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第二章 成長編(十五歳)
8、悪役令息の兄帰る
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ゲームのキャラ、シリウスに憑依した俺だが、実はその時にある程度シリウスの記憶を受け継ぐことができた。
その記憶によると兄とシリウスの関係は良好とは言い難かった。
九歳上の兄であるアルフォンスは、文武両道、非常に優秀な兄であった。
特に成績は常に上位をキープする秀才で、貴族学校入学前の特別クラスの時点で、皇太子に目をつけられた。
同年代で優秀な補佐官を望んでいた皇太子は、後継者の習わしで他国への遊学に出ることになったのだが、アルフォンスを一緒に連れて行くことにした。
という事で、一緒に暮らした期間は短く、幼い頃体の弱かったシリウスは寝ていることが多くて兄と遊んだ記憶はほとんどなかった。
それに兄がいる時は、父も使用人もみんな兄の話ばかりして、シリウスは嫉妬心を募らせていた。
だからたまに兄に会う機会があって話しかけられても、シリウスは一言も喋らずに目すら合わせなかった。
混乱のパーティーが予告されたが、まずは兄からどうにかしなければいけない。
兄はゲームの舞台には出てこない。
その頃には皇太子の補佐官として立派に働いていることになっているはずだ。
このままの距離を保って接することが正解かと思われたが、最近は父との関係も良好だったので、変な波風を立てたくなかった。
変に反抗するより、自然に弟として尊敬しているという立場で接しておけば、忙しい人なので俺のやることになど注目することはないだろうと思われた。
一時帰国と聞いていたが、本格的に帰国する前段階の雑務のためだろう。
皇太子はすでに隣国の王女との結婚が決まっていて、その調整もあるのかもしれない。
とにかく自然に、何事もなく、それ以外のことが色々あり過ぎるのでここは穏便に丸く収めておこうと俺は考えていた。
皇宮から帰宅すると、邸にはやはり見慣れぬ馬車があった。
それを見た俺はついに来たかと軽く深呼吸をした。
兄に望むのは一点、俺のやることを邪魔しないで欲しい、それだけだ。
そのために兄の前では、従順でつまらない弟として静かにしていようと思っている。
記憶にある兄の姿は、ニールソンに近いかもしれない。知的な雰囲気があり、落ち着いていて大人しそうな外見だった。
さすがに中身は違うだろうと思いながら、玄関に入ると早速笑い声が聞こえてきた。
家族の中で期待の星である長男のご帰還だ。
食堂には豪華な料理が用意されて、使用人もみんな集まって、父は食事をしながらアルフォンスの話を聞いているのだろう。
いつもならすぐに向かうところだが、緊張して足が止まってしまった。
急に自分だけ異質な存在で、本来の家族ではない部外者である、ということが胸に響いてきた。
この先に足を向けていいものだろうか。
ここにいる自分は何者なんだろう。
もやもやと色々なものが広がって、一歩も動けなくなった。
いつも背中を押してくれるアスランはいない。
ひとりでどうやって歩いてきたか、思い出せなくなってしまった。
「……シリウス?」
気がつくと廊下の向こうに人影があって、名前が呼ばれた。
人影が近づいてくると、その姿がはっきりと見えた。
シリウスと同じ、こげ茶の髪に紫の瞳だが、背はすらりと高く肌は白かった。目力のある整った相貌で、薄い唇はキュッと結ばれていて知性を感じた。
記憶にある兄の姿と同じで、それがもっとしっかりとした外見に変わっているのを感じだ。
アスランがいなくてもしっかりしなければと、俺は震える足に力を込めて、胸に手を当てて礼をした。
「アルフォンスお兄様、お久しぶりです。お元気そうですね、すっかりご立派になられて……。お噂は聞いております。尊敬するお兄様にお会いできて、とても嬉しく思っております」
舌を噛みそうになったが、何とか考えていた久々の再会の挨拶を言い終えることができた。
悪くないだろう。
いかにも貴族っぽい型通りの挨拶で、色気も何もないがこれで十分だと思った。
後は適当に部屋にこもって、お互いの距離を保ちながら……
「え!?」
ふわっと体が浮くのを感じて何かと思ったら、いつの間にか近づいてきたアルフォンスが、そのままの勢いで俺を抱っこしてしまった。
距離を保つどころかいきなりゼロ距離になり、動揺で言葉が出てこなかった。
「尊敬だなんて、嬉しいよ。シリウスったら、父様からの手紙で聞いていたけど、本当に可愛くなって……会いたくてたまらなかったんだから」
