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第1章 運命の歯車が動く時
第1話 始まりのプロローグ
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工場の機械が鈍い音を上げながら重低音を響かせて稼働している。
工場内に敷かれている錆びた鉄製の道を歩いているのは手紙から武器まで幅広い届け物を請け負う配達人の仕事をしている16歳の少年、黒羽出雲である。現在出雲は町の外に建設されている工場地帯にいた。
工場地帯にて働いている男性に手紙を届ける依頼を受けていたので、自身の周囲にある身長の3倍以上はある大きさの機械を見ながら歩いている最中であった。
「ここに来るのは初めてだなー。こんな場所が作られていたなんて、新しく作ったのか?」
工場を見ながら驚いている出雲は、暑いと言いながら髪をかきあげている。耳にかかる長さの黒髪をし、髪を所々ハネさせる髪型をしている。目鼻立ちが良く鼻筋が通っているその顔は、年相応というよりは多少幼い顔をしている。
周囲からは若く見られていいじゃないかと言われるが、出雲はその顔がコンプレックスであった。また身長は平均身長より少し高い痩せ型の体型をしているが、筋肉も程よく付いている体をしている。
「しかし、ここは暑いな……機械が動いているからか?」
(工場が作られているなんて初めて聞いたし、何を作っているんだろうか。領内には工場だけが立ち並んで機械類を作る町があるし、ここは秘密の場所なのか?)
出雲は考えながら持っているハンカチで汗を拭うと、額に張り付く髪がうっとうしく感じていた。錆びた鉄で造られている道を進むと開けた場所に出る。
そこには多数の工場で働いている人達の姿が出雲の目に入る。出雲は依頼書に書かれている届け先を見て、この工場の所長当てであることを再確認する。
茶色のジャケット型の作業着に生える黒色のリュックサックを背負っている出雲は手紙を取り出す。
「ここの所長宛てみたいだけど、どこにいるんだ? 周囲に人影も見えないし働いている人はいるのかな?」
開けた場所を進んでいくと、右奥に事務所と書かれた看板が掛けられている小さな仮設の事務所を見つけた。
「ここにいるのかな?」
やっとかと深いため息をつきながら手紙を持つ手を左手に持ち替えて仮設事務所の入り口の扉を数回叩くと、すぐに返事が返ってきた。
「配達人です。お届け物を届けに来ました」
「あー配達人ね。すぐに所長を呼ぶから外で待ってて」
「分かりました」
外で待っていてと言った若い男性はそのまま中に戻っていく。
出雲は涼しい仮設事務所の中ではなく、暑い外で待たされてしまうこととなってしまった。
(まさかの外で待機か。暑いから中に入れてくれよ……)
「はぁ……いつも配達人はこんな扱いだよ……もっと優しく扱えよな。俺達がいるから手紙や色々なモノが届くんだぞ?」
愚痴を言いつつ仮設事務所に体を預けて機械の重低音の音をBGMだと思い、所長が来るのを待つことにした。
(機械が動いて発する重低音が、いい具合に体に響いて最高だな)
機械が動く音に合わせて鼻歌を歌って5分ほど時間を潰していた。
「それにしても遅いな? もう5分くらい経過しているぞ?」
出雲はズボンのポケットに入れていた懐中時計を見て遅いと呟く。
暑い中で随分と待たされている出雲は、時折地面に座ったりして時間を潰している。
「本当に遅いな? 何をしているんだ?」
仮設の建物の内部を窓から覗くと、先ほど話した若い男性と話している大柄の男性がいた。大柄の男性は、何やら書類を見つつ若い男性と談笑をしているようである。
その二人の様子を窓から覗いていた出雲は、仮設事務所のドアを何度も強く叩くことにした。
「もしもーし! お届け物ですけどー!?」
何度も扉を強く叩いていると、誰だと野太い声が出雲の耳に入る。
扉から離れると仮設事務所の中から大柄の男性が現れた。
「誰だお前? 何か用か?」
「お届け物です。中にいる男性に話したはずですが?」
「そんなこと俺が知るわけないだろう。配達人風情が偉そうにするな」
大柄の男性は出雲を睨みつけながら、さっさと手紙をよこせと言う。
「こちらが手紙となります。こちらにサインをお願いします」
