死神と僕と

笹井ひなか

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第一章

結末

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ユーリエフの屋敷の中を探す。1人の影が走り出した。影を追いかける。階段登り廊下の奥にある絵画。影が指さした。

「これは?」

絵に触れてみると2枚重なっているのがわかった。上の絵画を外す。中から出てきたのは見事な絵画。威厳のある男性の肖像画。そして裏にシュトラーセ8世の文字。

「……隣国の宝物まで奪ったのか」

先程ユーリエフは恩を売ると言っていた。これもその一つだろう。
影は満足そうに来た道を戻る。すると消火師と憲兵が集まっていた。いくらなんでも早すぎる。

「アルソア!!」

「ジョシュア?なんで?」

「俺が憲兵呼んだんだよ。屋敷の南の方から煙が上がっててな」

「南から煙?そっかありがとうジョシュア」

「でも火元は無かったらしい」

ジョシュア達が見た煙とは影かもしれない。そんな話をしていると憲兵にクレイが資料を渡した。売買リストや美術品のリストだ。

「私は姫様をお守りできなかった…」

「クレイ、いいの。私は大丈夫だから」

「ですが姫様」

憲兵がクレイの肩を叩いた。

「女性騎士が男装してまで辿り着いたんだ。貴方の忠誠と努力は素晴らしいよ」

「え?」

俺は思わず声に出してしまった。クレイが笑う。

「いかにも私は女性騎士だ。性別も職業も見ただけでわかるんですか?」

「憲兵だからな」

理由になってないような気がする。

姫殿下達の証言でユーリエフは逮捕された。身なりを綺麗にしてれば大丈夫と思っただろうが実際は下世話な理由だった。それに別の部屋にも子供がたくさんいた。そちらは痩せ細った子供達がいた。痩せ細った子供は労働奴隷にでもするつもりだったのだろう。

「そういえば門番は…?」

「いない……」

クレイが顔をしかめた。いないものは仕方ないしただの門番だ。

こうしてユーリエフの人身売買は幕を閉じた。


















「この庭園の離れまで来なかったのは幸いかな?詰めが甘いよ少年」

離れの中には獣がいた。その獣は半分人間のようで鎖に繋がれていた。
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