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Vtuber追放編~それは余りにも唐突だった~
第二話「一先ずこの辺りで所謂"チート能力"を披露、読者を軽く魅了しておきたいが……」
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時は夜闇の深まる二十時四十七分。異世界エニカヴァーは北東ベイレイン帝国領空内を進む飛行帆船"クアドラプル・ブライニクル"甲板上。
「罪人よ、義の剣を受けよ! ホーリーレイジセイバァァァァッ!」
重騎士アルスの肉厚な片手剣が光を帯び振り下ろされる。
(直線的な縦方向の斬撃……最低限の水平移動で無駄なく躱せる)
『聖なる憎悪の剣』
……刃に光属性の魔力を浸透させ斬り付けるこの技は、魔力の扱いを覚えた剣士の間ではごく有り触れた定番であるが、
凄まじい出力により使い手次第では一振りで巨岩をも断ち切る程の破壊力さえ発揮する。
(そしてこのパターンで……)
「喰らいナ、ヨッ!」
「ぶっ潰れろおっ!」
立て続けに襲い来るのは、格闘士ロップの強烈な蹴りと、女部族の長バッキロによる戦斧での重厚な斬撃。
(威力が強烈な分、範囲は狭い。故に、距離を取るようにして……と)
アルスと並び称される勇者一団トップクラスの肉体派二人による直接攻撃は、大鬼や竜種といった上位の魔物にとってさえ脅威となる。
(一点集中の近接物理攻撃を集中させてくるならば、次の動きは……)
「合わすわよっ、キャロルちゃんっ!」
「はいですわ、シエーレおおねーさまっ」
「……援護……標的、逃さない……仲間、守る……」
魔女シエーレが杖を、錬金術師キャロルが身に纏う装置の一部を、斥候サーナがクロスボウをそれぞれ構え、彼女ら三名の周囲に若草色と白のオーラが収束していく。
(……術師三人組の連携奥義。魔力の色からして風属性と冷気属性の併合。とすれば補助役のサーナ看護師を如何に妨害するか……)
「くっ、いつ見ても気持ち悪い動きだな! やっぱりあんな奴俺のパーティに入れるんじゃなかった!」
攻撃を掻い潜り乍ら隙を見計らう大竜を、勇者江夏は激しく罵倒する。
(そんな風に思われていたのか……どうにも傷付くな)
突如として勃発した戦闘は、熾烈にして混沌を極め激化の一途を辿りつつあった。
(如何に敵とはいえ家事を任せて頂いた仲……
この力はなるべく使いたくはない……)
騎士、魔女、斥候、格闘士、女武族、錬金術師……世界的に稀有な逸材たる彼ら六人の戦闘能力はまさに圧倒的。
単独であっても各分野の達人千人相当の力を有す存在であるのに、ましてそれが六人一斉に襲い来るとあれば、並みの戦闘者など一溜りもなく惨敗するのが世の常であろう。
然し六人と相対するこの七都巳大竜とて、断じて並みの戦闘者などではない。
「ボルテクスサンダー!」
「ハイパークラッシュエンド!」
「黒化砲、発射ですわっ」
シエーレの杖を媒介に放たれる強烈な雷撃の隙間を縫うように、バッキロは地属性の魔力を纏わせた斧を力強く振り下ろし衝撃波を放ち、またキャロルは瞬時に錬成した多連装ロケット砲から名前通り漆黒の砲弾を雨霰と見舞う。
(魔力入りの特殊素材とはいえ、木造帆船の上で撃つ技ではないな……)
然しそれらの攻撃は何れも大竜を直撃せず、かえって一同の乗る飛行帆船"クアドラプル・ブライニクル"を損傷させる結果を招いた。
「おい! 加減してくれよ!? この船高かったんだしまだローン残ってるんだから!」