「さっさと消えろ配達人。ここにお前の居場所はない」
出雲はサインを確認すると、ありがとうございましたと言ってその場から離れる。
「相変わらず横柄な対応だな。配達人をもっと労われよな」
溜息をつきつつ出雲は懐中時計を見ると、配達終了予定時刻が30分も過ぎていることに気が付いた。
「やべ! 早く配達所に戻らないと!」
怒られる怒られると言いながら、来た道を戻っていく。
走りながら錆びた鉄の道を走っていると、荒れた道に出た。
(ここに出ればもう少しで町に出られるけど、危ない道でもあるから気をつけないと)
「崖もあるし危ないんだよな……ゆっくり歩くか……」
所々に大小様々な石や岩が転がっており、道の右側には気を抜けば今にも落ちてしまいそうな崖が存在していた。
「早く帰らないと所長に怒られちまう!」
出雲は荒れた道から落ちないように気を付けて走り抜けようとする。
途中、崖の下から光る何か見た気がしたがそれどころじゃないと思い気にしないことにした。
「この道を抜ければ町に出る! 早く戻らないと怒られちまう!」
もう怒られるのは怠いと叫びながら出雲は走り続けると、次第に町の景色が見えてきた。
「やっと町が見えてきた! まさか工場を町の外に作るなんて思わなかったな。しかもあんな荒れた道の先に作るとは……何か作ろうとしているのか?」
出雲は小走りになりながら工場を作った理由を考えるも、その答えは一向に出てこないまま出雲は町に入ることにした。
出雲の働いている配達所は20を超す町からなる大和国の領土内の1つ、東山岳町に建てられている。出雲は東山岳町の配達人として日々の仕事を行なっている。
「国の東側にある山岳地帯にある町だからって、東山岳町って名前を付けるのは単純すぎないか?」
東山岳町は工場地帯や採掘場など古代の遺産を探索する拠点として栄えている町であり、東山岳町を含んでいる大和国は大陸一の国として多くの国々と交易をしているとして有名だ。
交易品は鉱石や衣服に限らず、出雲が届け物をした工場で作っている製品や大和国に古くから伝わる伝統工芸品など幅広い文化品を輸出している。
「やっと町に帰ってこれた。あの所長の性格悪すぎ! 俺達がいるから手紙が届いたり、仕事が回ったりしている部分があるのに!」
愚痴を言いながら頬を膨らませて町に入ると、出雲の姿を見た町の出入り口付近にある商店街の人達が声をかけてきた。
「今日も怒ってるのかー? 何を言われたんだ?」
「配達人風情は偉そうにするなとさ! 偉そうにしてないし、俺達がいるから仕事が回るんだろうに!」
話しかけてきたパン屋の男性店主に、酷くないかと言う出雲。男性店主は仕方がないこともあるさと言って食パンを一枚手渡す。
「それを食って落ち着け、新開発のミルク食パンだ。美味いぞ」
「本当に? いただきまーす」
出雲は口を大きく開けて一口で手渡された食パンを食べた。
すると口の中に広がる甘さと、食パン本来の味が合わさってとても美味しいと出雲は感じる。
(これは凄い美味しい。こんなパン初めて食べるな。何個か買って帰りたいくらいだ)
「これ凄い美味しいよ! いくらなの!?」
出雲が男性店主にいくらなのと聞くと、持ってけと店主が紙袋に食パンを一斤入れて出雲に渡す。
「持ってけ。朝から動いてて飯食ってないだろ? 俺はお前達に助けられてるって知ってるからな」
「ありがとう! 実はお腹空いていたんだ!」
既に時刻は12時を回っており、出雲はここでパンを貰わなければ昼を抜くつもりであったのである。
「事務所でゆっくり食べるよ! またね!」
「少しは元気出たみたいだな。気を付けて行けよー」
男性店主に感謝を述べると出雲は急いで配達所に駆け出す。配達所は東山岳町の中心部にある商業街にある。
それほど大きい建物ではないが、大和国の首都である武蔵や他の地域から届けられる配達物を保管する建物が配達所の隣に建設されていた。
「遅れちゃったけど、配達所に行くか。怒られるのは仕方ないな……」
溜息をつきながら出雲は商業街にある配達所に向かう。
道中かなりの人に話しかけられたが、歩きながら笑顔で話していた。町の人と話しながら歩き始めて10分が経過をすると配達所が見えてくる。
「やっと到着したー。朝に配達に行ってから結構時間がかかっちまった。怒られたら面倒くさいなー」
