒト族なぞ何百年ぶりに会うかのう
「今どこにおる?」
「下地の王宮に保護している模様です。聖なる泉からの出現故どうしたらよいかとの相談のようです」
「我が行く」
「それは」
報告してきたレイドに告げ中庭へと向かう。少し願えば我の体が徐々に大きくなっていくのが久しぶりに背伸びをしているみたいで気持ちがいい。
「ちょっと、リッツハルトさま!?」
レイドが何か言っておるがきっと久しぶりに見る我の綺麗な竜体に称賛の言葉でも述べてるのであろう。
純白。光の当たり具合では白銀にも見えるこの竜体は我に相応しく気品溢れる姿だからな。
レイドが憧れても仕方がない。レイドは赤龍だからな
「ちょっと、リッツハルトさま!勝手なことは、、、、下地の者達が、、、」
あの我儘竜王め!
レイドの溢した言葉はリッツハルトには聞こえることなくすでに姿は見えなくなっていた。
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