俺の頬に自分の頬をくっ付けてすりすりした後、アルフォンスは兄の特権とばかりに頬にキスまでしてきた。
「どぅわぁ!!」
「嘘!? ナニコノモチモチ……、これ知ってる人他にいる? 胸がキュンキュンしちゃうーー!」
「………」
目元を赤くしてトロンとした目で俺を見つめてくるアルフォンスを見て、お前もかとため息をつきそうになった。
このゲームを作ったやつは、どうも知的なキャラに恨みでもあるらしい。
ニールソンといい、アルフォンスといい、これでよく秀才だという設定だなという、無茶としか思えない人格をぶち込んでくる。
「お、お兄様……、ずいぶんと、昔とイメージが……」
「えーだってだって、子供の頃のシリウスも超可愛いくて、愛でたかったのに、壊れてしまいそうだったからさ、我慢していたんだよ。父様からの便りで、それは可愛くなったって聞かされてどれだけやきもきしていたか! 本格的に帰って来たら兄様といっぱいイチャイチャしようね」
「は………はい?」
前言撤回、ニールソンよりタチが悪い。
兄という立場を利用して、もっとぐいぐい来そうな予感がする。
「さ、シリウスが帰ってくるまで、料理は食べないで待っていたんだよ。兄様の話を聞いて欲しいし、シリウスのお話も聞かせておくれ。特に、誰と仲がいいのか、ひとりひとり名前を上げて、後はアスランのこととかもね」
「えっ、あっ……」
俺を抱っこしたまま歩き出したアルフォンスは食堂へ向かった。
ドアが開けられると、眩しいくらい豪華な料理がテーブルに所狭しと並べられていた。
「シリウスお坊ちゃま、お帰りなさいませ」
使用人達の明るい声が響き、みんな笑顔で迎えてくれた。
椅子が引かれて、俺の席もちゃんと用意されていた。
「お、お……僕も、一緒に食べていいの?」
「何を言ってるんだ。家族じゃないか。シリウスがいないと始まらない」
すでにテーブルに着いていた父がそう言って笑った。
いつもあまり感情を表さない人だが、優しくて穏やかな笑顔だった。
ポロリ。
涙が溢れたけれど、こんな日に泣いたら申し訳ないので必死に隠しながら手で拭った。
アルフォンスはそんな姿を見ないようにしてくれたのか、俺の頭をポンと撫でた後、そっと下ろして椅子に座らせてくれた。
「さぁ、アルフォンスの帰還を祝って。食事を始めよう」
父の合図で和やかに食事は始まった。
始終、明るい笑い声に包まれた時間だった。
俺はこの世界に来て、初めてブラッドフォード家の、家族の一員になれたような気がした。
「で、何で保護者がずっと付いているわけ?」
隣に座っているイクシオが小声で話しかけて来たので、俺は仕方がないんだと小さい声で返した。
候補者レッスンの教室でひとり授業参観をしているのは兄のアルフォンスだった。
忙しい人だと思っていたのに、忙しいのはセットの皇太子の方だけらしく、アルフォンスはどこへ行くにも俺に付いてくるのだ。
レッスンの見学は許されているが、わざわざ見にくるような親兄弟はいない。
そんな中、登場したお兄様にみんなの注目が集まった。
アルフォンスは腕を組んで授業見学しているのだが、時折授業に口を出してくるのでたまらない。
あれが違うこれが違う、こうした方が分かりやすいなど、持論を展開して参加してくるので本当に勘弁して欲しかった。
「カラム家のご令息が友人とは、なかなか良い選択だな。カラム家は最近貿易事業に失敗して、良い噂は聞かないが、何しろ土地だけはあって金はたくさん持っているから困った時にはあてにできる」
授業が終わり、俺とイクシオに近づいてきたアルフォンスはサラッととんでもないことを言ってきた。
「シリウス、この失礼な男は本当に兄なの?」
「ごめん……、外国生活が長くて、その辺の配慮を忘れてしまったみたいで……」
「さて、授業が終わったから一緒に皇宮を見て回ろう」
急に何を言い出すのかと思ったら、アルフォンスはポケットの中からゾウさんのバッジを取り出した。
「そ、それは……!!」
幼稚園児が胸に付けていそうな飾りに反応したのはイクシオだった。
「こっ、皇宮内どこでもゾウさんフリーパス!」
「皇太子殿下に付いて回ることが多いから、殿下より直々に頂戴した。さあ、行きたいところはあるかな?」
「おっ、お兄様! 何処にでも付いていきます!」
さっきまでゴミを見るような目で見ていたイクシオは、キラキラした目になってあっという間にアルフォンスと意気投合してしまった。
二人で行ってくれと思いながら消えようとしたが、二人にガッチリと腕を掴まれてしまい、ズルズルと引きずられるようにして教室を出ることになった。
