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初回特典:ハメ撮りチェキ 2
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「ねえ、気持ちよかった?」
吐息混じりの囁きは、鼓膜を通じて脳を甘く震えさせた。肩が揺れて、身体が勝手にその問いへの答えを示してしまう。よかった、とあの気の抜ける声が喜んで、濡れた生温かいものが耳の縁をなぞる。くすぐったい感覚は中心に向かっていき、次第にぴちゃぴちゃと思考をも犯すように音を出し始めた。
快感から逃げるように身体を捻れさせた瞬間、何か熱いものが太股に当たった。めいくんに耳を責められながらその正体を盗み見ると、白いエプロンがテントを作っていた。
「た、勃って……!?」
「だってご主人クンが可愛いんだもん」
俺の視線に気付いて、めいくんは彼自身を押し当ててきた。腕が掴まれて、そこへ案内される。欲への好奇心を押さえることが出来ずに、彼の高ぶりをそっと握る。
俺より圧倒的にデカい! こんな凶暴なものが、フリルとピンクの下に隠れているのだと思うと、腹部の熱は一層強くなる。俺の手の平に欲情が何度も強く擦り付けられた。熱に浮かされた声で、ご奉仕させて、と言われて思わず頷いてしまう。本能はもう彼に屈していた。
めいくんは一度離れて、部屋の隅にあるピンクにフリルのついた箱を漁って、何かボトルを取り出した。
「じゃあ、ご主人クン、おしりをこっちに向けて。出来る?」
脳はドロドロに溶かされて、何も考えずに上半身をソファーに預ける形で彼に臀部を差し出した。背後でローテーブルが動かされる音がする。それが止んだと思ったら、中途半端になっていたスラックスとパンツを乱雑に脱がされる。外界に下半身が晒されて、陰茎がぶるりと震えた。
「も~、待ちきれなかったの? ご主人クンってば、可愛すぎる」
パカッと軽い音がしてすぐに、冷たいものが後ろの穴に触れた。急に怖くなってきて思わず力んでしまう。
「だめでしょ~、も~。でもキツくて処女って一発で分かるね、やった、めいくん嬉しい」
「いやだ、こわい、そこにはなにも入んないって」
「入る、入る。怖くないよ~、ご主人クンよしよし。前も触ってあげるね」
「えっ、……ぁ、やあっ! さっきイったぁ、ばっかなの、にいぃっ!」
陰茎が緩くしごかれると、力が抜けて後孔への侵入を呆気なく許してしまった。異物感が気持ち悪いのに、前側の刺激がそれを上書きしていく。
「ああぁっ、ん……、らめらってぇ」
「いい感じに声もとろとろになってきたね~。増やしちゃおっか」
そう言うや否や、とぷんっと圧迫感が増えた。俺も触ったことのない身体の一部を勝手に暴かれる。解すように動くそれが、不意に触れてはいけないものを押し込んだ。
強い快感が身体中を駆けめぐる。一気に力が抜けて足が支えにならなくなった結果、一層深く指がそこを突き刺した。
「ぁあああ! やだやだやだ、っあ~……!」
めいくんの指の中で吐精した。それなのに、後ろをいじるのをやめてくれない。
「なんれぇ……!?」
「うんうん、後ろでイっちゃったね~、気持ちいいね~。でも、もうちょっとだけ我慢してね~」
彼の長い指がもう一本入ってくる。後孔はもうめいくんを拒むことはせず、むしろ媚びるようにあっさりと受け入れた。肉壁を丁寧に広げられるだけの弱い刺激が連続する。物足りなくて彼にバレないように腰を揺らすが、どうしても先ほどの場所に指が触れることはなかった。
「ご主人クン、ほら命令して。どうして欲しいの?」
耳元で囁かれて、回路がぐちゃぐちゃになった思考は本能のままにそれに答えた。