「細々したことをお気になさらず、勇者殿ッ!」
「そうそウ、あんなン壊れタっテ保険金でもっトいいノ作らせればいーじゃんネ」
「……ローンも損害賠償も、王国に、押し付ければ……実質、チャラ……」
(……世界救済の為に集められた勇者一団が聞いて呆れる暴言だな)
まさに“一騎当千の猛者“六人からの猛攻を、回避と最低限の妨害のみで巧みに切り抜ける……それだけでも既に驚異的な所業であるが、
加えてこの七都巳大竜はそれと並行して戦況を二手三手先まで読み乍ら逃走方法を試算、脱出後の計画を練りつつ、勇者一団の発言に独白でツッコミまで入れていたのである。
最早到底、正気の沙汰ではない。
(魔王は一団に一任する他あるまい。
問題は本命の方だが、さてどこかで適当に冒険者ギルドなり見繕うか……)
然しとはいえ、彼も"生物"。延々続く攻防にも気疲れしないわけがなく……
(流石にまるで攻撃しないのも疲れるな……といって通常の武器では真正面から連中に対抗できん。故に此処はやはり"アレ"で行くのが妥当であろう……)
六方から一斉に迫り来る攻撃をさらりと躱した七都巳は腰に両手を添え、臍を起点に腹筋と肋骨、並びに内臓《ハラワタ》全域へ意識を集中させる。
刹那、全身を巡る不可視のエネルギーは血管や神経、筋繊維を通り路に彼の腹部へ結集……
「罪業背負う七竜に乞う。その悪しき力振るう権能を、今一度我に貸与されたし……顕現要請、邪悪魔神器シンズドライバー……!」
かくして彼の切り札"邪悪魔神器シンズドライバー"が遂にその姿を現す
……ことは、なかった。
(何っ? どうなっているっ……? 何故ドライバーが出ん……!?)
思わぬ事態に七都巳は困惑する。果たして何故"邪悪魔神器"が出ないのか?
あれは己と一体化しており取り外しのできない代物、奪われたり置き忘れたりといった事態は有り得ない。
然しならば何故?
その回答は、程なくして明かされた。
「無駄だよ。ベルトは出せないぜ七都巳。この船のオーナーである俺の許可無くしてはな」
「真逆、遺伝情報識別式保全システム……!?」
「……先に言ってんじゃねぇよ、ホンッッット空気読めねぇ奴だなお前! ここは俺がカッコよく決める場面《シーン》だって、普通わかるだろっ!? そういうトコ治そうとしねーから追放だってんだよ!」
(何だその言い草は……今迄頭を垂れて来たのが馬鹿らしくなるわ……)
「……まあいい。ともかくそういうわけだからお前のベルトは封じさせて貰ったぜ?
お前はうちのパーティじゃ敵に回すと一番厄介だが、それも所詮はベルト有りき。
あれのないお前なんて、エロ同人の種付けヤローを片手で殺すのに三十秒もかかるような雑魚だもんなぁ?」
(片手で三十秒ならそこそこ強い筈だが……とはいえ確かに、江夏《ヤツ》の言い分も一理ある)
どうにも拙いなと、七都巳は頭を抱える。
確かに江夏の指摘通り、彼自身直接的な戦闘は"邪悪魔神器"に依存しており、ドライバーを用いない場合の戦闘能力は用いた場合の十五パーセント程度にまで低下してしまう。
故に、今まさにこの状況を切り抜ける為にもドライバーは必須なのであるが、と言って船全体に施された遺伝情報識別式保全システムの影響でそれが出来ずにいる。
まさに、絶体絶命。
(参ったな……遺伝情報識別式保全システムは遺伝情報を登録した個体の体組織に内包された術式や異能、特殊な装備品等を無力化する電脳魔術の一種。
主には魔術師や魔法生物等の無力化に用いられるが……そうだった、自分のドライバーは"持ち主の体組織に紐付けられた特殊な装備品"ではないかっ……!)
