【シン・ライトノベルによくあるパターン:||】

【主人公の名前】

「ライトノベル」の主人公の名前を覚えているであろうか？
「表紙」になっているヒロインの方ではない、
存外、そーゆーのは “準主役” 扱いで
本当の主役は平々凡々として印象に残らない
ヘタレ少年の方だったりする。
　まぁここらへんにも弱気なくせに目立ちたいという
作者の『本性』が出ていたりするわけだが、
その「作者の分身」だから、という以上に
主人公の『キャラ造形』を創り込んでいないが故に
起こる現象だと想っている。

　通常、『小説』を描きたいと考えるならば
まず最初に浮かぶのは “主人公” であろう。
　作者が一番読んでもらいたい処であろうし
拘りも在るだろうから見た目や服装は勿論、
当然『名前』にも力を入れる筈である。
　しかしソレが出・来・て・い・な・い・となると、
本末転倒どころかもうその時点で
作品の体を成していないように想える。
『名前』も覚えて貰えないくらい、
いい加減に造ったキャラが主役で
果たしてその話は『面白い』のであろうか？
　ストーリーや他のキャラを際立たせるため
敢えて主人公を「無個性」で目立たなくする、
という手法は確かに在る（ワタシは好きではないが）
　しかしそうではなく【自分を主役にしたい】
という作者の “エゴ” でしかないのなら、
そんなキャラが印象に残らないのは
当たり前であろう。
覚えようとしても脳が拒否するのかも知れない。
　その証拠に、主人公が覚えられない話は
「作者の名前」も覚えられない。
　ソレは取りも直さず話がつまらないからであり、
何でそうなるかというと書いてるソ・イ・ツ・が
『主人公』だからである。