面倒にならなきゃいいけどと呟きながら配達所に入っていく。
配達所は長方形の2階建ての建物であり、1階に集配所や事務室がある。2階には休憩室や所長室に仮眠室など多くの部屋が作られている。
工場内に敷かれている錆びた鉄製の道を歩いているのは手紙から武器まで幅広い届け物を請け負う配達人の仕事をしている16歳の少年、黒羽出雲である。現在出雲は町の外に建設されている工場地帯にいた。
工場地帯にて働いている男性に手紙を届ける依頼を受けていたので、自身の周囲にある身長の3倍以上はある大きさの機械を見ながら歩いている最中であった。
「ここに来るのは初めてだなー。こんな場所が作られていたなんて、新しく作ったのか?」
工場を見ながら驚いている出雲は、暑いと言いながら髪をかきあげている。耳にかかる長さの黒髪をし、髪を所々ハネさせる髪型をしている。目鼻立ちが良く鼻筋が通っているその顔は、年相応というよりは多少幼い顔をしている。
周囲からは若く見られていいじゃないかと言われるが、出雲はその顔がコンプレックスであった。また身長は平均身長より少し高い痩せ型の体型をしているが、筋肉も程よく付いている体をしている。
「しかし、ここは暑いな……機械が動いているからか?」
(工場が作られているなんて初めて聞いたし、何を作っているんだろうか。領内には工場だけが立ち並んで機械類を作る町があるし、ここは秘密の場所なのか?)
出雲は考えながら持っているハンカチで汗を拭うと、額に張り付く髪がうっとうしく感じていた。錆びた鉄で造られている道を進むと開けた場所に出る。
そこには多数の工場で働いている人達の姿が出雲の目に入る。出雲は依頼書に書かれている届け先を見て、この工場の所長当てであることを再確認する。
茶色のジャケット型の作業着に生える黒色のリュックサックを背負っている出雲は手紙を取り出す。
「ここの所長宛てみたいだけど、どこにいるんだ? 周囲に人影も見えないし働いている人はいるのかな?」
開けた場所を進んでいくと、右奥に事務所と書かれた看板が掛けられている小さな仮設の事務所を見つけた。
「ここにいるのかな?」
やっとかと深いため息をつきながら手紙を持つ手を左手に持ち替えて仮設事務所の入り口の扉を数回叩くと、すぐに返事が返ってきた。
「配達人です。お届け物を届けに来ました」
「あー配達人ね。すぐに所長を呼ぶから外で待ってて」
「分かりました」
外で待っていてと言った若い男性はそのまま中に戻っていく。
出雲は涼しい仮設事務所の中ではなく、暑い外で待たされてしまうこととなってしまった。
(まさかの外で待機か。暑いから中に入れてくれよ……)
「はぁ……いつも配達人はこんな扱いだよ……もっと優しく扱えよな。俺達がいるから手紙や色々なモノが届くんだぞ?」
愚痴を言いつつ仮設事務所に体を預けて機械の重低音の音をBGMだと思い、所長が来るのを待つことにした。
(機械が動いて発する重低音が、いい具合に体に響いて最高だな)
機械が動く音に合わせて鼻歌を歌って5分ほど時間を潰していた。
「それにしても遅いな? もう5分くらい経過しているぞ?」
出雲はズボンのポケットに入れていた懐中時計を見て遅いと呟く。
暑い中で随分と待たされている出雲は、時折地面に座ったりして時間を潰している。
「本当に遅いな? 何をしているんだ?」
仮設の建物の内部を窓から覗くと、先ほど話した若い男性と話している大柄の男性がいた。大柄の男性は、何やら書類を見つつ若い男性と談笑をしているようである。
その二人の様子を窓から覗いていた出雲は、仮設事務所のドアを何度も強く叩くことにした。
「もしもーし! お届け物ですけどー!?」
何度も扉を強く叩いていると、誰だと野太い声が出雲の耳に入る。
扉から離れると仮設事務所の中から大柄の男性が現れた。
「誰だお前? 何か用か?」
「お届け物です。中にいる男性に話したはずですが?」
「そんなこと俺が知るわけないだろう。配達人風情が偉そうにするな」
大柄の男性は出雲を睨みつけながら、さっさと手紙をよこせと言う。
「こちらが手紙となります。こちらにサインをお願いします」
「さっさと消えろ配達人。ここにお前の居場所はない」
出雲はサインを確認すると、ありがとうございましたと言ってその場から離れる。
「相変わらず横柄な対応だな。配達人をもっと労われよな」
