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再婚約おめでとう
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イルガー家応接室。
「………」
父の前には私とフレド様。そして姉とアルバート様がいる。
四人を前に父は険しい顔で見ていた。まぁ、無理もない。獣王貴族とは血が濃いものが家を継ぐ決まりになっている。だからイルガー家は姉が継ぐはずだった。しかし姉がアルバート様と婚約した以上は姉が嫁ぐことになるのだ。
アルバート様は王族の血筋なのだ。アーマーラビットの先祖は高い防御力と繁殖能力で王家を興し国を作った。アルバート様は傍系なのだ。だから嫁ぐとしたらアービッド家となる。
「……何を言いたいかわかるかな?」
「再婚約おめでとうでしょうか?」
「そういうことじゃないんだよアリス!!」
「義父上、アービッドと婚約は鼻が高いとおっしゃりたいのですか?」
「そういう事でもないんですよ!!フレド君!?」
フレド様は目が泳いでいる。
「あの、えーと、その…娘さんと幸せになります!!」
「それ次女のセリーヌだよね!?ねぇ!?」
どうも、セリーヌです。父は大きな溜息をつくとコーヒーを一口飲んだ。頭を冴えさせるためだろうか?
「別にね、婚約破棄は構わないんだ。だけどアービッド家は駄目でしょう?」
「と言われましても婚約破棄の撒き餌したらマグロが釣れたようなものですわ」
「マグロって……」
「ベッドでもマグロでしたわね」
「えへへお恥ずかしい」
照れながらアルバート様が頭をかく。父の顔が面白い。赤くなったり青くなったり。
「もうそんなことしてるんですか!?」
「それはもちろん…!」
「何故!?ていうか言葉の使い方おかしくないか?!いやいや、それよりアービッド家……」
父が口をパクパクしている。諦めよう、お父さん……。この人たちはもう再婚約するためにそこまでしたんだよ。多分姉にとってはそれすらフレド様への愛なんだろう。自分と別れたかったフレド様を安心させるためアービッド家と結ばれたと言う証明。
「あーあーうん、あー」
父が壊れちゃった。
「お父さん、大丈夫だよ。ていうかそう言うしかないんだけど私が家を守るから。そのためにフレド様を婿にするって決めたから」
「セリーヌはいいの?僕でいいの?」
不安そうに見てくるフレド様。大きな瞳をうるうるさせて頭をなでたくなる。
「構わないよ。だってフレド様のアシュタール家はイルガー家に必要だし。それにフレド様といると安心できて落ち着くの」
「セリーヌ……ありがとう」
フレド様の背中を撫でる。可愛い。
「あーもう、好きにしなさい。またアービッド家と話をする日取りを考えなくては。フレド君はセリーヌと幸せになりなさい。アリスがすまなかったね」
「いいえ、そんな!僕の方こそすみませんでした。あの場で言うことでは無かったかと…」
「姉さん相手ならそうしないと勇気でないくせに」
「ま、まぁ……そうだね」
姉がニコニコしながら見てくる。はっきり言って怖い。今でもフレド様を愛しているのがわかる。だけど私の婚約者だ。姉が相手でも私がフレド様の婚約者だ。
「アリスはイビルタイガー、セリーヌは勇者……はぁ…我が娘が大変だ……」
父の苦悩はまだまだ続きそうだ。
終わり
「………」
父の前には私とフレド様。そして姉とアルバート様がいる。
四人を前に父は険しい顔で見ていた。まぁ、無理もない。獣王貴族とは血が濃いものが家を継ぐ決まりになっている。だからイルガー家は姉が継ぐはずだった。しかし姉がアルバート様と婚約した以上は姉が嫁ぐことになるのだ。
アルバート様は王族の血筋なのだ。アーマーラビットの先祖は高い防御力と繁殖能力で王家を興し国を作った。アルバート様は傍系なのだ。だから嫁ぐとしたらアービッド家となる。
「……何を言いたいかわかるかな?」
「再婚約おめでとうでしょうか?」
「そういうことじゃないんだよアリス!!」
「義父上、アービッドと婚約は鼻が高いとおっしゃりたいのですか?」
「そういう事でもないんですよ!!フレド君!?」
フレド様は目が泳いでいる。
「あの、えーと、その…娘さんと幸せになります!!」
「それ次女のセリーヌだよね!?ねぇ!?」
どうも、セリーヌです。父は大きな溜息をつくとコーヒーを一口飲んだ。頭を冴えさせるためだろうか?
「別にね、婚約破棄は構わないんだ。だけどアービッド家は駄目でしょう?」
「と言われましても婚約破棄の撒き餌したらマグロが釣れたようなものですわ」
「マグロって……」
「ベッドでもマグロでしたわね」
「えへへお恥ずかしい」
照れながらアルバート様が頭をかく。父の顔が面白い。赤くなったり青くなったり。
「もうそんなことしてるんですか!?」
「それはもちろん…!」
「何故!?ていうか言葉の使い方おかしくないか?!いやいや、それよりアービッド家……」
父が口をパクパクしている。諦めよう、お父さん……。この人たちはもう再婚約するためにそこまでしたんだよ。多分姉にとってはそれすらフレド様への愛なんだろう。自分と別れたかったフレド様を安心させるためアービッド家と結ばれたと言う証明。
「あーあーうん、あー」
父が壊れちゃった。
「お父さん、大丈夫だよ。ていうかそう言うしかないんだけど私が家を守るから。そのためにフレド様を婿にするって決めたから」
「セリーヌはいいの?僕でいいの?」
不安そうに見てくるフレド様。大きな瞳をうるうるさせて頭をなでたくなる。
「構わないよ。だってフレド様のアシュタール家はイルガー家に必要だし。それにフレド様といると安心できて落ち着くの」
「セリーヌ……ありがとう」
フレド様の背中を撫でる。可愛い。
「あーもう、好きにしなさい。またアービッド家と話をする日取りを考えなくては。フレド君はセリーヌと幸せになりなさい。アリスがすまなかったね」
「いいえ、そんな!僕の方こそすみませんでした。あの場で言うことでは無かったかと…」
「姉さん相手ならそうしないと勇気でないくせに」
「ま、まぁ……そうだね」
姉がニコニコしながら見てくる。はっきり言って怖い。今でもフレド様を愛しているのがわかる。だけど私の婚約者だ。姉が相手でも私がフレド様の婚約者だ。
「アリスはイビルタイガー、セリーヌは勇者……はぁ…我が娘が大変だ……」
父の苦悩はまだまだ続きそうだ。
終わり
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