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ep11 絶対領域限界地点
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【登場人物】
井藤フミヒロ・・・主人公。不登校の中学二年生男子。
ネーコ・・・未来から来た美少女アンドロイド。通常は制服姿。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
*
正午になる。
「......」
あれからネーコは俺の部屋に来なかったので、俺はひとりで物思いにふけっていた。
とてもじゃないが勉強などする気にならなかった。
かといってゲームをやる気も起きなければ漫画を読む気も起きない。
ただ悶々とベッドに横になってボンヤリしていた。
そこへ......
「コンコン」
部屋のドアをノックする音が鳴る。
「ネーコ?」
ベッドから降りて応えると、ガチャッとドアが開いてネーコが入ってくる。
「!」
俺は双眼をカッと見開いてビックリ仰天した。
あらわになった白い肩と細い腕。
普段以上に艶っぽく伸びる生脚。
そして、柔らかなふたつの小山の間に通る溝、すなわち谷間......。
それはありきたりだけど、あくまで想像上のモノだった......裸エプロン!
「フミヒロ様。お昼の支度をしましたよ。下でお召し上がりください」
「ね、ネーコが作ってくれたの??じゃなくて!!その恰好!!」
「ああ、これですか?」
ネーコは全身を披露するようにクルリと一回転する。
その回転の途の刹那、あられもない背中とともに腰下の大地に生じる裂け目が俺の心をしかととらえた。
「定番中の定番ですけど、定番にまさるものはないですからね。ご不満ですか?」
美少女アンドロイドは止まらない。
「いやそういうことじゃなくて!目のやり場が!」
「ヤリ場?ラブホテルのことですか?」
「ちがう!」
「違う?フミヒロ様はアオカン派なのですか?」
「ことごとく卑猥にするのをやめろぉ!!」
「フミヒロ様。もっとよくご覧になってください」
「いやいいって!」
「さあ、フミヒロ様」
そう言うとネーコは、エプロンの裾を太もものキワドイ位置、すなわち〔絶対領域限界地点〕までゆっくりとたくし上げた。
「!!」
もはや言葉を失ってしまう俺。
谷間と割れ目だけでもノックアウト寸前だったのに、もうすぐそこには......幻のマントルへの入口が!
「フミヒロ様。もっと上げて欲しいですか?」
ネーコは裾をギリギリの位置で止めて言った。
「い、いや、あの、その...」
「見たいですか?見たくないですか?」
「え、あ、えっと...」
「見たくないのですか?」
「み、見たくない......わけはないですけど......」
「では見たいのですね?」
「う、うん......いや!ダメだ!」
俺はクルッと後ろを向いた。
「ダメ、とは?」
「そ、そういうのは......」
「そういうのは?」
「あ、あ、あ......」
「?」
「あああ愛がないとダメなんだろぉぉ!?」
俺はいきなり何を言ってるんだ?
冷めやらぬ下半身に身を焦がす中学二年生男子が言うに事欠いて「愛」だって??
「......」
途端に俺は恥ずかしさで死にそうになり、目をつぶってうなだれた。
その時。
「フミヒロ様」
ネーコが後ろからひしと抱きついてきた。
「ねねネーコ??」
思わず俺はうわずった声を上げた。
背中から至極の『むにゅ~っ』がふたつ伝わってくる。
「フミヒロ様の心はまるで、私の髪よりも青く美しく広がる澄みやかな空のようですね」
「えっ、いや、あの」
「フミヒロ様」
「は、はい」
「みっしょんこんぷり~と。こっかきゅうさいに、いっぽぜんしんです」
ネーコは甘い吐息を吹きかけるように言った。
それからスッと俺の体を離れると、
「では、下でお待ちしていますね。あっ、ちゃんと着替えておきますのでご安心ください」
しれっと部屋から出ていった。
「......」
俺はガクンと膝をつき、頭を抱えてワナワナと震えだした。
「こ、こんなの......絶対頭がオカシくなってしまうぅぅぅ!!」
井藤フミヒロ・・・主人公。不登校の中学二年生男子。
ネーコ・・・未来から来た美少女アンドロイド。通常は制服姿。
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正午になる。
「......」
あれからネーコは俺の部屋に来なかったので、俺はひとりで物思いにふけっていた。
とてもじゃないが勉強などする気にならなかった。
かといってゲームをやる気も起きなければ漫画を読む気も起きない。
ただ悶々とベッドに横になってボンヤリしていた。
そこへ......
