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我竜王
しおりを挟む「あ、りゅーおーだ」
「ほんとだーりゅーおーだ」
小五月蝿い妖精共めせっかく気持ちよく空を飛んでおったのに。まぁ我が綺麗だから妖精共が騒ぐのも仕方ない。
綺麗すぎるのも我の罪だ。
「りゅーおー、アカちゃん怒ってるよー」
「アオちゃんも」
「オウちゃんは呆れてたー」
「りゅーおーバカー」
「お主等消すぞ」
赤竜は我の美しさを褒めていただけだ。
青竜は知らん。我見ていないし、黄竜はいつもそんな顔だ。
まったくこれだから何も知らぬバカ妖精共は。我は竜王ぞ?誰がバカだ。
小五月蝿い妖精共を相手にしていたらいつの間にか下地の王宮が目の前にあった。
「竜王様、ご降臨頂き至極恐悦にございます」
「ふむ、ヒト族はどこだ」
「今だ目を覚まさず、客間にて寝ております」
「そうか」
こちらですと我を案内する者の後をついていく。
そういえば下地に降りたのさえ久方ぶりよのう。
まぁ、我つい最近目覚めたばかりだし、50年くらい昼寝してたからな。何でも久しぶりか
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