家族もチート!?な貴族に転生しました。

夢見

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第2章

27話 ステータスの異常と不安

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ステータスの異常と不安


「シオン。明日は、祝福だからね。今日一日は、ゆっくりしておきなさい。」
「はい。」
シオンは、大人しくベッドに横になっている。
そして、つい最近行ったばかりだがたくさんの魔物を倒したことを思い出しレベルが上がっているのではとステータスを開いた。


【STATUS】

name シオン・エヴァンズ
sex. 男   race. 人族     age. 7
Lv.89

HP:2,645,400/2,645,400
MP:2,218,100/2,218,100

【スキル一覧】
・一般スキル
武体術Lv.10
完全耐性Lv.10
アイテムボックスLv.10
隠密Lv.10
威圧Lv.5

・魔法スキル
基本属性Lv.10
(火・水・風・土・光・闇)
時空魔法Lv.10
重力魔法Lv.10
音魔法Lv.10
影魔法Lv.10
創造魔法Lv.10
生活魔法

・固有スキル
神器創造
神眼
絶対記憶

【加護】
神々の加護 精霊王の加護

【称号】公爵家三男  知の申し子  転生者  英雄と賢者の息子  愛されし者

ひどいことになっていた。
なんと、英雄、賢者と呼ばれた両親よりもHPとMPが高くなってしまっていた。


コンコン
「シオン、いる?」
聞き覚えのない少年の声に疑問を持ちながらも返事をして入ってもらう。
「大丈夫かいシオン。」
「あ、僕たちのことあまり覚えてないか。」
グロスとグレンがシオンのそばまでやってきた。

「そうだね。僕は、グロス。君の兄だよ。」
「俺は、グレン。俺も兄だ。」
ニコニコ顔でそう言われ“はぁ”と答えることしかできない。
「こら、2人ともシオン君が困っているじゃない。」
アリティアが、部屋に入ってきて2人を注意する。

「大丈夫です。グロス兄様、グレン兄様。よろしくお願いします。」
「グレン聞いたか?兄様だって!!シオンは、可愛いなぁ。」
グロスは、シオンに抱き着き頭を撫でていた。
「あ!兄さんズルいぞ!」
グロスだけ撫でていたのが気に食わないグレンは反対側に回りシオンを撫でる。それを見ていたアリティアの雷が落ちたのは言うまでもないだろう。

「...わかりましたか?2人はもう少しシオンのことを考えるべきなのです。可愛いのはわかるけど落ち着きなさい。」
さっきから可愛い可愛いと言われ続けているシオンは恥ずかしくてたまらなかった。
「ん?シオン。どうしたんだい?そんな顔をして。」
「えっと、なんでもないです。」
慌てて何もなかったように取り繕う。
「シオンのことだから心配かけたとか思ってるんじゃない?」
グロスが言っていることは当たっており、両親や兄に迷惑をかけてしまった、その上陛下や騎士達にも迷惑をかけてしまったのではないかと心配になっていた。
「もし、そう考えているんだったら気にする必要はないからね。」
グロスが諭すようにやさしい声でシオンの不安を取り払う。
「本当ですか?たくさんの人に迷惑をかけてしまったのではないかと...」
「うーん。確かに心配はしたよ?でも、迷惑だとは思わないよ。もし、逆の立場だった時、僕がそうなった時シオンは迷惑だと思うかい?」
グロスに言われて考える。グロスが倒れて数日目を覚まさなかった場合、迷惑かどうか。
「心配します。でも迷惑だとは思いません。」
最初から決まっているが改めて考えるとそういう答えとなる。
「うん。それは、僕たちもそうだよ。それからね。母さんたちが色んなところに行っているのは仕方のないことなんだ。自分のせいでって考えているかもしれないけど、そんなことはない。普通は、きちんと対策を行ったうえで、陛下とか行動するべきだったからね。それを怠ったことを注意しに行っただけ。それから、ギルドも同じさ。ギルドでは、魔物についてきちんと把握をしておく必要がある。できていなかったってことはギルドに責任がある。シオンが気にすることは何一つないだろ?」
「そうだぞシオン。シオンは陛下たちを守ったんだ。王宮もギルドもシオンには感謝しているはずだよ。もし、シオンがいなかったらもっと大惨事になっていただろう。」
「そうね。でも、ごめんなさい。私たちのせいでシオン君が不安になっていたなんて気づかなくて。」
グロス、グレン、アリティアのおかげでシオンの不安は消えっていった。
「グロス兄様、グレン兄様、アリティア母様、ありがとうございます。もう大丈夫です。」
シオンの晴れたような顔に3人とも安心する。人がいるとゆっくりできないだろうということで3人とも部屋から出ていく。
「寂しくなったり、何か用事があったりしたらメイドが近くにいるから言ってね。」
「ありがとうございます。アリティア母様。」

3人が部屋を出たことで騒がしかった部屋に静寂が戻る。シオンはもうひと眠りしようと目を閉じたのだった。


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