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暁×雪兎編
14 キスの温度■※(暁視点)
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「雪兎……」
俺の声音が呆然としていたからか、雪兎は不思議そうに顔を上げた。ほんのりと薄ピンクに染まってる頰は、破壊的に可愛いけど、その前に、疑問が先立つ。
「クウちゃん、って?」
「キョウのお姉さん」
ん?
「ミワさん、って?」
「キョウのお母さん」
んん?
「どうして、そこで、キョウの家族が出てくるの?」
「僕に、その……」
雪兎はまた、俯く。モジモジしてるのは、何でだ?!
「キョウと、その、そういう事しなさいって。色々、教えてくれて」
待って……。それなんなの! この際、姉は百歩譲る! 親が煽るってどうなのさ! 仮にも息子で、俺のように疎まれてるわけじゃないだろう!
何より、雪兎とキョウでって。それは、今の俺には許せない事だよね。
「二人は僕達でその……、キョウ曰く、腐った小説を書いていて、ネタ寄越せって」
いや、うん。聞いた瞬間、腐女子なのは分かった。でも、母娘してって、どうなの?!
「最近、莉嘉さんとナッちゃんも加わって、僕、せっつかれてて」
ここで出てきた新たなる名前。リカさん、ナッちゃんって、一体誰?!
「その二人、何者?」
「莉嘉さんは美和さんのお友達で、ナッちゃんは娘さん」
んんん?
「腐仲間だって」
そう言えば、キョウがやたらとその話題に敏感だった。うんざり、って感じで。
「僕とキョウはどうやったって無理だって言ってるんだけど」
キョウは多分、そういう家庭環境だから、忍の事も、やたらと拒否ってたんだ。納得……。
「じゃあ、分かってるんだ?」
雪兎は俯いたまま、ボンってなるくらい耳まで真っ赤になった。知識はあっても、初心なのは間違いないってことだよね。
「雪兎は疑問も無く、受け入れる方で話してるけど、いいの?」
まあ、俺が抱くんだけどね。雪兎に抱かれるとか、想像出来ないしね。それ聞いて更に真っ赤になるとか、嗜虐心煽ってくると、止まらないな。
「……だって、何時もそっちで話しされるから」
うん、つまり、刷り込みだよね。確かに雪兎の方がキョウより身長はあるけど、体格的にはキョウの方がしっかりしてるもんね。
「疑問は持たなかったの?」
更に問い掛けると、ウンウン唸ってる。可愛いなぁ。同じくらいの身長なのに、小さく感じるし。
「最初は、同性同士で出来るなんて知らなかったし」
雪兎は疎そうだもんな。
「でも、イラストとか漫画とか小説とか持ち出して、事細かに説明されて、痛そうだなって」
「まあ、最初は痛いと思うけど」
勢いよく顔を上げて、瞳潤ませたら、苛めたくなるよね。
「女の人だって、最初は痛いと思うよ。それに、男同士だと、使う場所が排泄器官で、出す専門だしね」
ニッコリ、微笑んでみた。まあ、痛さを感じないように、するつもりだけどね。時間は掛かるけど。
「……頑張る」
雪兎はそう呟くと、俺の服の胸のあたりを、ギュッと両手で掴んだ。まあ、頑張るのは俺だよね。雪兎には快楽に染まってもらった方が、何かと便利だし。
顔を近付けて、雪兎の唇を舐めてみた。雪兎は吃驚したように身を引いたけど、後ろは扉だし。前には俺が居るから、逃げられないよね。少し、涙のせいか塩っぱい。
逃げられないように両手で頬を包み込んで唇を合わせた。言葉通り合わせただけ。少しずつ、懐柔しないと。いきなりだと、驚いて逃げそうだし。
「口、ちょっと開けて」
雪兎はビクッと体を震わせた。うん、経験はないけど、知識はあるんだよね。だから、想像は出来てるんだろうけど、体験するとなると、少し怖いんだろうな。
「で、目を閉じてくれるかな?」
最初、視線を彷徨わせていたけど、小さく息を呑んで、言う通りにしてくれる。本当に素直。
もう一度、唇を合わせて、隙間から舌を忍び込ませた。最初はゆっくり。逃げようとしている舌を擽って、ちょっと、絡めてみた。薄く瞼を開いて、雪兎の反応を確かめる。長い睫毛が、震えてる。でも、嫌がってはいない。
それを確認して、角度を変えて、深く雪兎の口内に入り込んだ。
■おまけ■(響也視点)
「成瀬は貴羅さんからアカの事を聞いたんだよね?」
春名の問いに頷いた。それがなんだって言うんだ。
「あの人。基本的に信用しないと、大切なことは言わないんだ」
まあ、そうだろうな。何せ、最初、鳥肌立つくらい怖かったからな!
「話したってことは、気に入られたってことなんだけど」
どうして、其処で、言葉を濁したように言うんだ。
「貴羅さんって、気に入ると、結構危険だよ」
「危険って、どう危険なんだよ」
「身の危険を感じた方がいいって言ってるの」
一瞬、春名の顔が悪魔に見えた。もう、可愛い顔した、地獄の使者に見えたぞ!
「何言ってんだよ!」
「あの人、バイだから」
おい。俺の周りはそんなのしか集まってこないのかよ。
「普通に拘ってるみたいだけど、貴羅さんに目を付けられたんなら、普通でいるのは無理だと思うよ」
……。俺、何か悪いことしたか。普通がいいって言ってんだろう!? どうしてこうなるんだよ!