「さっきの、きもちいいとこ、ふれてほしぃっ、あぁっ、やばい、くる……っ! んえ? やだ、いきたいのにぃ、またゆびでとめないでっ」
「よくできました~。でも、おれも限界なんだよね~」
お願いしたのに、根本を再び押さえられ、指はそこを何度か引っかいた後に抜かれる。中途半端な快感が身体を支配する。イきたくて無意識に床に擦り付けていたら、こら! と怒られた。
「ご主人クンってば目が離せないんだから! もう!」
腰を掴まれて、床から離すようにひっくり返される。ピンクのメイド服の男と向かい合って、彼の股間に視線がいった。メイド服と同じ色のスキンが、見るからに凶暴な彼の陰茎に被さっている。これが俺の身体に、挿入される。女の子の格好をした自分よりも大きな男に犯される。雄としての敗北を感じて、媚びるように俺よりも巨大な陰茎に自身を押し当てた。
「欲しい?」
めいくんの垂れ目も欲情に濡れきっている。ずっと優位にいた彼だが、少し息を荒くし余裕を失いつつある。もっと崩してやりたくて、彼の唇に噛みついた。
二度目のキスは、ようやく野菜スムージーの味がした。
「めいくんのが、欲しい」
どちらの吐息か分からなくなる距離で、彼に命令をする。待ってました、とばかりに彼はにんまりと笑った。
彼の陰茎が俺の後孔にぴとと当てられる。まだ何もされていないのに、縁肉が勝手に彼に吸いついた。
「貴方だけのおちんぽメイドのめいくんが、ご主人クンのことをぐずぐずに気持ちよくしてあげま~す」
そう宣言して、ゆっくりと肉壁を押し上げて侵入してくる。あまりの質量に苦しくなると同時に、それは着実に快感に変わっていく。身体は快楽に従順となるように、彼によって塗り替えられている。気付けば根本までめいくんを受け入れてしまっていた。
「あ~、キッツ。ご主人クンの処女、奪っちゃった。おれに処女捧げれて、ご主人クンも嬉しいよね~?」
「んえ? あっ、うん、うれしぃ……?」
頭が馬鹿になって言葉の意味も考えずに同意すると、胎内を犯すものの質量が増した。
「本当にご主人クンは可愛いね~。おれ以外を考えられないくらい、気持ちよくなろうね」
緩やかなピストンが、一気に暴力的な行為に変わる。俺の胎内を壊すように激しい動きに、先ほどから溜まっていた熱が一気に上り詰めて呆気なく果てた。自分のものとは思えない甲高い嬌声が精液と共にだらだらと垂れる。
それなのに、めいくんは腰を振るのを止めてくれない。
「とめてっ、むりぃ! なんれ!? イってる、いまいって、るってばぁっ!」
「おれのメイド服にマーキングしながらイってるのさいこ~。そうだよ、おれはご主人クンの専属メイドだよ~」
「おかしっ、あぁっ、おかしくなっちゃう、ってばあ!」
「おかしくなろうね~」
めいくんはご機嫌そうに俺を犯し続けている。不意に脳の奥がスパークした。あぁ~、とだらしなく喘いでいたせいでそれが彼にバレてしまい、どちゅどちゅと彼の陰茎がそこを殴り始める。
「あはは、ここ大好きだね~。ご主人クンおかしくな~れ!」
楽しそうに笑みを浮かべて、何度も何度も、執拗に殴る。俺の陰茎は振動の度に薄くなった精液を飛ばして、メイド服を汚し続けた。気持ち良すぎて、もう何も考えられなかった。
律動はどんどん早くなっていく。敏感になった肉壁はめいくんに抱きついた。ぱんっぱんっという律動音と、俺の喘ぎ声が部屋に響く。
その瞬間は不意に訪れた。俺を貫くようにぐっと腰を押しつけられる。
「ご主人クン、おれを受け入れて」
「あうぅ、うんっ……! あああぁ~!」
ドンッと強く俺の奥にぶつかった。スキン越しにめいくんが射精している。ご主人クン、ご主人クンと何度も俺のことを呼んで、スキンの中の精液を肉壁に馴染ませようとしている。俺ももう何度目か分からない絶頂を迎えていた。
