Parasite

壽帝旻 錦候

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episode 10

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 ボンに対する疑問点は解決した。
 問題は彼らのことだ。
 俺はフゥッと一度大きく息を吐いてから、本郷さんの顔を真正面に捉えた。

「ボンを連れて来た理由は分かりました。ところで、皆さんは一体どういうメンバーなんですか?」
「ああ。流石に名前だけの紹介じゃぁ駄目か」

 こちらの問い掛けに、ペロリと舌を出す本郷さん。
 お茶目なつもりだろうが、髭面オッサンがそんなカワイコぶった仕草をしても全然可愛くない。
 むしろ、不快指数100%……とまで言ったら、流石に可哀想か。
 俺と洋一郎が蔑むような目をすれば、「真面目に話せばいいんだろ。ったく」と、拗ねたように舌打ちをする。
 根本的にいい人だとは思うし、いざとなったら頼りになる人だとも思うが、わざと俺達に合わせて子供じみた態度を取っているのか、それとも根っから大人げないのか……多分、前者であると思うが、それさえ無ければ、きっと尊敬出来る人なのに。
 残念な大人だ。

「そろそろ高速入るんで、シートベルトしっかり締めてくださいよ」

 運転席から声が掛かる。
 一体どこに向かっているのだろう。
 前の座席に身を乗り出していた本郷さんも、松山さんの声に素直に従い座席に着く。
 それを見て、俺も進行方向に向き直し、シートベルトを締めた。

「このまま話しは続け指して貰うぞ」

 本郷さんの低音だけれどよく通る声が車内に響く。
 それと同時に、一度スピードがゆっくりと落ち、その後、徐々に加速していく。
 滑らかな走りが高速に入ったことを示していた。

「克也とヨウ。お前らは俺らがどういう関係か、大体想像ついているんじゃねぇか?」

 ヨウとは洋一郎の事だろう。
 俺が返事をするより先に、洋一郎が「ええ」と答えていた。

「初めは、出版社や新聞記者、テレビ局関係といった、マスメディア関係の中で、『paraíso』の事実を暴くといった同じ目的を持った人達の寄せ集めかと思いましたけど、今までのやり取りを見て確信しました。皆さんは、同じ組織で働いてはいないかもしれませんが、トップは同じ人ですよね?」
「フッ。その通り。他に分かっている事は?」

 自分達の正体をさっさと明かしてくれればいいものを、俺達がどこまで勘付いているのか試しているのか、やけに楽しそうに問い掛ける。

「国民にアピールするには、上段社が発行している雑誌掲載や、関連会社の新聞掲載だけでは弱い。多分ですけど、本郷さんと、タカシさん。それに晴香さんは、全国ネットで放送する大手テレビ局のスタッフってトコじゃないです?」

 今度は俺が答える。

「おおっ!」
「いい線つくねぇ~」

 タカシさんと、晴香さんが茶々を入れるが、洋一郎がそこに割って入ってきた。

「そこは僕も同意見。けれど、あなた方は撮影する気なんてサラサラない」
「は?」
「ほへ?」
「ふはっ」
「ちょ、何この子。凄い事言うじゃない」

 俺と大介が同時に調子の外れた声を出すと、タカシさんは「バレたかっ」といった感じで吹き出し、晴香さんは感心したように呟いた。

「ほぉ~。そいつぁどういった理由で? 何も撮影しない取材班なんて、テレビ局にはいないと思うが?」

 本郷さんの言う通り。
 テレビカメラの入っているであろう大きなケースにレフ版。
 ラゲージスペースにある機材が撮影機器なのは想像がつく。
 国民に真実を伝える為にも、何かがあれば動画に映さなくては意味が無い。
 第一。
 島のPR的な要素を持つ取材だって撮影しなければ、島にいる国防軍や政府の人間に怪しまれるじゃないか。
 少々挑戦的な本郷さんの物の言い方はどうかと思うが、今回ばかりは洋一郎の見当違いだ。
 小さく吐息を吐くと、俺の考えとは逆に、凛とした声で洋一郎は説明しだした。

「ええ。テレビ局の番組制作にはテレビカメラでの撮影が必要でしょう。でも、あなた達は、島へ上陸し、ある程度、政府の人間と打ち合わせなりなんなりした後、すぐさま何かしらの行動を起こすつもりですよね?」
「ほぉ~。どんな行動を起こすと思うワケ?」

 車内の空気がピンッと張り、本郷さんと洋一郎の二人以外は皆、黙って彼らの会話に集中したのが伝わって来る。
 無論、俺自身も下手な事を言わず、彼らの会話に耳を澄ませた。