「コンコン」
部屋のドアをノックする音が鳴る。
「ネーコ?」
ベッドから降りて応えると、ガチャッとドアが開いてネーコが入ってくる。
「!」
俺は双眼をカッと見開いてビックリ仰天した。
あらわになった白い肩と細い腕。
普段以上に艶っぽく伸びる生脚。
そして、柔らかなふたつの小山の間に通る溝、すなわち谷間......。
それはありきたりだけど、あくまで想像上のモノだった......裸エプロン!
「フミヒロ様。お昼の支度をしましたよ。下でお召し上がりください」
「ね、ネーコが作ってくれたの??じゃなくて!!その恰好!!」
「ああ、これですか?」
ネーコは全身を披露するようにクルリと一回転する。
その回転の途の刹那、あられもない背中とともに腰下の大地に生じる裂け目が俺の心をしかととらえた。
「定番中の定番ですけど、定番にまさるものはないですからね。ご不満ですか?」
美少女アンドロイドは止まらない。
「いやそういうことじゃなくて!目のやり場が!」
「ヤリ場?ラブホテルのことですか?」
「ちがう!」
「違う?フミヒロ様はアオカン派なのですか?」
「ことごとく卑猥にするのをやめろぉ!!」
「フミヒロ様。もっとよくご覧になってください」
「いやいいって!」
「さあ、フミヒロ様」
そう言うとネーコは、エプロンの裾を太もものキワドイ位置、すなわち〔絶対領域限界地点〕までゆっくりとたくし上げた。
「!!」
もはや言葉を失ってしまう俺。
谷間と割れ目だけでもノックアウト寸前だったのに、もうすぐそこには......幻のマントルへの入口が!
「フミヒロ様。もっと上げて欲しいですか?」
ネーコは裾をギリギリの位置で止めて言った。
「い、いや、あの、その...」
「見たいですか?見たくないですか?」
「え、あ、えっと...」
「見たくないのですか?」
「み、見たくない......わけはないですけど......」
「では見たいのですね?」
「う、うん......いや!ダメだ!」
俺はクルッと後ろを向いた。
「ダメ、とは?」
「そ、そういうのは......」
「そういうのは?」
「あ、あ、あ......」
「?」
「あああ愛がないとダメなんだろぉぉ!?」
俺はいきなり何を言ってるんだ?
冷めやらぬ下半身に身を焦がす中学二年生男子が言うに事欠いて「愛」だって??
「......」
途端に俺は恥ずかしさで死にそうになり、目をつぶってうなだれた。
その時。
「フミヒロ様」
ネーコが後ろからひしと抱きついてきた。
「ねねネーコ??」
思わず俺はうわずった声を上げた。
背中から至極の『むにゅ~っ』がふたつ伝わってくる。
「フミヒロ様の心はまるで、私の髪よりも青く美しく広がる澄みやかな空のようですね」
「えっ、いや、あの」
「フミヒロ様」
「は、はい」
「みっしょんこんぷり~と。こっかきゅうさいに、いっぽぜんしんです」
ネーコは甘い吐息を吹きかけるように言った。
それからスッと俺の体を離れると、
「では、下でお待ちしていますね。あっ、ちゃんと着替えておきますのでご安心ください」
しれっと部屋から出ていった。
「......」
俺はガクンと膝をつき、頭を抱えてワナワナと震えだした。
「こ、こんなの......絶対頭がオカシくなってしまうぅぅぅ!!」
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