「気持ちい~……。可愛いし本当に最高過ぎる」
「めいくんが、きもちいいなら、よかったぁ……。って、大きくなって!?」
「労ってくれるいいご主人クンだな~って思ったらつい。ほら、もっともっとご奉仕してあげる」
ずるっと抜かれて、穴が寂しそうにぱくぱくと疼いた。
「見て、ご主人クンの服もメイド服もぐちゃぐちゃ。ご主人クンってば何回イったの?」
スキンを付け替えながら、メイドは意地悪に笑った。
「おれは嬉しいんだけど、後からメイド長に怒られそうだしな~。ご主人クン、おれの顔が見えなくて寂しくなると思うけど、許してね」
腰を掴んで、指で後孔を犯された時と同じ体勢に戻される。彼に穴を差し出す形になり、そのまますぐに挿入された。襞はもう挿入されることに慣れて、擦られる度に快感を受け取っていた。出し入れに合わせるように、嬌声を叫び続ける。
「ねえ、ご主人クン。ここがメイドカフェなの覚えてる? みんなにご主人クンのドロドロの喘ぎ声が聞かれたら、どうなっちゃうかな……? あっ、締め付けが強くなった。怖いね~、メイドに犯されてる姿みんなに見られて、ご主人クンがだらしないメスに成り下がってるってバレたら、もうオスとして生きていけないもんね~」
「っあ! ぁめ、どうしお、やだ……っ、なんれやめて、くれなっいのぉお!」
「声おっき~。見せつけちゃおっか、おれ達のこと」
「っひ!? なんぇ、もっと、おっきくなって……!?」
俺の声を引き出すような激しいピストンに、喘ぐのを止めることが出来ない。何度お願いしても、俺を犯す威力は増すだけだ。
年下のメイドに犯されているのを知られたら、社会的に終わる。そう思うと、腹の奥が悪い熱を持った。
「さっきより感度よくなった! もしかして、こういうのがお好み?」
「ちっ、ちがっ! んあぁ、ちがうってばあ!」
「ご主人クンえっちだね~」
そう言って笑いながらも腰を振るのを止めてくれない。
今までセックスもろくにしたことがなかったし、自慰だっていつの間にか義務的なものになっていたのに。めいくんに犯されるのが気持ち良すぎて、自分がどんどん変になっていく。俺のことを一方的に知っている女装男に組み敷かれて、脅され、しかも扉の向こうには人がいるのに、それすら脳の興奮材料になっている。もう前の生活に戻れなくなってしまいそうで、空っぽな頭のまま必死に否定した。
「からだぁ、もどんっなう、なっちゃぅ! やめぇ、もうむりだっえぇ!」
「戻んなくなってよ。おれのための身体になって、そしたら専属メイドのめいくんが一生ご主人クンのお世話をしてあげるから。ねえ、いいでしょ?」
否定しようとすると強い快楽で殴りつけられた。
「お願い、有クン」
嘆願するように甘く俺の名前を呼んだ。快楽によって思考がショートしているからか、自分の兄としての気質が原因か、良くないと分かっているのに彼の言葉を受け入れてあげたくなった。
「おれの、メイドになってぇっ……!」
「っあ~、さいこ~! 有クン、有クン有クン。大好き、ずっと離してあげないからね」
「めぃ、くっ……! あ、イく、イっ、ぁあああ~っ!」
ズンっと強く押し込まれ、彼に掴まれながらまた絶頂を迎えた。
ずっと続いていた快感に、身体はもう限界だった。意識が少しずつ霧がかかったように朧気になる。
「あ! ご主人クン、ちょっとあっち向いてくれる?」
動かす気力もなくてぼーっとしていたら、顔を掴まれてその方向を無理矢理向けさせられた。視線の先には姿見があり、俺がガタイの良いメイドに犯されているのがありありと映っている。恥ずかしくて視線を逸らそうとして、彼が手に何か持っていることに気付いた。