嫌な予感しかなくて、頭に手を当てて大きなため息をついた。
□□□
その記憶によると兄とシリウスの関係は良好とは言い難かった。
九歳上の兄であるアルフォンスは、文武両道、非常に優秀な兄であった。
特に成績は常に上位をキープする秀才で、貴族学校入学前の特別クラスの時点で、皇太子に目をつけられた。
同年代で優秀な補佐官を望んでいた皇太子は、後継者の習わしで他国への遊学に出ることになったのだが、アルフォンスを一緒に連れて行くことにした。
という事で、一緒に暮らした期間は短く、幼い頃体の弱かったシリウスは寝ていることが多くて兄と遊んだ記憶はほとんどなかった。
それに兄がいる時は、父も使用人もみんな兄の話ばかりして、シリウスは嫉妬心を募らせていた。
だからたまに兄に会う機会があって話しかけられても、シリウスは一言も喋らずに目すら合わせなかった。
混乱のパーティーが予告されたが、まずは兄からどうにかしなければいけない。
兄はゲームの舞台には出てこない。
その頃には皇太子の補佐官として立派に働いていることになっているはずだ。
このままの距離を保って接することが正解かと思われたが、最近は父との関係も良好だったので、変な波風を立てたくなかった。
変に反抗するより、自然に弟として尊敬しているという立場で接しておけば、忙しい人なので俺のやることになど注目することはないだろうと思われた。
一時帰国と聞いていたが、本格的に帰国する前段階の雑務のためだろう。
皇太子はすでに隣国の王女との結婚が決まっていて、その調整もあるのかもしれない。
とにかく自然に、何事もなく、それ以外のことが色々あり過ぎるのでここは穏便に丸く収めておこうと俺は考えていた。
皇宮から帰宅すると、邸にはやはり見慣れぬ馬車があった。
それを見た俺はついに来たかと軽く深呼吸をした。
兄に望むのは一点、俺のやることを邪魔しないで欲しい、それだけだ。
そのために兄の前では、従順でつまらない弟として静かにしていようと思っている。
記憶にある兄の姿は、ニールソンに近いかもしれない。知的な雰囲気があり、落ち着いていて大人しそうな外見だった。
さすがに中身は違うだろうと思いながら、玄関に入ると早速笑い声が聞こえてきた。
家族の中で期待の星である長男のご帰還だ。
食堂には豪華な料理が用意されて、使用人もみんな集まって、父は食事をしながらアルフォンスの話を聞いているのだろう。
いつもならすぐに向かうところだが、緊張して足が止まってしまった。
急に自分だけ異質な存在で、本来の家族ではない部外者である、ということが胸に響いてきた。
この先に足を向けていいものだろうか。
ここにいる自分は何者なんだろう。
もやもやと色々なものが広がって、一歩も動けなくなった。
いつも背中を押してくれるアスランはいない。
ひとりでどうやって歩いてきたか、思い出せなくなってしまった。
「……シリウス?」
気がつくと廊下の向こうに人影があって、名前が呼ばれた。
人影が近づいてくると、その姿がはっきりと見えた。
シリウスと同じ、こげ茶の髪に紫の瞳だが、背はすらりと高く肌は白かった。目力のある整った相貌で、薄い唇はキュッと結ばれていて知性を感じた。
記憶にある兄の姿と同じで、それがもっとしっかりとした外見に変わっているのを感じだ。
アスランがいなくてもしっかりしなければと、俺は震える足に力を込めて、胸に手を当てて礼をした。
「アルフォンスお兄様、お久しぶりです。お元気そうですね、すっかりご立派になられて……。お噂は聞いております。尊敬するお兄様にお会いできて、とても嬉しく思っております」
舌を噛みそうになったが、何とか考えていた久々の再会の挨拶を言い終えることができた。
悪くないだろう。
いかにも貴族っぽい型通りの挨拶で、色気も何もないがこれで十分だと思った。
後は適当に部屋にこもって、お互いの距離を保ちながら……
「え!?」
ふわっと体が浮くのを感じて何かと思ったら、いつの間にか近づいてきたアルフォンスが、そのままの勢いで俺を抱っこしてしまった。
距離を保つどころかいきなりゼロ距離になり、動揺で言葉が出てこなかった。
「尊敬だなんて、嬉しいよ。シリウスったら、父様からの手紙で聞いていたけど、本当に可愛くなって……会いたくてたまらなかったんだから」
俺の頬に自分の頬をくっ付けてすりすりした後、アルフォンスは兄の特権とばかりに頬にキスまでしてきた。
「どぅわぁ!!」
「嘘!? ナニコノモチモチ……、これ知ってる人他にいる? 胸がキュンキュンしちゃうーー!」
