王子の心を溶かすのは、、?

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朝になり昨日同様メイドさん達が支度を手伝ってくれる
昨日も私のお手伝いをしてくれた3人だ










「あの、貴方達のお名前を知りたいのだけど、、」










メイドさん達は驚いた顔をしていたが
マリエル、ミリエル、ムリエルと3つ子だとを教えてくれた
ロング、ミディアム、ショートと髪の長さ以外似ているなぁと思っていたら3つ子だなんてびっくりだ











聞けば、お父様が歳の近いマリエル達3つ子を私付きのメイドにしてくれたようだ
どこまでも私の事を考えてくれるお父様には感謝しなきゃ












支度が終わり、朝食の席に着く
早速昨日買って貰ったばかりのドレスを身に付けている私を見てお母様が喜んでいる












「ほんと良く似合っているわぁ!そして赤い髪もよく似合っているわよ!」












「えへへ。今日はお父様の髪色とお揃いにしようと思って変えてみたの」












「はぁ。娘が可愛くて辛い」










お父様がテーブルに顔を伏せ悶絶している










「今日はお昼から用事があるから出掛けてくるね!」











「1人で大丈夫?私達はユキの部屋を作るのに家を空けられないけれど、、」











「うん、お礼がしたいって言われただけだから大丈夫だと思う!それにランがいるしね!」











「主は私が見ておくから安心せよ」











「ラン様がいるのなら大丈夫だな!遅くならないようにな。帰ってくるまでには部屋を完成させておくから」













「ありがとうお父様!」












帰りの心配をされるなんてなんだか小さい子供のようで気恥しいけどなんだか嬉しい
私の部屋をどこにするかでお父様達は揉めていたけど、私は今の部屋から見える庭園の景色が気に入っている事を告げると今の部屋を私の部屋に改築してくれるようだ
客間を潰して大丈夫なのか聞くと何室もあるから問題ないそう
流石はお金持ちの御屋敷だ、、












「少し早いけど行ってくるね!ラン、今日は2人で散歩しながら行こうか」












ランもずっと室内で過ごしていると体が鈍ると困るから今日は沢山運動させてあげよう!
ランを元の大きさに戻し、ランに跨り御屋敷を出て森に向かう
あの金髪の人が約束を覚えているか分からないけどいなかったら帰ってくればいいし!












暫くランとお散歩、、というよりランが走っている背に乗っているだけの時間が続き、そろそろお昼に差し掛かる頃に約束の地へ向かった












目的地へ着くと金髪の男性が木に寄りかかり目を瞑り待っていた
陽の光が差し、風が吹くと金髪がキラキラと光り輝いている
前回は暗かったから分からなかったけど本当に美形だ、、
前世でどれ程の善行をしたらあんな美形になれるんだ












更に近付くと男性はゆっくりと目を開け私を見つめた












「来てくれたんだな。」










「えぇ。貴方が無事に帰れたか気になっていましたし」










「あれから護衛と合流出来たからな。そなたのお陰で命を無駄にせずに済んだ」










「ふふ、それは良かったです」










「それで礼がしたいのだが、何か望むものはないか?」











「いえ、何かを欲して人を助けた訳ではないので。貴方が生きていて、今こうして私とお話しているって事が素敵なプレゼントですよ」











男性は目を見開き言葉を失ったようだった











「無欲なのだな。私の周りにはいないタイプだ」











「無欲ではないですよ。食欲も旺盛だし睡眠欲だってすっごくあるんですから!」











ふんふん!と鼻息荒くアピールすると
違う、そうじゃない、、とでも言うような表情で見られた












「髪色が前回と違うようだが、、私の気のせいだろうか」











「あぁ、魔力で変えてるんです。黒髪に黒い瞳は目立つからと言われたので」











「なる程。それ程までに美しい赤色はアラカルト家の当主に似ているな」











「え!お父様を知っているのですか!」












「お父様?そうか。そなたがあのダリオスの娘か」











お父様を呼び捨てにしているという事はお父様よりも偉い人なの?
お偉い方の息子とか?
あまり勝手に貴族の人と仲良くならない方がいいよね











「あの、貴方の無事も確認出来たので私はこれで失礼しますね」











私が明らかに挙動不審になったのを見逃さなかった彼は、待ってくれと私を引き止めた












「何も礼をしないのは私が心苦しいから私の為に少し時間をくれないだろうか?」












「うーん。本当にお礼はいらないのですが、、」











「違う世界から来たというそなたの話を聞かせてくれないだろうか。私が知らない世界の話を聞いてみたいのだ」












こんな美形さんにお願いされたら無下に出来ないじゃない、、












「分かりました。じゃあ少しだけ、、」











「ここは人の目があるかもしれない。どこか人気がないところは、、」












「ならば私のテリトリーの湖に案内しよう。常人は入って来れない場所だ」











まぁ主は入ってきたがな。と最後にボソリと呟きお座りしていたランが立ち上がる












「聖獣王の湖に、、!?」












金髪の男性は酷く驚いているようだがそんなに凄い所だったのか
何も知らずに入ってうたた寝してしまったからなぁ












「主、乗れ。そこのお前も乗るがいい」











「聖獣王の背に乗る日が来るとは。有り難くお言葉に甘えさせて頂こう」











ランの背に私と男性が乗り、ランが走り出す
瞬間移動で行っても良かったけどランが走りたそうにしていたから今回は任せることにした























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