「いくよ~」
パシャッ。
眩しい光によって、一瞬視界が奪われる。何をされているかよく分からなかった。
「ちょっと待ってね~。……お~、よく写ってる。ご主人クン見て」
彼の手が何かを差しだそうとして、それは俺の身体の真下に落ちた。
「ごめん、今取るね」
「っぁああああ~!」
繋がったままだったせいで、めいくんの陰茎が俺をおかしくする場所を殴った。尿道に残っていた精液が押し出される。
「よわよわで可愛いね~。あ、チェキにかかっちゃってる。ご主人クンってば、も~」
そう言って、何かを頬に擦り付けられた。ぬちゃぬちゃとした不快感がある。
「めいくん拭いてあげて偉いでしょ、褒めて~」
「……? うん、めいくんはえらいね……?」
「まあね、有能だからね~」
ついに完全に限界を迎えた。瞼はどんどん重くなり、身体がずるずると落ちそうになる。慌てた様子のめいくんに抱き止められながら、そのまま意識を沈ませていった。
*
「はっ!?」
変な夢を見て、飛び起きる。記憶のない内に自宅のベッドで眠っていた。しかも着替えもしっかり済ませている。身体の、特に腰付近に妙な倦怠感はあるものの、スッキリ眠れたようで目は冴えていた。
メイド服を身に纏う美形に犯される、衝撃的な夢だった。この身に名残があるのが少し怖い。
時間を確認しようとローテーブルに目を移せば、見たことのない紙が置いてある。一つは二つ折りのピンク色のポイントカード、もう一つは『愛情たっぷりオムライスを作っておいたよ』と冷蔵庫の方を矢印で示してるメモだ。
……まさか。
腰を庇いながらベッドから降りポイントカードを手に取ると、間から何かがはらはらと落ちていった。夢で見た店名と同じ言葉が書いてあるそれを開けば、昨日の日付で一ポイント溜められている。
落ちたものは表面をこちらに向けていた。視線を落として言葉を失う。
快楽でぐずぐずになった俺とガタイのいいピンクのメイドが繋がったままで撮られたチェキだった。全体的にうっすらと白いものがカピカピの状態で付いており、それを無視するようにピンクの文字で『有クン初めての帰宅&えっち』と落書きされていた。
「もしかして、夢じゃない!?」
慌てて冷蔵庫を開けに行った。ゼリー飲料に埋まっているそこの中心に、持ち帰り用の透明なプラケースに入ったオムライスが置いてあった。ご丁寧に使い捨てスプーンまでつけてくれている。恐る恐る手に取ると、こちらにもケチャップで落書きがされていた。
『めいくんだよ、覚えてね』
「馬鹿! 俺の馬鹿! 流されて何やってるんだ!」
やけくそで電子レンジにぶち込む。昨日のあれのせいで、びっくりするほどお腹が空いていた。こんなにしっかり寝れたのも、空腹を感じるのも久しぶりだった。
いやでも、知らない人間! しかも妹と同い年の年下! されるがまま店内でセックスして! しかも多分彼がここまで連れてきたってことでしょ! 名前だけじゃなくて自宅までバレてんじゃん! 癒されたい、で片が付く内容じゃないよ、どう考えても! あー、もうあの道通れないな……。
一人反省会をしていれば、思考を遮るように軽快な電子音が鳴った。火傷しないようにそっと取り出して、そのまま台所の開きスペースに置く。
もうなるようになれ! スプーンでオムライスを掬い、口に放り込んだ。はふはふと熱を逃がして、ようやく飲み込む。
「……美味しい」
ケチャップライスがすごく美味しい。正直ああいう店のものだしって思っていた。邪魔にならない程度に入ってる具と再加熱したのに丁度いい触感のケチャップライス、塩分が控えめで優しい味付けになっている。