「さぁ。そこまでは……。でも物騒な事をするのは間違いありませんよね。後ろに積んである荷物はその為の道具なんでしょう?」

 フロントシートにいる二人を含めた大人全員が息を飲む。
 どういうことだと思い、僅かに首を捻り、斜め後ろの晴香さんの顔を見れば、目を真ん丸にして洋一郎の顔をまじまじと見ている。
 後方にいる男性二人も同じような表情をしているのだろうが、そもそも物騒な事って何なんだ?
 ラゲージスペースにある荷物は取材用の機材じゃないのか?
 事も無げな様子で話す洋一郎とは対照的に、ズバリ言い当てられ驚きを隠せない周りの雰囲気から、とんでもない方向に話しが進むような気がしていた。
 彼らは、マスメディアという立場から『paraíso』計画の全貌を暴き、報道して全国民、全世界にその真実を配信するのが目的だと思っていたが、そんなもんじゃ終わらないようだ。

「僕の勝手な憶測ですが、政府機密情報システムの一件で僕まで辿り着いた人は、本郷さん。貴方ですよね?」
「……」
「まず、両手首の内側。小指から下に降りて来た位置にある骨の上あたりに黒ずんだ痣が出来ている。それに右手人差し指が変形性指関節症になっています。これは、常にPCを使っている証拠。頭の回転がよく、洞察力にも優れているというのに、少々捻くれた性格……いえ、物事の裏まで見ようとする好奇心旺盛さから考えると、貴方しか考えられない」
「褒められてるんだか貶されてるんだかわかんねぇな」
「大丈夫です。褒めています」
「はぁ。頭のいい奴ってぇのは、何もかも見透かしていそうでコエェな」

 厭味っぽく言った台詞は明らかに肯定を示している。
 この人が政府機密情報システムのセキュリティ管理者だったのか。

「いいえ。僕にだって分からないことだらけですよ。何故、ここにスナイパーやらロッククライマー兼ナイフだか棒使いの両利き女性がいるのかは皆目見当もつきませんから」
「なっ!」
「ヒュウッ」

 ズバリ言い当ててしまったらしく、驚きのあまり絶句するタカシさんと、「やるじゃん」とでもいうように晴香さんが口笛を鳴らす。

「どこで気がついた?」

 ワクワクした口調で問いかける彼女に、別に大したことではないといった風に答える。

「貴女の場合は、ピッタリと身体にフィットしたTシャツの上からでも分かるほど鍛えられた前腕筋群、僧坊筋、大円筋。これは、ロッククライミングで主に鍛えられる筋肉です」

 単なる学校の勉強や政治経済の知識だけでなく、コイツはスポーツと筋肉の知識まで持っているのか?
 身近で見て来た親友の博識加減に改めて感心する。

「それと両方の掌と親指の第一関節にある職人ダコ。おちゃらけた雰囲気を出しながらもサングラスの奥では鋭く周りを見渡している。そんな人、一般人には中々いませんよ」

 そこまで観察していたとは。
 洋一郎の観察力に感嘆の声を小さく漏らす。

「それに、タカシさん。無駄のない筋肉は相当鍛えていますよね。日焼けもしていますし、最初はスポーツマンか力仕事をしている人かと思いましたが、左肘にアザがあるのを見て見方が変わりました」
「そんなコトで?」
「はい。確か僕達が産まれる前に制作された映画で、主人公がある男の左肘のアザを見て、狙撃手だと見抜くシーンがあったんですよ。初めはどうしてそんな事で判断出来るんだと思いましたが、なんでも、狙撃のためにひじを地面につけている為、左肘にアザが出来るのだとか」

 大介は首を伸ばし、俺はシートベルトをしたまま大きく身体を通路側に出しタカシさんを見た。
 彼は健康的な色をした逞しい左腕を曲げて大事そうに摩っていた。
 その肘には確かに何度も何度も強い衝撃を受け、擦ったり打ったりして出来た、年季の入ったアザがしっかりついていた。

 パチパチパチパチッ

 彼の推理に称賛の拍手が鳴り響く。

「ブラーヴォ」

 後方から賛辞の言葉が飛ぶ。

「限られた情報の中でそこまで判断できるたぁ恐れ入った」

 しみじみと感服したように言葉を紡ぐ本郷さんは、とうとう自分達の計画を話し始めた。
 フロントシートに座っている二人。
 米澤さんと松山さんは上段社の社員。
 以前に話しを聞いた通り、上段社の社長である高瀬さんは、政経界だけでなく幅広い分野にコネクションを持ち顔が利く。
 そんな男が小さな出版社の社長で収まっているはずもなく、本業はまた別。
暴力団ではないが、大きな声では言えないような危ない社会の人間らしい。

 その高瀬さんの本業の方で部下として働いているのが、本郷さんを含む三人。
 彼らは、本郷さんが政府管轄の重要な仕事を任せられていたように、裏で高瀬さんが、あらゆる手を使って各業界の中心部に派遣し、そこで働かされているのだが、実際の目的はスパイ活動。
 本来、高瀬さんは自分を含む仲間達に不利益を齎さなければ、国であろうと何であろうと、どんなに悪どいことをしていても、首を突っ込んだりしないのだが、『paraíso』に関して、調べれば調べるほどうさん臭さを感じ、事実追求を強行することにした。
 祖母が『paraíso』に連れて行かれ、一人で調査をしようとした米澤さんの行動はキッカケに過ぎず、元々、高瀬さんもいずれは政府を向き合って、『paraíso』の本来の目的を突き止め、それが、自分達をも脅かすようなものであれば、どんな手を使ってでも排除しようと機会を伺っていた。

