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13話
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「ノーバート、僕の描いたもの、どれくらい読んだ?」
「……ああ、バートとエリスの話はだいたい読んだと思う」
「だよね。机の上のも読んだよね」
「…………ああ、読んだ」
複雑そうな顔してるや。
まあその前のやつも、結構エロシーンあっただろうけどね。
「本当に、おまえの体験ではないのだな……?」
「なあ、僕がどっちで体験してると思うの?」
ノーバートは黙り込んだ。
ですよねー。エリスが僕だと思ってますもんねー。
「何? まだ疑ってんの?
じゃあ僕に経験あったら、ノーバート僕を嫌いになっちゃうの?」
「ちがっ! 違う、そんなことはない!!」
ノーバートはカップを握り締める。
みしりと音がする気がした。割るなよ?
「だったら何に引っ掛かってんの?
ちなみに、バートのモデルは君じゃなくて、王子だからね」
今度は確実にミシって音がした。
「でも、僕はあくまで物語を創作してるだけ。
僕がここに引きこもってるのは、物語を描きたいからだよ。
変な勘違い正してくれないと、君とは付き合えないかもしれない」
ノーバートの手からカップをもぎ取る。
しっかりと飲み切って、中身がなかったのが幸いだ。
「誤解……?」
「そう、僕が描いてるのはフィクション、作り話。
こういうストーリーが大好きで、でもこの世界にはなくて、だから描いてる。
僕が、僕の好みを全部ぶっ込んで、好きな絵柄で、好き勝手にね」
そこに性癖はあっても、自分向けの願望はない。
僕は空気派の腐男子だから。
「……よく、言っている言葉がわからないが、おまえの経験を描いてるわけでは、ないのだな?」
僕は大きく頷いた。
「されたいことでも、ない、と」
これは、なぜか頷けなかった。
絆された以上、行き着く先はそこしかないんだし。
「……そりゃ、好きな人いたら、されたくなくもないこともないけど……さぁ」
小さく言った言葉が、更に小さく消えていった。
まあ僕も、男だしね。そりゃ好きな人とエロいことはしたいもん。
「願望ではある、と」
はっきりと言い直すのやめて。
「だからね、おまえが出会い頭にいやらしい顔で、乳首責めされたいのかって言ったの、別にそういう意図で描いてるわけじゃないよって、言っておきたくて」
僕は多分、とてもゆで上がってる。
顔も耳も頭のてっぺんも真っ赤になってるはずだ。
言い訳すんのもキツイな。
いや、そもそも言い訳必要あったかな!?
「……あれは、エリアスがそんなことに興味があると思ってなかったから。
興味があるのかと思ったら、あんな風に反応してしまったんだ」
わあ。こいつも僕と同じだったのか。
好きな子がエロに能動的だとちょっと期待しちゃうやつ。
「正直いやらしい笑みを浮かべていた自覚はないが、嬉しさが出てたのだろうな」
あ、またしょんもりした。
もう一杯お茶淹れてこようかな。
「欲望は剥き出しだったね。
まあその第一印象と四日間の言動で、君の気持ち察せたからなあ」
あ、余計なこと言ったかも。
後半部分を聞いて欲しかったのに、しょんもりが深くなってる!
「誤解解けたならいいよ。僕たちは僕の漫画みたいな急展開じゃなくて、ゆっくり進みたいな」
項垂れるノーバートの頭をサラッと撫でてから、僕は立ち上がってキッチンに向かう。
「もう一杯飲んでから、王子たちのとこ行こうか」
言いながら振り返ると、ノーバートの頭が小さく縦に動いた。
「……ああ、バートとエリスの話はだいたい読んだと思う」
「だよね。机の上のも読んだよね」
「…………ああ、読んだ」
複雑そうな顔してるや。
まあその前のやつも、結構エロシーンあっただろうけどね。
「本当に、おまえの体験ではないのだな……?」
「なあ、僕がどっちで体験してると思うの?」
ノーバートは黙り込んだ。
ですよねー。エリスが僕だと思ってますもんねー。
「何? まだ疑ってんの?
じゃあ僕に経験あったら、ノーバート僕を嫌いになっちゃうの?」
「ちがっ! 違う、そんなことはない!!」
ノーバートはカップを握り締める。
みしりと音がする気がした。割るなよ?
「だったら何に引っ掛かってんの?
ちなみに、バートのモデルは君じゃなくて、王子だからね」
今度は確実にミシって音がした。
「でも、僕はあくまで物語を創作してるだけ。
僕がここに引きこもってるのは、物語を描きたいからだよ。
変な勘違い正してくれないと、君とは付き合えないかもしれない」
ノーバートの手からカップをもぎ取る。
しっかりと飲み切って、中身がなかったのが幸いだ。
「誤解……?」
「そう、僕が描いてるのはフィクション、作り話。
こういうストーリーが大好きで、でもこの世界にはなくて、だから描いてる。
僕が、僕の好みを全部ぶっ込んで、好きな絵柄で、好き勝手にね」
そこに性癖はあっても、自分向けの願望はない。
僕は空気派の腐男子だから。
「……よく、言っている言葉がわからないが、おまえの経験を描いてるわけでは、ないのだな?」
僕は大きく頷いた。
「されたいことでも、ない、と」
これは、なぜか頷けなかった。
絆された以上、行き着く先はそこしかないんだし。
「……そりゃ、好きな人いたら、されたくなくもないこともないけど……さぁ」
小さく言った言葉が、更に小さく消えていった。
まあ僕も、男だしね。そりゃ好きな人とエロいことはしたいもん。
「願望ではある、と」
はっきりと言い直すのやめて。
「だからね、おまえが出会い頭にいやらしい顔で、乳首責めされたいのかって言ったの、別にそういう意図で描いてるわけじゃないよって、言っておきたくて」
僕は多分、とてもゆで上がってる。
顔も耳も頭のてっぺんも真っ赤になってるはずだ。
言い訳すんのもキツイな。
いや、そもそも言い訳必要あったかな!?
「……あれは、エリアスがそんなことに興味があると思ってなかったから。
興味があるのかと思ったら、あんな風に反応してしまったんだ」
わあ。こいつも僕と同じだったのか。
好きな子がエロに能動的だとちょっと期待しちゃうやつ。
「正直いやらしい笑みを浮かべていた自覚はないが、嬉しさが出てたのだろうな」
あ、またしょんもりした。
もう一杯お茶淹れてこようかな。
「欲望は剥き出しだったね。
まあその第一印象と四日間の言動で、君の気持ち察せたからなあ」
あ、余計なこと言ったかも。
後半部分を聞いて欲しかったのに、しょんもりが深くなってる!
「誤解解けたならいいよ。僕たちは僕の漫画みたいな急展開じゃなくて、ゆっくり進みたいな」
項垂れるノーバートの頭をサラッと撫でてから、僕は立ち上がってキッチンに向かう。
「もう一杯飲んでから、王子たちのとこ行こうか」
言いながら振り返ると、ノーバートの頭が小さく縦に動いた。
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