俺達は全員ワケありの最強従者 ~マーヴェリック家は本日も平和です~

八魔刀

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第1章 ヴァルト・クライン

第三話 マーヴェリック家の騎士とご令嬢

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 俺、ヴァルト・クラインの仕事は色々ある。
 騎士としての鍛錬、マーヴェリック邸の敷地内の巡回、夜になると襲撃してくる魔物の退治。
 時間の割り振りとしては鍛錬は早朝、巡回は日中、退治は夜中、といった具合だ。夜中の退治は毎日あるわけではない。襲撃がない夜もあれば、連日くる夜もある。決まりはない。
 そして、日中の巡回に加えて定期的にあるモノが発生する。それはお嬢との歓談である。
 お嬢は魔力を持つ性質からか、身体が弱い。だから頻繁に敷地から出て街に出かけることは中々できない。それ故、お嬢の話し相手や遊び相手も仕事の内になる。
 まぁ、俺達はそれを仕事とは思っておらず、純粋にお嬢の相手をしたいと思っている。

 今日のお嬢の相手は俺であり、現在はお嬢と一緒に屋敷の庭園でお茶を楽しんでいる。
 マリナが淹れたお茶を味わいながら、俺とお嬢は言の葉を交わす。

「ねぇ、ヴァルト。ヴァルトにはイイ人はいないの?」

「ぶっ!?」

 今日のお嬢はぶっ飛んだ言葉を投げてくるな。
 俺は零したお茶を拭き、極めて冷静にお嬢と話す。

「ど、どうしたんだ、いきなり? 確かにお嬢もそんな年頃だが……」

「だってヴァルトもいい年齢だし、今まで世界を旅してきたんでしょ? そういう人がいてもおかしくないなーって、思って」

「……いや、いないさ。旅をしてきたって言っても、それは傭兵の仕事でだし。今までそんな暇は無かった。まぁ、でもそろそろ、結婚とかそういうの考える歳ではあるか」

 俺がそう答えると、お嬢は嬉しそうに表情を明るくした。

 なんだ、俺が独り身だとそんなに嬉しいのか。いくらお嬢でも、俺は悲しくなるぞ。言っておくが特定の人がいないだけで、女を抱いたことが無いわけじゃないからな。

 お嬢は隣に立っているマリナを見上げ、満面の笑みを向けた。

「マリナもいないのよね?」

「無論です。私はマーヴェリック家に人生を捧げた身です。その様な俗事に興じるつもりはありません」

「俗事って……マリナは美人で可愛いんだから、勿体ないなー」

 確かに、マリナは美人だ。
 しかし可愛い? 可愛いのか? まぁ、お嬢の前と俺の前では見せる姿は違うからな。俺が見たことのない一面を見ているのだろう。

「……」

 マリナからのプレッシャーが半端ない。マジで視線だけで殺されそうだ。しかもお嬢に気付かれないようにしてるし。
 俺はお茶を飲んで場を濁す。お嬢はフフフ、と俺とマリナを見て笑う。お嬢が楽しそうなら、マリナの怒りを買ったとしてもお釣りが来る。ただもうこれ以上マリナに命を狙われたくない。
 しかし、お嬢の楽しみは此処で止まらない。

「ところで、ヴァルトはどんな女性が好みなの?」

「ぶっ!?」

 再びお茶を吹いてしまった。
 今日のお嬢は本当にぶっ込んでくる。
 俺は極めて冷静を装い、零したお茶を拭き取っていく。

「お、お嬢……今日はえらくぶっ込んでくるな。恋愛小説でも読んだのか?」

「お、良く分かったわね。そうなの、昨日面白い本を見つけて読み耽っちゃったんだ」

 まさかの当たりだったよ。お嬢も年頃だし、やっぱりそういうのに興味津々なのか。
 はっ……もしかしてお嬢にも気になる人が? まさか、そうなのか? そうだとしたら、俺はどうすればいい。もしボスにそれが知られたら、ボスはそいつを生かしておかないだろう。ボスの手を汚させるわけにはいかない。俺かマリナでそいつを調べ上げて、然るべき対処をするべきだろう。
 と、そんな事を考えていると、セラがまだか、まだかと俺が答えるのを急かしてくる。

