王子の心を溶かすのは、、?

s@y@

文字の大きさ
6 / 12

6

しおりを挟む









「さぁ着いた!!」









暫く走った所で、馬車が止まり男性と女性が降りてきた








「さぁさぁ!遠慮せず入って!」








使用人の人達は鬼の形相で走り先に帰ってきていたようで、屋敷の中は騒がしかった









ランは流石にサイズが大きすぎる為にどうしようか悩んでいると










「主の魔力なら私を小さくする事も容易いのではないだろうか。それか影に潜っていてもいいが」









「影にいてもランと離れるのは不安だよ、、。小さく出来ないかやってみる!」










ランに触れ、小さくなれー!とイメージするとランの大きさが子犬程度の大きさになる










「きゃーー!可愛い!!モフモフ!」









小さくなったランを抱き締め撫で回す










ランが小さくなった一連の流れを見ていた皆さんは驚いた顔をしていたが、女性の一声で大急ぎで宴の準備を進める










「私達は血がついた服を着替えてくるのであちらの部屋で暫く待っていてくれるだろうか」










「あ、はい。ラン、行こうか」










案内してくれる執事らしき人に着いていき応接間のような部屋に通される












ソファに座ると、今まで座ったことがないフワッフワなソファでフフっと笑みが零れる
ランを膝に座らせ頭を撫でながら周りを見渡すと元の世界では見たことがない豪華な装飾品ばかりで圧倒されるなぁ









「ラン、なんだか暖かい雰囲気の人達だね」









血だらけの2人を見た時の屋敷にいた使用人の人達は走り出し皆涙を流し2人の無事を全力で喜んでいた










「そうだな。この屋敷の人間たちからは主に似た優しいオーラを感じる」










「御屋敷のご主人ってなんだか偉そうなイメージがあったけどあの人達は使用人の人達の怪我も本気で悲しんでたもんね。」










コンコンッとノックがあり、着替え終わった2人が入ってくる
慌てて立ち上がると、座っていてくれとの事でお言葉に甘える事にした










2人が私の向かいのソファに腰をかける










「改めて、私達を救ってくれた事に感謝する。私はこの屋敷の主人ダリオス・アラカルト。そして妻のフェリア・アラカルトだ」











2人が姿勢よくお辞儀をする










「私は、、零崎 雪と申します。」









「ゼロサキ・ユキ、、変わった名前をしているな。その黒髪、黒い瞳、そして魔力持ち、、どれも初めて見る」









「そうね。こんな綺麗な黒髪見たことないわ。ゼロサキ・ユキはゼロサキというお名前なのかしら?」











「いえ、私の名前は雪です。零崎は苗字ですね。この世界とは名前の順番が違うのかもしれないです」










「この世界、、?」











「信じて貰えないかもしれないですが違う世界で1度死んでしまい神様にこの世界で2度目の生を与えられたんです。」











「貴方。まさかこの子、、」
「あぁ。この国に伝えられる、おとぎ話のような聖女と呼ばれる存在。黒髪に黒い瞳で桁外れの魔力を持つという、、」











「聖女?私はただの人間です。現に1度死にましたし、、」










「この世界にはいつ来たの?家族や住む所は、、?」










フェリアさんが心配そうに聞いてくれる










「この世界には半日ほど前に、、私に家族なんていた事はないです。住む家などもこれから探します。私にはランだけなので」











フッと寂しげな表情になる私に、ランは立ち上がり顔に肉球をプニプニと押し付ける










「ふふ、ランありがとう。」










「住む家がないのなら暫く我が屋敷にいてはどうだ?恩人が困っているのを見過ごせない。宴だけでは何の礼にもならんからな!」










「あらぁ!それはいい考えだわぁ!ユキ、この屋敷で暫く過ごしてくれないかしら?」











ダリオスさんとフェリアさんはニコニコとした笑顔を見せる










「申し出はありがたいのですが、私のような者を屋敷に置いては周りの方から何か言われるのでは、、」









ランをギュッと抱き締め俯いてしまう









「私の使用人達は恩人に何かを言うような人達ではない。それに、周りからの声など私達は気にしない」










「こう見えてアラカルト家は王家に次ぐ公爵家なのよ。貴方1人守るくらい訳ないわ!」










ダリオスさんとフェリアさんが私に近付き私の肩に手を置いて優しく見つめる











「すみません。お言葉に甘えさせて頂きます。数日間お世話になります」










ペコリと頭を下げると2人は満足そうに笑っていた














しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。

あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。 宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。 対極のような二人は姉妹。母親の違う。 お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。 そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。 天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。 生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。 両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。 だが……。運命とは残酷である。 ルビアの元に死神から知らせが届く。 十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。 美しい愛しているルビア。 失いたくない。殺されてなるものか。 それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。 生まれてくる価値のない、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。 これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。

覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―

Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 【ご報告】 2月28日より、第五章の連載を再開いたします。毎週金・土・日の20時に更新予定です。 また、誤字脱字の修正および一部表現の見直しを行いました。ただし、記載内容の趣旨に大きな変更はございません。 引き続きよろしくお願いいたします。

猫なので、もう働きません。

具なっしー
恋愛
不老不死が実現した日本。600歳まで社畜として働き続けた私、佐々木ひまり。 やっと安楽死できると思ったら――普通に苦しいし、目が覚めたら猫になっていた!? しかもここは女性が極端に少ない世界。 イケオジ貴族に拾われ、猫幼女として溺愛される日々が始まる。 「もう頑張らない」って決めたのに、また頑張っちゃう私……。 これは、社畜上がりの猫幼女が“だらだらしながら溺愛される”物語。 ※表紙はAI画像です

三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します

冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」 結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。 私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。 そうして毎回同じように言われてきた。 逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。 だから今回は。

【完】はしたないですけど言わせてください……ざまぁみろ!

咲貴
恋愛
招かれてもいないお茶会に現れた妹。 あぁ、貴女が着ているドレスは……。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

今日結婚した夫から2年経ったら出ていけと言われました

四折 柊
恋愛
 子爵令嬢であるコーデリアは高位貴族である公爵家から是非にと望まれ結婚した。美しくもなく身分の低い自分が何故? 理由は分からないが自分にひどい扱いをする実家を出て幸せになれるかもしれないと淡い期待を抱く。ところがそこには思惑があり……。公爵は本当に愛する女性を妻にするためにコーデリアを利用したのだ。夫となった男は言った。「お前と本当の夫婦になるつもりはない。2年後には公爵邸から国外へ出ていってもらう。そして二度と戻ってくるな」と。(いいんですか? それは私にとって……ご褒美です!)

処理中です...