運命がわかる子供

hikari

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出会い

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僕は、今死んだ。彼女のところへいったんだ。
今日死ぬことは、わかっていた。だが、自分だけ生きようとは、思わない。僕は彼女を助けることができなかったのだから。
    今は2030年5月30日。梅雨が始まる前の日。
僕は村の人から神の子と言われ崇められ、周りの大人に守られながら生きてきた。そのせいか、友達が一人もできなかった。まだ、5歳だった僕は自分の力についてなにも感じなかった
僕は、ただ運命がわかっただけである。
   いつものように村が平和であるか確認し、
自由に遊んでいた。といっても、遊ぶ相手がいないので散歩に出掛けるだけだ。
「今日は、河原の方へ出掛けて参ります。」
「車に気をつけて行ってらっしゃい」
僕は、母に挨拶をしたあと急いで家を出た。
「何が車に気をつけてっだ!」
大声で叫んだあと、河原と反対方向に走った。少し前までは、大人の言うこと、特に母の言うことだけは聞かなければいけないと思っていた。しかし、好奇心で村から出て町に向かったときに僕は気づいてしまったのだ。町の楽しさ、明るさ、そして何よりも誰にも束縛されない日々に。だから、僕は今日も町を探検しにいった。
「今日こそは、町の子と探検して眠る宝の山を見つけるんだ!」
   僕は、そう意気込みまず探険隊員を探すことにした。しかし、町の子をいざ見つけるとなると難しかった。大人以外と話したことがないため、どう子供に話しかけたらいいのかわからなかった。
「どうしたら、探険隊員が増えるんだ?」
僕は、座って考えた。考えて考えて考えた。
最後には何を考えていたかすらわからなくなるほど考えていた。その時、自分の力について思い出した。
「そうだ、僕にはこの力があるんだ。
僕の探険団に入る人を運命を見て探せば!」
探険隊員を見つける方法がわかった僕は、町の子の運命を見た。
「誰も入ってくれる子がいない...」
諦めて、家に帰りまた明日から頑張ろうとおもった。
   今日こそは、隊員をみつけたい。
頭の中は、その事でいっぱいだった。その時、目の前の女の子の運命を確認していると隊員になってくれる運命があった。
「あの子が隊員No.1」
嬉しくてしかたがなかった。だが、どう話しかければいいのかがわからない。 様子を伺っていると、あの子は赤信号の真ん中で立ち止まった。僕には、何がしたいのかが全くわからなかった。
「あの子がこれからどうなるのか運命を見て先にわかっちゃお。」
嫌がらせでも、なんでもない、ただただ気になっただけだ。しかし、見て良かったのかな?
「あの子、死ぬつもりだ。」
運命を見て、驚きのあまり固まってしまった。早く助けないといけない。わかっていても足がピクリとも動かなかった。怖かった。自分が早く助けないとあの子が死ぬということが。その時、大型トラックがあの子へ勢いを落とさず近づいた。
「危ない!」
僕は、自らトラックに飛び込んだ。急てブレーキの音が辺りに鳴り響く。僕は死んだのか?
今思えば人生でなにもしていない。
「今から、やり直せるなら今度こそ楽しい人生を送りたい。」
僕がそう思い、目を閉じた完全にところで、ひとつの声が聞こえた。
「何してくれたの?せっかく楽になれると思ったのに!」
僕は、この子がかわいそうに思った。親からの暴力の数々、友達からの虐め。頼れる友達すら一人もいなかったらしい。
「僕と友達になって!」
あの子は戸惑った。
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