8 / 44
第一章
⑧再会は熱い抱擁で
しおりを挟む
入学パーティーは一時休憩中。
この後、第二部、在校生も参加する夜会(舞踏会)が始まるのだ。
リリアンヌ達、新入生は、用意された控え室で各々休息をとる。
何せ長丁場、一晩中躍り狂う人もいるのだ。この時間に寝ておくといいとまで勧められた。
リリアンヌは、ローリエの控え室に来ていた。
「はぁ…、どうしたものか」
「あら、フェルナンド王太子殿下の事かしら?ふふふふっ」
「フェル?あぁ、いたね。そんなの」
「………リリアンヌ、あなたが不敬罪で捕まるわよ」
まぁそれもそれなんだが、今は主人公の身が気になって仕方がない。
「あの、捕まった令嬢のことよね?あれからずっと上の空よ。リリアンヌ関係あるわけ?」
「んー…ないっちゃないけど」
「微妙ね…」
「なんか、ほら、寝覚めが悪いのよ。同じ新入生で、このまま、死罪とかになったら」
傍観者を貫く予定だったが、主人公がいなくなったら、物語が予測できないものになってしまう。
それもそれで、何か実害が起きる事になったら困るのだ。
と言っても、ただの伯爵令嬢の身の上で何ができるとも思えない。
眉間にシワを寄せて考え込んでいると…。
「助けることが出来るかもよ」
「え?本当に?」
「ええ、頼めば良いのよ。フェルナンド殿下に」
「えええええっ!そんな!仮に言ってくれたとしても、他国の王子の決定に異を唱えるって、外交問題になりかねないじゃない」
リリアンヌが慌てると、ローリエは優雅に微笑んだ。
「各国の王族メンバーはね。幼い頃から、王族限定のパーティーで交流していてお互いをよく知っているわ。アルフレッド様はフェルナンド殿下の事を兄と慕っているみたいよ」
「何でも言い合える仲だったとしても、サファイア王国で起きたことだから、そこまで、言えるのかしら」
「それがね、学園内の揉め事は、国が関与するわけじゃないのよ。生徒会に一任されているの。そしてー、その生徒会長はフェルナンド殿下よ」
「!!」
(思い出した!フェルナンドルートは生徒会の話なんだ!生徒会に入ってフェルナンドと仲良くなる設定だった)
「…殿下はお手紙に、生徒会について書いていなかったのかしら」
「ん…確かに、そんなような事が書いてあったような」
今年は雑務が多くて大変とか、生徒同士の喧嘩で、校舎が壊れて予算がどうとか…。流し読みしたのでほとんど覚えてないけど。
「…殿下、お気の毒さま」
ローリエは深くため息をついた。
「という訳で、本来であれば、アルフレッド様が罪を下すのではなく、生徒会が間に入って処分をする話なのよ。だから、告げ口みたいだけど、リリアンヌ、あなたが脚色せずに殿下にお伝えすれば上手くいく可能性が高いわ」
「なるほど!ローリエ!あなた、天才だわ。もはや私の守護天使!」
「ふふふっ、ちゃんとお願いするのよ。淑女らしく」
ローリエの瞳が怪しく光る。
「え?どういうこと?」
「そりゃー、上目使いでかわいーく、甘えるように、ね。殿方にする正しいお願いの仕方よ」
ローリエが、にゃんこのお手てで、リリアンヌの胸をノックした。今日はしっかり谷間が出ているので、ふるふると揺れて扇情的だ。
「武器これを使ってもいいしね」
「なななななななっっっ!!!!胸?何するのよ!これで、ぶん回して叩いて言うことを聞かせればいいの!?それとも、ボタンを飛ばして顔に当てるとか????」
「しまった、こいつはお子様だったの忘れてたわ。忘れてちょうだい」
とにかく、上手くやれとローリエに控え室から追い出された。
しばらく寝るそうだ。リリアンヌは、気も落ち着かないので、少し歩くことにした。
□□□□□□□□□□
しばらく歩くと大きな噴水があった。
サファイア王国は、バナメンという加工に優れた石の産地で、この噴水も水の妖精が楽しげに遊ぶ様子が緻密な美しさで表現されている。
水の流れに目を取られていると、横から、あっ!という声がした。
声の方を向くと、オレンジの髪に褐色の肌、睨んでいるような強いグリーンの瞳、ちょっとイカつい男性が立っていた。
(おーー!!キタ!最後の攻略対象者!!)
