王子の心を溶かすのは、、?

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賑やかな食事も終わり、今日は疲れただろうとダリオスさんからしっかり休むようにと豪華な一室に通される










「凄い。ホテルのスイートルームみたい。」










ドアが閉まりランと2人になった事を確認してから部屋を隅々まで見て回る
ベッドはフカフカだしキングサイズで大きいし
窓に近付いて外を見ると手入れされた庭園が幻想的なライトアップをされていて良い眺め
部屋の端に進むと更に部屋があり、覗いてみると大きなお風呂が用意されていた
トイレもお風呂も一部屋ずつ付いているなんてほんとに凄い、、
トイレの個室の大きさが前の世界の私の部屋と同じくらい
大きすぎて逆に落ち着かないかも











「ラン、ここの御屋敷はほんとに凄い家系なんだね。私のいた世界でこんな大きなお家は見たことないもの」










「主の世界の事はよく分からないが、この世界では王族に貢献する者ほど多くの富を得るという。この屋敷の人間は何らかの形で王族と関係があるのだろう」











王族かぁ
昔図書室で借りたファンタジー小説で王族が出てくる話を見たことがあるけど皇位継承問題だとか暗殺だとか側室問題だとかドロドロしていて苦手だったなぁ
まぁ数日間いる程度だったら関わりもないでしょ











「ほんと窓の外の景色が綺麗すぎて寝るのが勿体ない」











庭園の奥の森でなにやらチカチカと光が見えた
なんだろ?
魔力を使って遠くを見てみると
1人の男性が獣のような集団に襲われていた









「ラン!男の人が獣みたいなのに襲われてるの!助けなきゃ!」











「獣というより魔獣だろう。主はお人好しすぎるぞ。いつか主が怪我をしそうで心配だが私が守ろう」











どうしよう、あの男の人血まみれだった
返り血だったらいいけどお腹を押さえていた
急がないと、、!
瞬間移動って出来ないのかな?










ランを元の大きさに戻して、むむむと瞬間移動のイメージをするとパッと場所が変わった










魔獣が金髪の身なりのいい男性に襲いかかっている
剣で魔獣を斬っていくも、数に圧されている様だった











魔獣が男性の頭目掛けて噛みつきにいくモーションを見せた時
男性をバリアで覆う
良かった。私の傍にいなくてもバリアは張れるんだ










突然現れたバリアに男性はキョロキョロと周りを見渡す











急いで男性に駆け寄り
「大丈夫ですか?微力ですが助太刀します」










急に現れた私に不信感を露わにしていたが、状況を見て静かに頷き魔獣に向け剣を構える










助太刀するとは言ったものの、魔獣とはいえ動物を傷付ける事に躊躇いがある
そうだ。眠らせたり出来ないだろうか









手を伸ばし魔獣の方に眠れ。と願うとバタバタッと魔獣達が倒れていく










ランも戦ってくれて、3人で無事に魔獣を倒し終えた











「ラン、お疲れ様。ありがとね」









「主を守るのは私の役目だからな。気にするな」











フゥ。と息を吐き、その場に崩れ落ちる男性










「うわ!大丈夫ですか!?今傷治します!」









小走りで近寄り男性に触れ治癒しようとすると











「近寄るな!助太刀は感謝する。だが何者かも分からぬ者に気を許してはいない!」











剣先をこちらへ向け肩で息をしている











「貴様。我が主に向かって刃を向けるなどッ」









ランが今にも男性に襲いかかりそうな程毛を逆立て威嚇する










「な、聖獣王、、?何故こんな所に。人間を主と呼んでいるだと、、?」










「あの、、。私が何者かは説明出来るものはしますのでとりあえず傷を治させて頂けませんか?そのままでは貴方、、死んでしまいますよ」











「ハッ。このまま死ねるのならそれでもいいのかもな。父上母上には申し訳ないが」










「何を言ってるんですか!!悲しむ人がいるのに死んでもいいなんて言わないで!!死んでもいい人なんていない!!」









剣を向けられたままズンズンと近付き男性に触れる
剣先を手で掴み避けた事で手から血が溢れるが、男性の傷を治癒する











「傷が、、。致命傷だと思った腹のキズも消えている。魔力持ちなのか。これほどの才能の魔力持ちは見たことがない。何者なんだ」











「私は雪。違う世界で死に神様にこの世界で2度目の生を貰いました。1度死んだ事がある者として貴方に言いたい。命を無駄にしないで。生きて」











月明かりが男性を照らし、男性の顔がくっきりと見えた
金髪に、左目には黒い眼帯。
凄い。王子様みたいに整った顔、、芸能人でもこんなに綺麗な顔をしている男性見たことがない。










「眼帯、、。似合ってるなぁ」









「お前、私の眼帯を見ても気味が悪いと思わないのか」










え、私口に出しちゃってた!?
眼帯に見惚れてたなんて、、










「何故気味が悪いのですか?」











「違う世界から来ただとか言っていたがこの世界では皆が私を悪魔だと言うがな」











「貴方が悪魔。随分綺麗な悪魔ですね。この世界の事は知らないですが貴方は悪魔というより天使のような容姿だと思いますけどね。」











「な、、。そのように言われた事は初めてだ」










ポカンとした表情で私を見つめる男性
さて、怪我も治した事だし屋敷に帰ろう











「それでは怪我も治せた事ですし帰りますね。くれぐれも命をお大事に。それでは」











「待ってくれ!!また、会えないだろうか!?」











「え、、。どうでしょう。どこかでバッタリ会う事くらいはあるでしょうかね」











「後日礼をしたい!2日後の昼にここに来てくれないだろうか」










2日後ならまだこの屋敷にいるかもしれない。
なにより今は早くベッドで休みたいので










「分かりました。2日後のお昼ですね。それではまた。」










ぺこりとお辞儀をしてランと共に瞬間移動で屋敷に帰る










なんだか濃い1日だった
今日はぐっすり眠れそうだ












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