そして、今回。

 待ちに待ったチャンスがやってきたというわけだ。

「それで選ばれたのが皆さんだというわけなんですね?」
「そういうことだ」

 本郷さん以外の二人がどんな場所にいたのかは分からないが、洋一郎の言う通りの相当危険な仕事をしていたのは間違いない。
 政府管轄の仕事をしていた本郷さんですら、簡単に大手テレビ局へと侵入させられる高瀬さんという人物とはいったい何者なのかが気になるところだが、そんなことよりも今は『paraíso』だ。

「では、本郷さん達の目的は、政府の本当の意味での目的を世界に知らしめるだけでなく、施設自体を破壊する事なんですか?」

 洋一郎が解き明かした彼らの正体と、本郷さんが話した内容とを擦り合わせると、彼らの目的はそれしか考えられないし、取材用機材だと思っていたものだって、実際には武器や施設内のシステムに侵入する為のPCだったり、破壊工作の道具であることは、もう疑う余地もない。
 彼らはハッキリとは肯定しないが、否定しないところを見ると、人的被害は最小限に抑えながらも、島全体とまではいかないが、軍事施設内で行われていると思われる生物兵器を開発している核となる部分は木っ端みじんに破壊し、消滅させようとしているのだろう。

「そうだと言ったら、お前ら、どうする?」

 俺達の気持ちを確かめるような重々しい声。
 背後から射抜くような視線がヒシヒシと伝わる。
 施設の破壊まで考えている彼らは、命を賭ける覚悟を持って挑もうとしている。
 俺は、そこまで腹をくくっているか?
 いや、島に行くのならば、くくるしかないだろう。
 自問自答を繰り返し、返事に戸惑っていると、再び背後から声が掛かる。

「俺達はお前らに協力してもらいたい。お前らの知識や力、それに、いざという時には、お前らの肉親の力も必要になる」

 口調こそ偉そうだが、彼が俺達のようなガキに頭を下げているように感じた。

「お前らはまだ若い。これから日本をしょって立つ人間だ。危険な目には遭わせちまうが、お前たちの安全は最優先に考える」

 今までのおふざけ口調でも小馬鹿にして試すような態度でもなく、誠実な物言いをされてしまえば断る事なんて出来ない。

「ええ。俺達に出来る事があれば」

 そう言うのが精一杯だった。
 やけに長い沈黙が続き、重苦しい空気が流れ始めた時、その空気を断ち切るように松山さんが声を上げた。

「さぁ。そろそろ準備はいいです? いよいよ、百里基地に到着します。ここからは国防軍、兵士の運転の下、ヘリでの移動になりますから。ここからはあくまでも『島のアピール』をする取材という体での会話を心掛けてください」

 結局。
 本郷さん達がやろうとしている内容はおおよそ理解出来たが、どういった策があり、どう順序立てて行動を起こすのかはさっぱり読めない。
 ただ、彼らは緻密に作戦を練ってきている筈。
 本郷さんの言葉を信じるならば、俺達に指示する内容は、彼らが実行するものよりも危険度は低いだろう。

 お互いの利害は一致している。
 ただ、彼らの計画が俺達以上に危険なものだった。
 ただそれだけの違いだ。
 元々、怪しいと思っていた島に足を踏み入れ、政府がひた隠しにしている『何か』を暴こうとしていたんだ。
 危険な事は重々承知の上だ。
 自分の身は自分で守る。
 俺達が無事に帰りたいのであれば、政府の言われた通りに動くのみ。

 そうでなければ――

 真っ直ぐ正面を見据えれば、フロントガラスから見える直線道路の先にある、広々とした緑が敷き詰められた敷地。
 手前にある百里基地に入る為のゲートや、そのすぐ奥にあるフェンスの向こうには、数機の戦闘機に、大型のヘリコプター。
 徐々に近付く航空基地を目の前にして、俺はある覚悟を決めたのだった。

 本郷さん達が練った戦略も、俺の気合いも心構えも。
 既にこの時、島で起こりつつある異変が急激に広がることで、何もかもが崩れ去るとは……
 この時の俺達には知る由も無かった。

 ただ、今の時点で、俺が覚悟を決めたのは、必ず祖父を見つけ出す事。
 そして、島にいると思われる兄貴に何とかコンタクトを取って、軍事兵器の開発を止める手立てはないものかを聞き出し、彼に開発を止めるよう説得出来たら……
 施設そのものを破壊するなんていう物騒なことなんてせずに、穏便に済ませられたら――

 まだまだ未熟なガキでしかない俺は、そんな甘っちょろい考えが成功するだなんていう、淡い希望すらも抱いていたのだった。
 
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