「勿論、俺も諦めてないから」
やめろおおおおおお! 俺の平穏を返してくれ!
俺の声音が呆然としていたからか、雪兎は不思議そうに顔を上げた。ほんのりと薄ピンクに染まってる頰は、破壊的に可愛いけど、その前に、疑問が先立つ。
「クウちゃん、って?」
「キョウのお姉さん」
ん?
「ミワさん、って?」
「キョウのお母さん」
んん?
「どうして、そこで、キョウの家族が出てくるの?」
「僕に、その……」
雪兎はまた、俯く。モジモジしてるのは、何でだ?!
「キョウと、その、そういう事しなさいって。色々、教えてくれて」
待って……。それなんなの! この際、姉は百歩譲る! 親が煽るってどうなのさ! 仮にも息子で、俺のように疎まれてるわけじゃないだろう!
何より、雪兎とキョウでって。それは、今の俺には許せない事だよね。
「二人は僕達でその……、キョウ曰く、腐った小説を書いていて、ネタ寄越せって」
いや、うん。聞いた瞬間、腐女子なのは分かった。でも、母娘してって、どうなの?!
「最近、莉嘉さんとナッちゃんも加わって、僕、せっつかれてて」
ここで出てきた新たなる名前。リカさん、ナッちゃんって、一体誰?!
「その二人、何者?」
「莉嘉さんは美和さんのお友達で、ナッちゃんは娘さん」
んんん?
「腐仲間だって」
そう言えば、キョウがやたらとその話題に敏感だった。うんざり、って感じで。
「僕とキョウはどうやったって無理だって言ってるんだけど」
キョウは多分、そういう家庭環境だから、忍の事も、やたらと拒否ってたんだ。納得……。
「じゃあ、分かってるんだ?」
雪兎は俯いたまま、ボンってなるくらい耳まで真っ赤になった。知識はあっても、初心なのは間違いないってことだよね。
「雪兎は疑問も無く、受け入れる方で話してるけど、いいの?」
まあ、俺が抱くんだけどね。雪兎に抱かれるとか、想像出来ないしね。それ聞いて更に真っ赤になるとか、嗜虐心煽ってくると、止まらないな。
「……だって、何時もそっちで話しされるから」
うん、つまり、刷り込みだよね。確かに雪兎の方がキョウより身長はあるけど、体格的にはキョウの方がしっかりしてるもんね。
「疑問は持たなかったの?」
更に問い掛けると、ウンウン唸ってる。可愛いなぁ。同じくらいの身長なのに、小さく感じるし。
「最初は、同性同士で出来るなんて知らなかったし」
雪兎は疎そうだもんな。
「でも、イラストとか漫画とか小説とか持ち出して、事細かに説明されて、痛そうだなって」
「まあ、最初は痛いと思うけど」
勢いよく顔を上げて、瞳潤ませたら、苛めたくなるよね。
「女の人だって、最初は痛いと思うよ。それに、男同士だと、使う場所が排泄器官で、出す専門だしね」
ニッコリ、微笑んでみた。まあ、痛さを感じないように、するつもりだけどね。時間は掛かるけど。
「……頑張る」
雪兎はそう呟くと、俺の服の胸のあたりを、ギュッと両手で掴んだ。まあ、頑張るのは俺だよね。雪兎には快楽に染まってもらった方が、何かと便利だし。
顔を近付けて、雪兎の唇を舐めてみた。雪兎は吃驚したように身を引いたけど、後ろは扉だし。前には俺が居るから、逃げられないよね。少し、涙のせいか塩っぱい。
逃げられないように両手で頬を包み込んで唇を合わせた。言葉通り合わせただけ。少しずつ、懐柔しないと。いきなりだと、驚いて逃げそうだし。
「口、ちょっと開けて」
雪兎はビクッと体を震わせた。うん、経験はないけど、知識はあるんだよね。だから、想像は出来てるんだろうけど、体験するとなると、少し怖いんだろうな。
「で、目を閉じてくれるかな?」
最初、視線を彷徨わせていたけど、小さく息を呑んで、言う通りにしてくれる。本当に素直。
もう一度、唇を合わせて、隙間から舌を忍び込ませた。最初はゆっくり。逃げようとしている舌を擽って、ちょっと、絡めてみた。薄く瞼を開いて、雪兎の反応を確かめる。長い睫毛が、震えてる。でも、嫌がってはいない。
それを確認して、角度を変えて、深く雪兎の口内に入り込んだ。
■おまけ■(響也視点)
「成瀬は貴羅さんからアカの事を聞いたんだよね?」
春名の問いに頷いた。それがなんだって言うんだ。
「あの人。基本的に信用しないと、大切なことは言わないんだ」
まあ、そうだろうな。何せ、最初、鳥肌立つくらい怖かったからな!
「話したってことは、気に入られたってことなんだけど」
どうして、其処で、言葉を濁したように言うんだ。
「貴羅さんって、気に入ると、結構危険だよ」
「危険って、どう危険なんだよ」
「身の危険を感じた方がいいって言ってるの」
一瞬、春名の顔が悪魔に見えた。もう、可愛い顔した、地獄の使者に見えたぞ!
「何言ってんだよ!」
「あの人、バイだから」
おい。俺の周りはそんなのしか集まってこないのかよ。
「普通に拘ってるみたいだけど、貴羅さんに目を付けられたんなら、普通でいるのは無理だと思うよ」
……。俺、何か悪いことしたか。普通がいいって言ってんだろう!? どうしてこうなるんだよ!
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やめろおおおおおお! 俺の平穏を返してくれ!
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