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第一章
霊感
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霊感、幽霊と話したり触れたりすることで癒やし天へ送る。
だが、それだけでなく悪意ある霊を退治するのも僕の仕事だ。死神を見たその日から僕には見えるものが増えた。
それは生きてる人間の悪意の影。見えなくていいものが見えるようになって僕は困惑していた。僕は眼帯をつけていたが周りは何も言わない。有り難いが不気味だった。
「アルソア!ご飯どうする?」
「あぁ、うん。自分で用意するから大丈夫だよ。ありがとう」
「そっか!じゃあまたね!」
濃ゆい青色の影がまとわりついた人間は何かしら悪意を持っている。わかりやすいのは人を見下していること。見下した相手と話している時は青い影がゆらめく。つまり彼女も僕を見下していた。
そういう人間は濃ゆい青色の影がまとわりついていた。
見えなければ好意として受け取れたのに…。
「…?あれは…」
貴族の屋敷に商人が出入りしている。その商人は青色の影に赤い影が混ざっていた。初めて見る影だ。青だけなら見下されてるが赤は?
気になった僕は少し調べてみることにした。
商人の見た目しか情報はなくそこから名前を探す。商人が入っていった屋敷の貴族の名前も。調べてみるととんでもないことに気づいた。
「これは…」
調べて行くうちに一人僕の後ろにいた。泣いているそれは声にならない声を上げる。それは僕には聞こえない。
「大丈夫、安心して?僕が見つけるから」
小さく頷いたそれは姿を消した。僕は翌日、貴族の屋敷を訪れることにした。犠牲者を増やす前に。
だけど商人の名前、情報はいくら探しても出てこなかった。
ー俺が渡した力を有効活用してくれよ?アルソア。お前にしかできないんだ。ハッハッハ!あぁ、楽しみだなぁ…楽しいなぁ…なぁ!アルソア?ー
数日後
「すみません!失礼します」
屋敷の入口にいた門番に話しかけると門番はこちらを見た。何故屋敷に門番?王城じゃあるまいし。それはあの不可解な悪意が示している。
「誰だ貴様は?」
「僕はマクロ・アルミナと言います。最近この街に来て勝手が分からず、どう進めば良いものか?案内をお願いしたいのですが…?」
見た目をいじった僕は前髪で目元が全部隠れるようにして服装も少し派手にした。装飾品もそれなりの物をつけた。いかにも金持ちだと言わんばかりの服装だ。
「そうか、ここはユーリエフ様の屋敷だ。ユーリエフ様に話して呼んでくるから待ってろ」
「ありがとうございます!」
おかしな話だ。街を案内するだけなら主人を呼ぶ必要は無いはずだ。言付けでいいと思うが?やはり何かあるのか?門番がいなくなった隙に屋敷を見つめてみた。広い庭園だが一部淀んでいる。
「あの辺りに影がある…」
庭園の奥、屋敷の離れらしき場所に青色の影がチラチラ見えていた。多分あそこなんだろう。注意して見ないと気づかないくらいのかすかな影が揺れている。
だが、それだけでなく悪意ある霊を退治するのも僕の仕事だ。死神を見たその日から僕には見えるものが増えた。
それは生きてる人間の悪意の影。見えなくていいものが見えるようになって僕は困惑していた。僕は眼帯をつけていたが周りは何も言わない。有り難いが不気味だった。
「アルソア!ご飯どうする?」
「あぁ、うん。自分で用意するから大丈夫だよ。ありがとう」
「そっか!じゃあまたね!」
濃ゆい青色の影がまとわりついた人間は何かしら悪意を持っている。わかりやすいのは人を見下していること。見下した相手と話している時は青い影がゆらめく。つまり彼女も僕を見下していた。
そういう人間は濃ゆい青色の影がまとわりついていた。
見えなければ好意として受け取れたのに…。
「…?あれは…」
貴族の屋敷に商人が出入りしている。その商人は青色の影に赤い影が混ざっていた。初めて見る影だ。青だけなら見下されてるが赤は?
気になった僕は少し調べてみることにした。
商人の見た目しか情報はなくそこから名前を探す。商人が入っていった屋敷の貴族の名前も。調べてみるととんでもないことに気づいた。
「これは…」
調べて行くうちに一人僕の後ろにいた。泣いているそれは声にならない声を上げる。それは僕には聞こえない。
「大丈夫、安心して?僕が見つけるから」
小さく頷いたそれは姿を消した。僕は翌日、貴族の屋敷を訪れることにした。犠牲者を増やす前に。
だけど商人の名前、情報はいくら探しても出てこなかった。
ー俺が渡した力を有効活用してくれよ?アルソア。お前にしかできないんだ。ハッハッハ!あぁ、楽しみだなぁ…楽しいなぁ…なぁ!アルソア?ー
数日後
「すみません!失礼します」
屋敷の入口にいた門番に話しかけると門番はこちらを見た。何故屋敷に門番?王城じゃあるまいし。それはあの不可解な悪意が示している。
「誰だ貴様は?」
「僕はマクロ・アルミナと言います。最近この街に来て勝手が分からず、どう進めば良いものか?案内をお願いしたいのですが…?」
見た目をいじった僕は前髪で目元が全部隠れるようにして服装も少し派手にした。装飾品もそれなりの物をつけた。いかにも金持ちだと言わんばかりの服装だ。
「そうか、ここはユーリエフ様の屋敷だ。ユーリエフ様に話して呼んでくるから待ってろ」
「ありがとうございます!」
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