システムに抗う術は主に二つ。
設定された区画の管理者に封じられたものの使用許可を取るか、さもなくばシステムの根幹を統括する術者に働きかけ強制解除に追い込むかのどちらかであるが……
(……今の江夏が自分にドライバーの使用許可を出すわけがなく、根幹統括の術者……恐らく蓑虫であろうが、奴めへ術の強制解除に至る程のダメージを与えるにはドライバーが必須……)
即ち事実上の八方塞がり、所謂詰みである。
(どうにか次の一手を……ドライバーに依存せずこの状況を脱する一手を考えなくては……!)
「罪人よ、義の剣を受けよ! ホーリーレイジセイバァァァァッ!」
重騎士アルスの肉厚な片手剣が光を帯び振り下ろされる。
(直線的な縦方向の斬撃……最低限の水平移動で無駄なく躱せる)
『聖なる憎悪の剣』
……刃に光属性の魔力を浸透させ斬り付けるこの技は、魔力の扱いを覚えた剣士の間ではごく有り触れた定番であるが、
凄まじい出力により使い手次第では一振りで巨岩をも断ち切る程の破壊力さえ発揮する。
(そしてこのパターンで……)
「喰らいナ、ヨッ!」
「ぶっ潰れろおっ!」
立て続けに襲い来るのは、格闘士ロップの強烈な蹴りと、女部族の長バッキロによる戦斧での重厚な斬撃。
(威力が強烈な分、範囲は狭い。故に、距離を取るようにして……と)
アルスと並び称される勇者一団トップクラスの肉体派二人による直接攻撃は、大鬼や竜種といった上位の魔物にとってさえ脅威となる。
(一点集中の近接物理攻撃を集中させてくるならば、次の動きは……)
「合わすわよっ、キャロルちゃんっ!」
「はいですわ、シエーレおおねーさまっ」
「……援護……標的、逃さない……仲間、守る……」
魔女シエーレが杖を、錬金術師キャロルが身に纏う装置の一部を、斥候サーナがクロスボウをそれぞれ構え、彼女ら三名の周囲に若草色と白のオーラが収束していく。
(……術師三人組の連携奥義。魔力の色からして風属性と冷気属性の併合。とすれば補助役のサーナ看護師を如何に妨害するか……)
「くっ、いつ見ても気持ち悪い動きだな! やっぱりあんな奴俺のパーティに入れるんじゃなかった!」
攻撃を掻い潜り乍ら隙を見計らう大竜を、勇者江夏は激しく罵倒する。
(そんな風に思われていたのか……どうにも傷付くな)
突如として勃発した戦闘は、熾烈にして混沌を極め激化の一途を辿りつつあった。
(如何に敵とはいえ家事を任せて頂いた仲……
この力はなるべく使いたくはない……)
騎士、魔女、斥候、格闘士、女武族、錬金術師……世界的に稀有な逸材たる彼ら六人の戦闘能力はまさに圧倒的。
単独であっても各分野の達人千人相当の力を有す存在であるのに、ましてそれが六人一斉に襲い来るとあれば、並みの戦闘者など一溜りもなく惨敗するのが世の常であろう。
然し六人と相対するこの七都巳大竜とて、断じて並みの戦闘者などではない。
「ボルテクスサンダー!」
「ハイパークラッシュエンド!」
「黒化砲、発射ですわっ」
シエーレの杖を媒介に放たれる強烈な雷撃の隙間を縫うように、バッキロは地属性の魔力を纏わせた斧を力強く振り下ろし衝撃波を放ち、またキャロルは瞬時に錬成した多連装ロケット砲から名前通り漆黒の砲弾を雨霰と見舞う。
(魔力入りの特殊素材とはいえ、木造帆船の上で撃つ技ではないな……)
然しそれらの攻撃は何れも大竜を直撃せず、かえって一同の乗る飛行帆船"クアドラプル・ブライニクル"を損傷させる結果を招いた。
「おい! 加減してくれよ!? この船高かったんだしまだローン残ってるんだから!」
「細々したことをお気になさらず、勇者殿ッ!」
「そうそウ、あんなン壊れタっテ保険金でもっトいいノ作らせればいーじゃんネ」
「……ローンも損害賠償も、王国に、押し付ければ……実質、チャラ……」
(……世界救済の為に集められた勇者一団が聞いて呆れる暴言だな)