気付けば無意識に二口目を食べていた。胃袋まで握られそうな恐怖を感じ、単純すぎる自分の身体をただただ呪った。
吐息混じりの囁きは、鼓膜を通じて脳を甘く震えさせた。肩が揺れて、身体が勝手にその問いへの答えを示してしまう。よかった、とあの気の抜ける声が喜んで、濡れた生温かいものが耳の縁をなぞる。くすぐったい感覚は中心に向かっていき、次第にぴちゃぴちゃと思考をも犯すように音を出し始めた。
快感から逃げるように身体を捻れさせた瞬間、何か熱いものが太股に当たった。めいくんに耳を責められながらその正体を盗み見ると、白いエプロンがテントを作っていた。
「た、勃って……!?」
「だってご主人クンが可愛いんだもん」
俺の視線に気付いて、めいくんは彼自身を押し当ててきた。腕が掴まれて、そこへ案内される。欲への好奇心を押さえることが出来ずに、彼の高ぶりをそっと握る。
俺より圧倒的にデカい! こんな凶暴なものが、フリルとピンクの下に隠れているのだと思うと、腹部の熱は一層強くなる。俺の手の平に欲情が何度も強く擦り付けられた。熱に浮かされた声で、ご奉仕させて、と言われて思わず頷いてしまう。本能はもう彼に屈していた。
めいくんは一度離れて、部屋の隅にあるピンクにフリルのついた箱を漁って、何かボトルを取り出した。
「じゃあ、ご主人クン、おしりをこっちに向けて。出来る?」
脳はドロドロに溶かされて、何も考えずに上半身をソファーに預ける形で彼に臀部を差し出した。背後でローテーブルが動かされる音がする。それが止んだと思ったら、中途半端になっていたスラックスとパンツを乱雑に脱がされる。外界に下半身が晒されて、陰茎がぶるりと震えた。
「も~、待ちきれなかったの? ご主人クンってば、可愛すぎる」
パカッと軽い音がしてすぐに、冷たいものが後ろの穴に触れた。急に怖くなってきて思わず力んでしまう。
「だめでしょ~、も~。でもキツくて処女って一発で分かるね、やった、めいくん嬉しい」
「いやだ、こわい、そこにはなにも入んないって」
「入る、入る。怖くないよ~、ご主人クンよしよし。前も触ってあげるね」
「えっ、……ぁ、やあっ! さっきイったぁ、ばっかなの、にいぃっ!」
陰茎が緩くしごかれると、力が抜けて後孔への侵入を呆気なく許してしまった。異物感が気持ち悪いのに、前側の刺激がそれを上書きしていく。
「ああぁっ、ん……、らめらってぇ」
「いい感じに声もとろとろになってきたね~。増やしちゃおっか」
そう言うや否や、とぷんっと圧迫感が増えた。俺も触ったことのない身体の一部を勝手に暴かれる。解すように動くそれが、不意に触れてはいけないものを押し込んだ。
強い快感が身体中を駆けめぐる。一気に力が抜けて足が支えにならなくなった結果、一層深く指がそこを突き刺した。
「ぁあああ! やだやだやだ、っあ~……!」
めいくんの指の中で吐精した。それなのに、後ろをいじるのをやめてくれない。
「なんれぇ……!?」
「うんうん、後ろでイっちゃったね~、気持ちいいね~。でも、もうちょっとだけ我慢してね~」
彼の長い指がもう一本入ってくる。後孔はもうめいくんを拒むことはせず、むしろ媚びるようにあっさりと受け入れた。肉壁を丁寧に広げられるだけの弱い刺激が連続する。物足りなくて彼にバレないように腰を揺らすが、どうしても先ほどの場所に指が触れることはなかった。
「ご主人クン、ほら命令して。どうして欲しいの?」
耳元で囁かれて、回路がぐちゃぐちゃになった思考は本能のままにそれに答えた。
「さっきの、きもちいいとこ、ふれてほしぃっ、あぁっ、やばい、くる……っ! んえ? やだ、いきたいのにぃ、またゆびでとめないでっ」
「よくできました~。でも、おれも限界なんだよね~」