フレイム・ルーミニア
砂漠の国の王子で、寡黙なタイプ。
人とあまり関わろうとしないが。
実は寂しがりや。主人公から色々と世話を焼き、恋に発展する。
「君、リリアンヌ嬢かな」
「えっ!?そうですが。あの、お会いしたことがありましたでしょうか…」
国同士も離れているし、何の接点もないはずだ。
「会ったことはないが、姿は知っている。俺はフェルナンドと宿舎が同室なんだ」
「はぁ…」
(話を聞いている?とか?)
「話は一切聞かせてもらえない。けど、部屋中、アンタの似姿絵が貼ってあるから、嫌でも覚えた」
ぞわわわわっと寒気がして、背筋が凍るかと思った。
「ひっぃ…、そうで…すの。それはなんだか恥ずかしいですわね。おほほほほほほっ…」
(フェルナンドのやつ、なに考えているんだよ!恥ずかしすぎる!)
「…実物の方が、美しいな」
「それは、お褒めいただき光栄でございます」
リリアンヌは、何だかどっと疲れてしまった。
「それで、フェルナンド様は今どちらにおられますか?」
「代表で挨拶するから、多分、会場にいると思う」
「ありがとうございます。では行ってみます」
しばらく歩いてから、チラっと後ろを振り返ると、入学おめでとうと言ってフレイムが手を振っていた。
(おいおい、もう散ってくれ)
(見た目怖いけど、優しい不思議ちゃん。蘭もフレイムに関しては、選択肢が謎過ぎて一番苦労したと言っていたっけ…)
結局はただ世話を焼けば、好感度が上がる単純キャラだったらしいが。
(そういえば、確か、何かが飛び抜けているとか言ってたような…)
まぁ、関わることもないし、深く考えるのはよそう。
会場内はまだ、係りの者達が夜会用のセッティングに追われている。
舞台の方に見知った後ろ姿があった。
人格を疑いはじめていたが、さすが会長らしく的確に指示を出して準備を進めている。
(なんか、忙しそうだし、タイミング悪そうだな)
生徒会のメンバーは緑の腕章をつけているらしい。
ちょうど腕章を付けた上級生が前から走ってきた。リリアンヌとすれ違い様に目が合い、あっ!と声をあげた。
(え…デジャヴ)
「もしかして、私の名前ご存知ですか?」
「えっ、はい、いや…」
「まさか、私の似姿絵をご覧になっていたり、し・ま・せ・ん・よ・ね・!」
「そっ…それは…、勘弁してください。喋ったら殺されるー!」
ひぃーーー!と声をあげて、脱兎のごとく逃げられてしまった。
大きな声だったので、舞台の方からいっせいに視線が飛んできた。
「リリアンヌ!まさか君から来てくれるなんて」
フェルナンドが微笑んで、こちらに手をあげた。
忙しそうだったので、軽く会釈だけして、出直そうと思ったら、フェルナンドは、いつの間にかすぐ近くまで来ていた。
色々と解せないものがあったが、とりあえず気を取り直して淑女の礼をした。
「お久しぶりでございます。お忙しそうだったので、出直そうかと…」
「リリアンヌ!」
言い終わらないうちに、フェルナンドに抱きすくめられていた。
「フェ!でっ殿下!こっ…こんな場所で、ひぃ!みんなこっちを見ておりますー!!」
「いいんだ、別に、みんな知っている事だよ。それより、ずっとこうしたかったんだから、少し黙って」
「は…はい」
ガチガチだった体から、力を抜くと、上手い具合に馴染んだというか、苦しさはなくなった。
こんなことされたら、もっと、オエー!とか、キショー!とか嫌悪感がくるかと思ったけど、意外と心地良い。汗なのか、体臭なのか、フェルナンドの胸元をクンクン嗅いでみると、良い匂いがした。
「リリアンヌは女の子かと思っていたけど、子犬みたいだね」
「それは、その、良い匂いがしたから…気になっただけで…」
何だか悔しくなって、フェルナンドの顔を見上げると、見たこともない優しげな顔で笑っていた。
(あれ?いつもの口の端をあげるような笑い方じゃない。こんな顔して笑うことあるんだ)
フェルナンドの手が唇に触れた時、ビクッとして、慌てて腕の中から離れた。
「残念。逃げられてしまった」
「さすがに、もう、恥ずかしいですわ」
気まずくなったので、本題を切り出すことにした。
「お話したい事がございまして、夜会の時に少しお時間をいただけませんでしょうか」
「あぁ、もちろん。私の挨拶が終わったらすぐに控え室まで来てくれるかい?」
「それは、良いのですが。よろしいのですか?ダンスの方は?」
生徒会長の挨拶でパーティーが始まり、王族の人達がまずダンスを披露して、その後、他の貴族が参加すると聞いている。