まさに“一騎当千の猛者“六人からの猛攻を、回避と最低限の妨害のみで巧みに切り抜ける……それだけでも既に驚異的な所業であるが、
加えてこの七都巳大竜はそれと並行して戦況を二手三手先まで読み乍ら逃走方法を試算、脱出後の計画を練りつつ、勇者一団の発言に独白でツッコミまで入れていたのである。
最早到底、正気の沙汰ではない。
(魔王は一団に一任する他あるまい。
問題は本命の方だが、さてどこかで適当に冒険者ギルドなり見繕うか……)
然しとはいえ、彼も"生物"。延々続く攻防にも気疲れしないわけがなく……
(流石にまるで攻撃しないのも疲れるな……といって通常の武器では真正面から連中に対抗できん。故に此処はやはり"アレ"で行くのが妥当であろう……)
六方から一斉に迫り来る攻撃をさらりと躱した七都巳は腰に両手を添え、臍を起点に腹筋と肋骨、並びに内臓《ハラワタ》全域へ意識を集中させる。
刹那、全身を巡る不可視のエネルギーは血管や神経、筋繊維を通り路に彼の腹部へ結集……
「罪業背負う七竜に乞う。その悪しき力振るう権能を、今一度我に貸与されたし……顕現要請、邪悪魔神器シンズドライバー……!」
かくして彼の切り札"邪悪魔神器シンズドライバー"が遂にその姿を現す
……ことは、なかった。
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思わぬ事態に七都巳は困惑する。果たして何故"邪悪魔神器"が出ないのか?
あれは己と一体化しており取り外しのできない代物、奪われたり置き忘れたりといった事態は有り得ない。
然しならば何故?
その回答は、程なくして明かされた。
「無駄だよ。ベルトは出せないぜ七都巳。この船のオーナーである俺の許可無くしてはな」
「真逆、遺伝情報識別式保全システム……!?」
「……先に言ってんじゃねぇよ、ホンッッット空気読めねぇ奴だなお前! ここは俺がカッコよく決める場面《シーン》だって、普通わかるだろっ!? そういうトコ治そうとしねーから追放だってんだよ!」
(何だその言い草は……今迄頭を垂れて来たのが馬鹿らしくなるわ……)
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あれのないお前なんて、エロ同人の種付けヤローを片手で殺すのに三十秒もかかるような雑魚だもんなぁ?」
(片手で三十秒ならそこそこ強い筈だが……とはいえ確かに、江夏《ヤツ》の言い分も一理ある)
どうにも拙いなと、七都巳は頭を抱える。
確かに江夏の指摘通り、彼自身直接的な戦闘は"邪悪魔神器"に依存しており、ドライバーを用いない場合の戦闘能力は用いた場合の十五パーセント程度にまで低下してしまう。
故に、今まさにこの状況を切り抜ける為にもドライバーは必須なのであるが、と言って船全体に施された遺伝情報識別式保全システムの影響でそれが出来ずにいる。
まさに、絶体絶命。
(参ったな……遺伝情報識別式保全システムは遺伝情報を登録した個体の体組織に内包された術式や異能、特殊な装備品等を無力化する電脳魔術の一種。
主には魔術師や魔法生物等の無力化に用いられるが……そうだった、自分のドライバーは"持ち主の体組織に紐付けられた特殊な装備品"ではないかっ……!)
システムに抗う術は主に二つ。
設定された区画の管理者に封じられたものの使用許可を取るか、さもなくばシステムの根幹を統括する術者に働きかけ強制解除に追い込むかのどちらかであるが……
(……今の江夏が自分にドライバーの使用許可を出すわけがなく、根幹統括の術者……恐らく蓑虫であろうが、奴めへ術の強制解除に至る程のダメージを与えるにはドライバーが必須……)
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