お願いしたのに、根本を再び押さえられ、指はそこを何度か引っかいた後に抜かれる。中途半端な快感が身体を支配する。イきたくて無意識に床に擦り付けていたら、こら! と怒られた。
「ご主人クンってば目が離せないんだから! もう!」
腰を掴まれて、床から離すようにひっくり返される。ピンクのメイド服の男と向かい合って、彼の股間に視線がいった。メイド服と同じ色のスキンが、見るからに凶暴な彼の陰茎に被さっている。これが俺の身体に、挿入される。女の子の格好をした自分よりも大きな男に犯される。雄としての敗北を感じて、媚びるように俺よりも巨大な陰茎に自身を押し当てた。
「欲しい?」
めいくんの垂れ目も欲情に濡れきっている。ずっと優位にいた彼だが、少し息を荒くし余裕を失いつつある。もっと崩してやりたくて、彼の唇に噛みついた。
二度目のキスは、ようやく野菜スムージーの味がした。
「めいくんのが、欲しい」
どちらの吐息か分からなくなる距離で、彼に命令をする。待ってました、とばかりに彼はにんまりと笑った。
彼の陰茎が俺の後孔にぴとと当てられる。まだ何もされていないのに、縁肉が勝手に彼に吸いついた。
「貴方だけのおちんぽメイドのめいくんが、ご主人クンのことをぐずぐずに気持ちよくしてあげま~す」
そう宣言して、ゆっくりと肉壁を押し上げて侵入してくる。あまりの質量に苦しくなると同時に、それは着実に快感に変わっていく。身体は快楽に従順となるように、彼によって塗り替えられている。気付けば根本までめいくんを受け入れてしまっていた。
「あ~、キッツ。ご主人クンの処女、奪っちゃった。おれに処女捧げれて、ご主人クンも嬉しいよね~?」
「んえ? あっ、うん、うれしぃ……?」
頭が馬鹿になって言葉の意味も考えずに同意すると、胎内を犯すものの質量が増した。
「本当にご主人クンは可愛いね~。おれ以外を考えられないくらい、気持ちよくなろうね」
緩やかなピストンが、一気に暴力的な行為に変わる。俺の胎内を壊すように激しい動きに、先ほどから溜まっていた熱が一気に上り詰めて呆気なく果てた。自分のものとは思えない甲高い嬌声が精液と共にだらだらと垂れる。
それなのに、めいくんは腰を振るのを止めてくれない。
「とめてっ、むりぃ! なんれ!? イってる、いまいって、るってばぁっ!」
「おれのメイド服にマーキングしながらイってるのさいこ~。そうだよ、おれはご主人クンの専属メイドだよ~」
「おかしっ、あぁっ、おかしくなっちゃう、ってばあ!」
「おかしくなろうね~」
めいくんはご機嫌そうに俺を犯し続けている。不意に脳の奥がスパークした。あぁ~、とだらしなく喘いでいたせいでそれが彼にバレてしまい、どちゅどちゅと彼の陰茎がそこを殴り始める。
「あはは、ここ大好きだね~。ご主人クンおかしくな~れ!」
楽しそうに笑みを浮かべて、何度も何度も、執拗に殴る。俺の陰茎は振動の度に薄くなった精液を飛ばして、メイド服を汚し続けた。気持ち良すぎて、もう何も考えられなかった。
律動はどんどん早くなっていく。敏感になった肉壁はめいくんに抱きついた。ぱんっぱんっという律動音と、俺の喘ぎ声が部屋に響く。
その瞬間は不意に訪れた。俺を貫くようにぐっと腰を押しつけられる。
「ご主人クン、おれを受け入れて」
「あうぅ、うんっ……! あああぁ~!」
ドンッと強く俺の奥にぶつかった。スキン越しにめいくんが射精している。ご主人クン、ご主人クンと何度も俺のことを呼んで、スキンの中の精液を肉壁に馴染ませようとしている。俺ももう何度目か分からない絶頂を迎えていた。
「気持ちい~……。可愛いし本当に最高過ぎる」