「で、どんな人が好みなの? ね?」

「そうだなぁ……」

 俺はチラリとマリナを見る。
 マリナは静かに俺を睨み付けている。その視線はこう語っていた。

 お嬢様に下品なことを言ったらコロス。

 マリナの目は本気だった。だが何時までもマリナにいいようにされる俺ではない。ここは一つ、マリナに意地悪してやろうと思う。
 俺はニヤリと笑い、マリナは表情を強ばらす。

「好みは、そうだな……言葉使いが悪くなくて、目付きも悪くなくて、乱暴じゃなくて、煙草を吸わない、可愛い女性かな」

「それ特定の誰かを言ってない?」

 お嬢は可愛らしく首を傾げる。マリナを見ると明らかにイライラしているのが分かった。
 今のはマリナがお嬢に内緒にしている一面であり、どんな形であれお嬢にその情報が流れてしまったことに怒りを抱いているだろう。

 まぁ、マリナの秘密がバレることはないだろうが、これでマリナが俺に対して少しは慎重に行動してくれたら良いんだが。

 だが、その企みはお嬢の一言で瓦解することになる。

「あ、ヴァルトの好みのタイプって、マリナ?」

「――ん?」

「……お嬢様?」

 お嬢は何を言って? 今のがどうなってそうなったんだ?
 俺は目を白黒させて困惑する。
 お嬢は嬉しそうに話す。

「だって、言葉使いは丁寧だし、綺麗な目だし、優しいし、煙草も吸わないし、可愛いし」

「……」

 そ、そうだった! 俺が言ったのは全部メイドのマリナとは正反対の奴ぅ! でもだからと言ってどうしてマリナのことだってなるんだ!?

「マリナとヴァルト、一緒にいることって多いし、もしかし、そうなの?」

「お、お嬢、それはちが――」

「まぁ……そうだったのですか、ヴァルト。でもごめんなさい」

 マリナはワザとらしく困り顔を見せて謝ってくる。

 くそぅ、どんな顔も美人に見えるから余計に腹が立つ。ってか何で俺が告白してフラれたみたいな流れになってんの? 俺何も言ってないんだが?

「私、今はそういったことに興味は持てないので。これからも同僚としてなら……」

「あー……その、ごめんね? 私、余計なことしちゃったかな……?」

「い、いや、お嬢が気に病むことはないって」

 マリナはお嬢にバレないよう俺を見下し、してやったりな不敵な笑みを見せた。

 この猫被りめが……! この屈辱、いずれ晴らしてやるからなぁ!

 マリナに仕返しすることを、我が剣に誓った。



 そんな出来事があった日の夜。
 魔物がお嬢を狙って敷地内に侵入してきた。今度の魔物は一体だ。
 しかし、その魔物の力はB級クラス。その中でも強い魔物だろう。
 敷地の外壁に結界でも張ることができれば良いのだろうが、そんな事をすれば大地の力場が淀み、お嬢の身体に影響を与えかねない。
 今回は最初からマリナと組んで戦う。俺とマリナは庭先で奴を待ち伏せていた。
 昼間、お嬢とのアレであんな事があったからか、俺は何だかムズムズして気持ちが落ち着かない。別に意識しているワケではなく、あの時の意趣返しをされそうで警戒しているだけだ。
 そして俺は、誰かと一緒にいる時、黙ったままのこの空間が好きじゃない。俺は堪らずマリナに話しかける。

「……なぁ、昼間の事なんだが……」

「あ?」

 マリナは俺を睨み付ける。怖い。

「アレは別に今のお前のことを教えたわけじゃないから、セーフだろ?」

「……チッ、二度とするなよ」

「はいはい……」

 俺はポケットから煙草を取り出し、火を点けた。
 あと一本しかねぇな。街に買い出しに行かないと。それにそろそろ葉巻が恋しくなってきた。次は葉巻も買っておこう。
 俺が煙草を吸っていると、マリナがジッと見つめてくる。

