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第二章
変装
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「クレリアさんは変装得意なんだ?」
「まぁね。姫殿下を探すために身に着けたんだ」
「全然気付かなかった…」
「色々なところに潜り込んでやっとユーリエフを見つけたんだ。まだ確証はなかったけどアルソアが来てくれてよかったよ。それに、君の変装も中々上手い」
アマリリス食堂でクレイことクレリアさんと姫殿下アリア様と食事をしていた。
「アリア様の影が僕に助けを求めたときはとにかく早く動かなきゃって思いましたよ」
「…影?」
アリア様が首を傾げる。
「僕は…影が見えるんです。あのときのクレリアさんは青と赤の影が見えました。ユーリエフへの嫌悪が青に、敵意のようなものが赤になったのかなって」
「間違いではないよ。私はユーリエフを殺したかった。姫殿下がいなかったとしても許せるはずがない」
「でも今は穏やかな橙の影が見えます。優しい色」
「凄いですねその力。でも私の影ってどういう事ですか?」
「……魂、みたいなものかな?僕に助けを求めるために影は近くに来る。助けてくれる人を探してるんだ」
クレリアさんがスープを一口飲むとこちらを見た。
「つまり幽霊、って話?」
「さぁね……」
「君の眼帯と関係あるのか?」
「クレイ!質問攻めは失礼だわ」
「は、申し訳ありません」
アリア姫が口元を拭う。
「ともあれ私達は助かりました。それに我が国シュトラーセはもうありません。なので姫殿下も様付けも敬語も無しで!!」
「姫殿下それは?!」
「クレイ?」
「…わかっ……た」
「アルソアも構わないわよね?」
「は、………わかった」
アリアは満足そうに笑う。
「まぁね。姫殿下を探すために身に着けたんだ」
「全然気付かなかった…」
「色々なところに潜り込んでやっとユーリエフを見つけたんだ。まだ確証はなかったけどアルソアが来てくれてよかったよ。それに、君の変装も中々上手い」
アマリリス食堂でクレイことクレリアさんと姫殿下アリア様と食事をしていた。
「アリア様の影が僕に助けを求めたときはとにかく早く動かなきゃって思いましたよ」
「…影?」
アリア様が首を傾げる。
「僕は…影が見えるんです。あのときのクレリアさんは青と赤の影が見えました。ユーリエフへの嫌悪が青に、敵意のようなものが赤になったのかなって」
「間違いではないよ。私はユーリエフを殺したかった。姫殿下がいなかったとしても許せるはずがない」
「でも今は穏やかな橙の影が見えます。優しい色」
「凄いですねその力。でも私の影ってどういう事ですか?」
「……魂、みたいなものかな?僕に助けを求めるために影は近くに来る。助けてくれる人を探してるんだ」
クレリアさんがスープを一口飲むとこちらを見た。
「つまり幽霊、って話?」
「さぁね……」
「君の眼帯と関係あるのか?」
「クレイ!質問攻めは失礼だわ」
「は、申し訳ありません」
アリア姫が口元を拭う。
「ともあれ私達は助かりました。それに我が国シュトラーセはもうありません。なので姫殿下も様付けも敬語も無しで!!」
「姫殿下それは?!」
「クレイ?」
「…わかっ……た」
「アルソアも構わないわよね?」
「は、………わかった」
アリアは満足そうに笑う。
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