「………」
目元を赤くしてトロンとした目で俺を見つめてくるアルフォンスを見て、お前もかとため息をつきそうになった。
このゲームを作ったやつは、どうも知的なキャラに恨みでもあるらしい。
ニールソンといい、アルフォンスといい、これでよく秀才だという設定だなという、無茶としか思えない人格をぶち込んでくる。
「お、お兄様……、ずいぶんと、昔とイメージが……」
「えーだってだって、子供の頃のシリウスも超可愛いくて、愛でたかったのに、壊れてしまいそうだったからさ、我慢していたんだよ。父様からの便りで、それは可愛くなったって聞かされてどれだけやきもきしていたか! 本格的に帰って来たら兄様といっぱいイチャイチャしようね」
「は………はい?」
前言撤回、ニールソンよりタチが悪い。
兄という立場を利用して、もっとぐいぐい来そうな予感がする。
「さ、シリウスが帰ってくるまで、料理は食べないで待っていたんだよ。兄様の話を聞いて欲しいし、シリウスのお話も聞かせておくれ。特に、誰と仲がいいのか、ひとりひとり名前を上げて、後はアスランのこととかもね」
「えっ、あっ……」
俺を抱っこしたまま歩き出したアルフォンスは食堂へ向かった。
ドアが開けられると、眩しいくらい豪華な料理がテーブルに所狭しと並べられていた。
「シリウスお坊ちゃま、お帰りなさいませ」
使用人達の明るい声が響き、みんな笑顔で迎えてくれた。
椅子が引かれて、俺の席もちゃんと用意されていた。
「お、お……僕も、一緒に食べていいの?」
「何を言ってるんだ。家族じゃないか。シリウスがいないと始まらない」
すでにテーブルに着いていた父がそう言って笑った。
いつもあまり感情を表さない人だが、優しくて穏やかな笑顔だった。
ポロリ。
涙が溢れたけれど、こんな日に泣いたら申し訳ないので必死に隠しながら手で拭った。
アルフォンスはそんな姿を見ないようにしてくれたのか、俺の頭をポンと撫でた後、そっと下ろして椅子に座らせてくれた。
「さぁ、アルフォンスの帰還を祝って。食事を始めよう」
父の合図で和やかに食事は始まった。
始終、明るい笑い声に包まれた時間だった。
俺はこの世界に来て、初めてブラッドフォード家の、家族の一員になれたような気がした。
「で、何で保護者がずっと付いているわけ?」
隣に座っているイクシオが小声で話しかけて来たので、俺は仕方がないんだと小さい声で返した。
候補者レッスンの教室でひとり授業参観をしているのは兄のアルフォンスだった。
忙しい人だと思っていたのに、忙しいのはセットの皇太子の方だけらしく、アルフォンスはどこへ行くにも俺に付いてくるのだ。
レッスンの見学は許されているが、わざわざ見にくるような親兄弟はいない。
そんな中、登場したお兄様にみんなの注目が集まった。
アルフォンスは腕を組んで授業見学しているのだが、時折授業に口を出してくるのでたまらない。
あれが違うこれが違う、こうした方が分かりやすいなど、持論を展開して参加してくるので本当に勘弁して欲しかった。
「カラム家のご令息が友人とは、なかなか良い選択だな。カラム家は最近貿易事業に失敗して、良い噂は聞かないが、何しろ土地だけはあって金はたくさん持っているから困った時にはあてにできる」
授業が終わり、俺とイクシオに近づいてきたアルフォンスはサラッととんでもないことを言ってきた。
「シリウス、この失礼な男は本当に兄なの?」
「ごめん……、外国生活が長くて、その辺の配慮を忘れてしまったみたいで……」
「さて、授業が終わったから一緒に皇宮を見て回ろう」
急に何を言い出すのかと思ったら、アルフォンスはポケットの中からゾウさんのバッジを取り出した。
「そ、それは……!!」
幼稚園児が胸に付けていそうな飾りに反応したのはイクシオだった。
「こっ、皇宮内どこでもゾウさんフリーパス!」
「皇太子殿下に付いて回ることが多いから、殿下より直々に頂戴した。さあ、行きたいところはあるかな?」
「おっ、お兄様! 何処にでも付いていきます!」
さっきまでゴミを見るような目で見ていたイクシオは、キラキラした目になってあっという間にアルフォンスと意気投合してしまった。
二人で行ってくれと思いながら消えようとしたが、二人にガッチリと腕を掴まれてしまい、ズルズルと引きずられるようにして教室を出ることになった。
嫌な予感しかなくて、頭に手を当てて大きなため息をついた。
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