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「労ってくれるいいご主人クンだな~って思ったらつい。ほら、もっともっとご奉仕してあげる」
ずるっと抜かれて、穴が寂しそうにぱくぱくと疼いた。
「見て、ご主人クンの服もメイド服もぐちゃぐちゃ。ご主人クンってば何回イったの?」
スキンを付け替えながら、メイドは意地悪に笑った。
「おれは嬉しいんだけど、後からメイド長に怒られそうだしな~。ご主人クン、おれの顔が見えなくて寂しくなると思うけど、許してね」
腰を掴んで、指で後孔を犯された時と同じ体勢に戻される。彼に穴を差し出す形になり、そのまますぐに挿入された。襞はもう挿入されることに慣れて、擦られる度に快感を受け取っていた。出し入れに合わせるように、嬌声を叫び続ける。
「ねえ、ご主人クン。ここがメイドカフェなの覚えてる? みんなにご主人クンのドロドロの喘ぎ声が聞かれたら、どうなっちゃうかな……? あっ、締め付けが強くなった。怖いね~、メイドに犯されてる姿みんなに見られて、ご主人クンがだらしないメスに成り下がってるってバレたら、もうオスとして生きていけないもんね~」
「っあ! ぁめ、どうしお、やだ……っ、なんれやめて、くれなっいのぉお!」
「声おっき~。見せつけちゃおっか、おれ達のこと」
「っひ!? なんぇ、もっと、おっきくなって……!?」
俺の声を引き出すような激しいピストンに、喘ぐのを止めることが出来ない。何度お願いしても、俺を犯す威力は増すだけだ。
年下のメイドに犯されているのを知られたら、社会的に終わる。そう思うと、腹の奥が悪い熱を持った。
「さっきより感度よくなった! もしかして、こういうのがお好み?」
「ちっ、ちがっ! んあぁ、ちがうってばあ!」
「ご主人クンえっちだね~」
そう言って笑いながらも腰を振るのを止めてくれない。
今までセックスもろくにしたことがなかったし、自慰だっていつの間にか義務的なものになっていたのに。めいくんに犯されるのが気持ち良すぎて、自分がどんどん変になっていく。俺のことを一方的に知っている女装男に組み敷かれて、脅され、しかも扉の向こうには人がいるのに、それすら脳の興奮材料になっている。もう前の生活に戻れなくなってしまいそうで、空っぽな頭のまま必死に否定した。
「からだぁ、もどんっなう、なっちゃぅ! やめぇ、もうむりだっえぇ!」
「戻んなくなってよ。おれのための身体になって、そしたら専属メイドのめいくんが一生ご主人クンのお世話をしてあげるから。ねえ、いいでしょ?」
否定しようとすると強い快楽で殴りつけられた。
「お願い、有クン」
嘆願するように甘く俺の名前を呼んだ。快楽によって思考がショートしているからか、自分の兄としての気質が原因か、良くないと分かっているのに彼の言葉を受け入れてあげたくなった。
「おれの、メイドになってぇっ……!」
「っあ~、さいこ~! 有クン、有クン有クン。大好き、ずっと離してあげないからね」
「めぃ、くっ……! あ、イく、イっ、ぁあああ~っ!」
ズンっと強く押し込まれ、彼に掴まれながらまた絶頂を迎えた。
ずっと続いていた快感に、身体はもう限界だった。意識が少しずつ霧がかかったように朧気になる。
「あ! ご主人クン、ちょっとあっち向いてくれる?」
動かす気力もなくてぼーっとしていたら、顔を掴まれてその方向を無理矢理向けさせられた。視線の先には姿見があり、俺がガタイの良いメイドに犯されているのがありありと映っている。恥ずかしくて視線を逸らそうとして、彼が手に何か持っていることに気付いた。
「いくよ~」
パシャッ。
眩しい光によって、一瞬視界が奪われる。何をされているかよく分からなかった。
