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37 温泉旅館・貴羅と響也の場合3※(響也視点)
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体内に埋め込まれた指と一緒に、お湯が入り込んできた。貴羅さんに抱き付いて何とかやり過ごそうと思っても、違和感が強くてどうしようもねぇし! それに、すぐに前立腺を探し当てて、刺激してくっから、体が意思とは反して過剰に反応する。
入り口を揉みながら入り込んでくる違和感が半端なくて、如何していいか分かんねえ。何とか意識を別のところへ向けたくて、視線を貴羅さんへ向けた。目に飛び込んできたのは耳。其処に輝いているピアスに引き寄せてられるような感覚。
温泉って貴金属外さなきゃ駄目だったのに、って一瞬思ったんだけど、体は別の行動をとった。
「響也?!」
あ、新鮮な反応。だってさ。美味しそうだったんだ。だから、軽く噛み付いてみた。柔らかいし、舌触りがいいし、なんか止まんねぇんだけど。
体内にあった指が抜けていって、肌が粟立った。そして、貴羅さんが俺を引き剥がした。俺、おかしなことはしてねぇと思う。欲望に従いはしたけどな。
「何してるの?!」
「美味しそうだったから」
「は?!」
「ピアスが綺麗でさ、舐めてみたかった」
あれ? 貴羅さんの顔が赤い。珍しいんじゃね? 俺、そんなにおかしなことしたか?
「そういう攻撃するとか、後で後悔するけど?」
「……攻撃はしてねぇよ。本当に食べてみたかっただけだしさ」
「天然?」
「俺が天然なら、世の中の人がほとんど天然じゃねぇの?」
温泉の熱が気持ちいいけどさ。露天だから晒されてる肌の部分が冷えて、変な感じだ。でもさ、ふわふわするんだよな。
「本当に、手に負えない!」
そう吠えたと思ったら、思いっきり乳首を吸われて、体内にさっきよりも強い圧迫感。同時に入り込んできた温泉の熱さ。嘘だろう?! 多分、一気に二本も入れられた?!
「まっ、待って! 両方は無理!」
「余裕を与えたら、またおいたをするでしょう? こっちにだけ集中しな!」
口調が変わった?! ヤバい、やりすぎた? だってさ、俺だけなんて不公平じゃねぇか!
圧迫感がジワリジワリと変化する。体が何かに焦れてる。覚悟なんて出来てないのに、感覚が俺を置き去りにし始めてる。何とか胸から貴羅さんの顔を外そうとするけど、力が入らねぇ!
「……マジで、ちょっと、待って……」
息が上がる。腰が重たくなって、絶対にヤバい。此処、露天温泉の湯船の中だから! このままだったら、絶対にお湯が汚れっし!
「煽った響也が悪い。お仕置き。一人でイキなよ」
嘘だろう?! 後ろを指で犯されながら、前に手が絡み付いた。一回ヤられて、気持ち良かったことを体は覚えてる。
「あっ……あ、ダメ……だって!」
「良いんだよ。イけよ」
本当にまずいって! でも、体は上り詰めていって、止まりそうにない。堪えないと絶対駄目なのに! そう思っていたら、いきなり体が浮遊感に包まれた。その後に来たのは、肌を冷たい空気が打つ感覚。
「いきなり、悪戯するからだよ」
あれ? 俺、お湯の中でイった筈なのに、自分の吐き出したものが体に纏わり付いてる。それに、上気せた感じがする。体が異常に熱い。
「……温泉、楽しみたかったのに……」
「今日はもう駄目だよ。これ以上は体に悪い」
それはさ。貴羅さんが悪いと思うんだ。普通にお湯に浸かりたかったのに。瞼が重くなって、俺の意識はそこで途切れた。
入り口を揉みながら入り込んでくる違和感が半端なくて、如何していいか分かんねえ。何とか意識を別のところへ向けたくて、視線を貴羅さんへ向けた。目に飛び込んできたのは耳。其処に輝いているピアスに引き寄せてられるような感覚。
温泉って貴金属外さなきゃ駄目だったのに、って一瞬思ったんだけど、体は別の行動をとった。
「響也?!」
あ、新鮮な反応。だってさ。美味しそうだったんだ。だから、軽く噛み付いてみた。柔らかいし、舌触りがいいし、なんか止まんねぇんだけど。
体内にあった指が抜けていって、肌が粟立った。そして、貴羅さんが俺を引き剥がした。俺、おかしなことはしてねぇと思う。欲望に従いはしたけどな。
「何してるの?!」
「美味しそうだったから」
「は?!」
「ピアスが綺麗でさ、舐めてみたかった」
あれ? 貴羅さんの顔が赤い。珍しいんじゃね? 俺、そんなにおかしなことしたか?
「そういう攻撃するとか、後で後悔するけど?」
「……攻撃はしてねぇよ。本当に食べてみたかっただけだしさ」
「天然?」
「俺が天然なら、世の中の人がほとんど天然じゃねぇの?」
温泉の熱が気持ちいいけどさ。露天だから晒されてる肌の部分が冷えて、変な感じだ。でもさ、ふわふわするんだよな。
「本当に、手に負えない!」
そう吠えたと思ったら、思いっきり乳首を吸われて、体内にさっきよりも強い圧迫感。同時に入り込んできた温泉の熱さ。嘘だろう?! 多分、一気に二本も入れられた?!
「まっ、待って! 両方は無理!」
「余裕を与えたら、またおいたをするでしょう? こっちにだけ集中しな!」
口調が変わった?! ヤバい、やりすぎた? だってさ、俺だけなんて不公平じゃねぇか!
圧迫感がジワリジワリと変化する。体が何かに焦れてる。覚悟なんて出来てないのに、感覚が俺を置き去りにし始めてる。何とか胸から貴羅さんの顔を外そうとするけど、力が入らねぇ!
「……マジで、ちょっと、待って……」
息が上がる。腰が重たくなって、絶対にヤバい。此処、露天温泉の湯船の中だから! このままだったら、絶対にお湯が汚れっし!
「煽った響也が悪い。お仕置き。一人でイキなよ」
嘘だろう?! 後ろを指で犯されながら、前に手が絡み付いた。一回ヤられて、気持ち良かったことを体は覚えてる。
「あっ……あ、ダメ……だって!」
「良いんだよ。イけよ」
本当にまずいって! でも、体は上り詰めていって、止まりそうにない。堪えないと絶対駄目なのに! そう思っていたら、いきなり体が浮遊感に包まれた。その後に来たのは、肌を冷たい空気が打つ感覚。
「いきなり、悪戯するからだよ」
あれ? 俺、お湯の中でイった筈なのに、自分の吐き出したものが体に纏わり付いてる。それに、上気せた感じがする。体が異常に熱い。
「……温泉、楽しみたかったのに……」
「今日はもう駄目だよ。これ以上は体に悪い」
それはさ。貴羅さんが悪いと思うんだ。普通にお湯に浸かりたかったのに。瞼が重くなって、俺の意識はそこで途切れた。
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