「何だよ?」

「……一本寄越せ」

「……切れたのか? しゃーねぇな……ほらよ」

「ん」

 俺は手持ちの最後の一本をマリナに渡した。
 マリナは煙草を咥え、あろう事か咥えた煙草を俺に突き出した。マッチを持っていないのだろうか、俺はマッチでマリナが咥えている煙草に火を点けてやった。
 相変わらず、どんな仕草も美人だ。思わず見惚れてしまう。
 マリナは煙草の煙を吐き出し、何時ものように俺に毒を吐く。

「お前、アレは本気なのか?」

「アレ?」

「お嬢様との会話だ。お前、結婚したいのか?」

 驚いた。まさかマリナからその話題が飛んでくるとは思わなかった。
 俺は驚いて落としそうになった煙草を、しっかりと咥え直した。一度煙を吸い込み、動揺してしまった心を落ち着かせる。

「ふぅ……何だ? 気になってんのか? 俺が本気で――」

「本気だったら、お前を此処で殺すところだった」

「……」

 マリナは光が消えた瞳で俺を睨む。怖いまでに無表情で、魂が凍えるような冷たい声を吐く。
 俺はマリナがこれから言わんとしていることを察した。

 ああ、そうか。どうやら俺は、少し気が緩んでいたようだ。

「……分かってるよ。俺達はマーヴェリック家の従者。お嬢を守る為だけに生かされた『化け物』。そんな俺達が人並みの幸せを欲することは許されない」

「分かってるなら、いい。今更お前を殺すのは惜しい」

「惜しい……惜しいか……クククッ」

「何がおかしい?」

 俺は思わず笑いが声に出てしまった。それに反応して、マリナはキッと睨んでくる。

 そうか、俺はお前にとって惜しい奴にはなれたってことか。この俺が、手を血で汚して汚い金を稼いできたこの俺が、誰かに惜しいと思われるようになったのか。

 俺はそれが嬉しく思えてしまった。お嬢も、俺をそんな風に思ってくれているのだろうか。

「いや、何でも。まぁ、でも……そうだな。仮に、お前に殺されるのなら、悪くないかもな」

「……キモ。何でそうなる?」

「うっせ、気にするな。それより――来るぞ」

 俺とマリナの前に、巨漢風の魔物が現れた。見るからに力が強そうな奴だ。
 だが、俺とマリナにかかれば、あんなモノはただの雑魚だ。
 俺は腰から長剣を抜き、マリナは手袋を嵌めた。
 互いに煙草を咥えたまま、不敵に笑った。

「これ吸い終えるまでに終わらせるぞ」

「当然だ。誰に向かって言ってやがる」

 俺達はそれぞれの獲物を構え、魔物に立ち向かった。



 翌日、俺はお嬢と執事の許可を貰ってマリナの買い出しに付き添った。
 普段の買い出しはマリナ一人で行くのだが、今回は煙草を買うために俺が使われる。
 俺が来るまでは買い出しの際に変装してマリナが買っていたらしいが、俺がいることでその必要がなくなった。
 俺は煙草をマリナの分まで大量に購入し、俺は俺で葉巻も手に入れる。
 店の外で待っていたマリナと合流し、マーヴェリック邸へと帰る。

「ほら、お金」

 その途中、マリナが俺に自分の煙草代を差し出してくる。
 だが俺はそれを受け取らない。

「いいよ。これは俺の奢りだ」

「は? 何で……」

「深い意味は無い。取っとけ」

「……」

 マリナは足を止めた。そして少し考える素振りを見せ、顔を青くした。
 え、何で顔を青くすんの?

「ヴァルト、貴方……まさか本気で私のことを……?」

「ちっげーから! 絶対にちっげーから!」

「だとしたら、ごめんなさい。貴方とはそういう関係になれないわ」

「どーして俺がコクってフラれたみたいになってんだよ!?」

「冗談よ」

「噓ぉ!? お前そんなキャラじゃなかっただろ!? お、おい! 置いてくな!」

 俺はマリナを追いかけた。

 まったく、こんなの時間が続いたら、『化け物』だって幸せを味わってみたくなるだろうが。
 本当に……マーヴェリック家は今日も平和だよ。



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