溜息をつきつつ出雲は懐中時計を見ると、配達終了予定時刻が30分も過ぎていることに気が付いた。
「やべ! 早く配達所に戻らないと!」
怒られる怒られると言いながら、来た道を戻っていく。
走りながら錆びた鉄の道を走っていると、荒れた道に出た。
(ここに出ればもう少しで町に出られるけど、危ない道でもあるから気をつけないと)
「崖もあるし危ないんだよな……ゆっくり歩くか……」
所々に大小様々な石や岩が転がっており、道の右側には気を抜けば今にも落ちてしまいそうな崖が存在していた。
「早く帰らないと所長に怒られちまう!」
出雲は荒れた道から落ちないように気を付けて走り抜けようとする。
途中、崖の下から光る何か見た気がしたがそれどころじゃないと思い気にしないことにした。
「この道を抜ければ町に出る! 早く戻らないと怒られちまう!」
もう怒られるのは怠いと叫びながら出雲は走り続けると、次第に町の景色が見えてきた。
「やっと町が見えてきた! まさか工場を町の外に作るなんて思わなかったな。しかもあんな荒れた道の先に作るとは……何か作ろうとしているのか?」
出雲は小走りになりながら工場を作った理由を考えるも、その答えは一向に出てこないまま出雲は町に入ることにした。
出雲の働いている配達所は20を超す町からなる大和国の領土内の1つ、東山岳町に建てられている。出雲は東山岳町の配達人として日々の仕事を行なっている。
「国の東側にある山岳地帯にある町だからって、東山岳町って名前を付けるのは単純すぎないか?」
東山岳町は工場地帯や採掘場など古代の遺産を探索する拠点として栄えている町であり、東山岳町を含んでいる大和国は大陸一の国として多くの国々と交易をしているとして有名だ。
交易品は鉱石や衣服に限らず、出雲が届け物をした工場で作っている製品や大和国に古くから伝わる伝統工芸品など幅広い文化品を輸出している。
「やっと町に帰ってこれた。あの所長の性格悪すぎ! 俺達がいるから手紙が届いたり、仕事が回ったりしている部分があるのに!」
愚痴を言いながら頬を膨らませて町に入ると、出雲の姿を見た町の出入り口付近にある商店街の人達が声をかけてきた。
「今日も怒ってるのかー? 何を言われたんだ?」
「配達人風情は偉そうにするなとさ! 偉そうにしてないし、俺達がいるから仕事が回るんだろうに!」
話しかけてきたパン屋の男性店主に、酷くないかと言う出雲。男性店主は仕方がないこともあるさと言って食パンを一枚手渡す。
「それを食って落ち着け、新開発のミルク食パンだ。美味いぞ」
「本当に? いただきまーす」
出雲は口を大きく開けて一口で手渡された食パンを食べた。
すると口の中に広がる甘さと、食パン本来の味が合わさってとても美味しいと出雲は感じる。
(これは凄い美味しい。こんなパン初めて食べるな。何個か買って帰りたいくらいだ)
「これ凄い美味しいよ! いくらなの!?」
出雲が男性店主にいくらなのと聞くと、持ってけと店主が紙袋に食パンを一斤入れて出雲に渡す。
「持ってけ。朝から動いてて飯食ってないだろ? 俺はお前達に助けられてるって知ってるからな」
「ありがとう! 実はお腹空いていたんだ!」
既に時刻は12時を回っており、出雲はここでパンを貰わなければ昼を抜くつもりであったのである。
「事務所でゆっくり食べるよ! またね!」
「少しは元気出たみたいだな。気を付けて行けよー」
男性店主に感謝を述べると出雲は急いで配達所に駆け出す。配達所は東山岳町の中心部にある商業街にある。
それほど大きい建物ではないが、大和国の首都である武蔵や他の地域から届けられる配達物を保管する建物が配達所の隣に建設されていた。
「遅れちゃったけど、配達所に行くか。怒られるのは仕方ないな……」
溜息をつきながら出雲は商業街にある配達所に向かう。
道中かなりの人に話しかけられたが、歩きながら笑顔で話していた。町の人と話しながら歩き始めて10分が経過をすると配達所が見えてくる。
「やっと到着したー。朝に配達に行ってから結構時間がかかっちまった。怒られたら面倒くさいなー」
面倒にならなきゃいいけどと呟きながら配達所に入っていく。
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