「ちょっと待ってね~。……お~、よく写ってる。ご主人クン見て」
彼の手が何かを差しだそうとして、それは俺の身体の真下に落ちた。
「ごめん、今取るね」
「っぁああああ~!」
繋がったままだったせいで、めいくんの陰茎が俺をおかしくする場所を殴った。尿道に残っていた精液が押し出される。
「よわよわで可愛いね~。あ、チェキにかかっちゃってる。ご主人クンってば、も~」
そう言って、何かを頬に擦り付けられた。ぬちゃぬちゃとした不快感がある。
「めいくん拭いてあげて偉いでしょ、褒めて~」
「……? うん、めいくんはえらいね……?」
「まあね、有能だからね~」
ついに完全に限界を迎えた。瞼はどんどん重くなり、身体がずるずると落ちそうになる。慌てた様子のめいくんに抱き止められながら、そのまま意識を沈ませていった。
*
「はっ!?」
変な夢を見て、飛び起きる。記憶のない内に自宅のベッドで眠っていた。しかも着替えもしっかり済ませている。身体の、特に腰付近に妙な倦怠感はあるものの、スッキリ眠れたようで目は冴えていた。
メイド服を身に纏う美形に犯される、衝撃的な夢だった。この身に名残があるのが少し怖い。
時間を確認しようとローテーブルに目を移せば、見たことのない紙が置いてある。一つは二つ折りのピンク色のポイントカード、もう一つは『愛情たっぷりオムライスを作っておいたよ』と冷蔵庫の方を矢印で示してるメモだ。
……まさか。
腰を庇いながらベッドから降りポイントカードを手に取ると、間から何かがはらはらと落ちていった。夢で見た店名と同じ言葉が書いてあるそれを開けば、昨日の日付で一ポイント溜められている。
落ちたものは表面をこちらに向けていた。視線を落として言葉を失う。
快楽でぐずぐずになった俺とガタイのいいピンクのメイドが繋がったままで撮られたチェキだった。全体的にうっすらと白いものがカピカピの状態で付いており、それを無視するようにピンクの文字で『有クン初めての帰宅&えっち』と落書きされていた。
「もしかして、夢じゃない!?」
慌てて冷蔵庫を開けに行った。ゼリー飲料に埋まっているそこの中心に、持ち帰り用の透明なプラケースに入ったオムライスが置いてあった。ご丁寧に使い捨てスプーンまでつけてくれている。恐る恐る手に取ると、こちらにもケチャップで落書きがされていた。
『めいくんだよ、覚えてね』
「馬鹿! 俺の馬鹿! 流されて何やってるんだ!」
やけくそで電子レンジにぶち込む。昨日のあれのせいで、びっくりするほどお腹が空いていた。こんなにしっかり寝れたのも、空腹を感じるのも久しぶりだった。
いやでも、知らない人間! しかも妹と同い年の年下! されるがまま店内でセックスして! しかも多分彼がここまで連れてきたってことでしょ! 名前だけじゃなくて自宅までバレてんじゃん! 癒されたい、で片が付く内容じゃないよ、どう考えても! あー、もうあの道通れないな……。
一人反省会をしていれば、思考を遮るように軽快な電子音が鳴った。火傷しないようにそっと取り出して、そのまま台所の開きスペースに置く。
もうなるようになれ! スプーンでオムライスを掬い、口に放り込んだ。はふはふと熱を逃がして、ようやく飲み込む。
「……美味しい」
ケチャップライスがすごく美味しい。正直ああいう店のものだしって思っていた。邪魔にならない程度に入ってる具と再加熱したのに丁度いい触感のケチャップライス、塩分が控えめで優しい味付けになっている。
気付けば無意識に二口目を食べていた。胃袋まで握られそうな恐怖を感じ、単純すぎる自分の身体をただただ呪った。
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