「あぁ、それはいいんだ。問題ない」
「では…、あの、お忙しそうですね。何やら皆さんこちらを見ていらっしゃいますので…、私は失礼します。また後ほど」
「あぁ、必ず来てね」
舞台の方から、痛いほどの切実な視線を感じたので、リリアンヌは急いで会場を後にした。
(急に抱きついてくるから、逃げられなかった。しかも、何?何でこんなにドキドキしてんの…はぁ最悪)
ドクドクと鳴る胸を押さえながら、理解できない思いを抱えて、途方に暮れていた。
□□□
この後、第二部、在校生も参加する夜会(舞踏会)が始まるのだ。
リリアンヌ達、新入生は、用意された控え室で各々休息をとる。
何せ長丁場、一晩中躍り狂う人もいるのだ。この時間に寝ておくといいとまで勧められた。
リリアンヌは、ローリエの控え室に来ていた。
「はぁ…、どうしたものか」
「あら、フェルナンド王太子殿下の事かしら?ふふふふっ」
「フェル?あぁ、いたね。そんなの」
「………リリアンヌ、あなたが不敬罪で捕まるわよ」
まぁそれもそれなんだが、今は主人公の身が気になって仕方がない。
「あの、捕まった令嬢のことよね?あれからずっと上の空よ。リリアンヌ関係あるわけ?」
「んー…ないっちゃないけど」
「微妙ね…」
「なんか、ほら、寝覚めが悪いのよ。同じ新入生で、このまま、死罪とかになったら」
傍観者を貫く予定だったが、主人公がいなくなったら、物語が予測できないものになってしまう。
それもそれで、何か実害が起きる事になったら困るのだ。
と言っても、ただの伯爵令嬢の身の上で何ができるとも思えない。
眉間にシワを寄せて考え込んでいると…。
「助けることが出来るかもよ」
「え?本当に?」
「ええ、頼めば良いのよ。フェルナンド殿下に」
「えええええっ!そんな!仮に言ってくれたとしても、他国の王子の決定に異を唱えるって、外交問題になりかねないじゃない」
リリアンヌが慌てると、ローリエは優雅に微笑んだ。
「各国の王族メンバーはね。幼い頃から、王族限定のパーティーで交流していてお互いをよく知っているわ。アルフレッド様はフェルナンド殿下の事を兄と慕っているみたいよ」
「何でも言い合える仲だったとしても、サファイア王国で起きたことだから、そこまで、言えるのかしら」
「それがね、学園内の揉め事は、国が関与するわけじゃないのよ。生徒会に一任されているの。そしてー、その生徒会長はフェルナンド殿下よ」
「!!」
(思い出した!フェルナンドルートは生徒会の話なんだ!生徒会に入ってフェルナンドと仲良くなる設定だった)
「…殿下はお手紙に、生徒会について書いていなかったのかしら」
「ん…確かに、そんなような事が書いてあったような」
今年は雑務が多くて大変とか、生徒同士の喧嘩で、校舎が壊れて予算がどうとか…。流し読みしたのでほとんど覚えてないけど。
「…殿下、お気の毒さま」
ローリエは深くため息をついた。
「という訳で、本来であれば、アルフレッド様が罪を下すのではなく、生徒会が間に入って処分をする話なのよ。だから、告げ口みたいだけど、リリアンヌ、あなたが脚色せずに殿下にお伝えすれば上手くいく可能性が高いわ」
「なるほど!ローリエ!あなた、天才だわ。もはや私の守護天使!」
「ふふふっ、ちゃんとお願いするのよ。淑女らしく」
ローリエの瞳が怪しく光る。
「え?どういうこと?」
「そりゃー、上目使いでかわいーく、甘えるように、ね。殿方にする正しいお願いの仕方よ」
ローリエが、にゃんこのお手てで、リリアンヌの胸をノックした。今日はしっかり谷間が出ているので、ふるふると揺れて扇情的だ。
「武器これを使ってもいいしね」
「なななななななっっっ!!!!胸?何するのよ!これで、ぶん回して叩いて言うことを聞かせればいいの!?それとも、ボタンを飛ばして顔に当てるとか????」
「しまった、こいつはお子様だったの忘れてたわ。忘れてちょうだい」
とにかく、上手くやれとローリエに控え室から追い出された。
しばらく寝るそうだ。リリアンヌは、気も落ち着かないので、少し歩くことにした。
□□□□□□□□□□
しばらく歩くと大きな噴水があった。
サファイア王国は、バナメンという加工に優れた石の産地で、この噴水も水の妖精が楽しげに遊ぶ様子が緻密な美しさで表現されている。
水の流れに目を取られていると、横から、あっ!という声がした。
声の方を向くと、オレンジの髪に褐色の肌、睨んでいるような強いグリーンの瞳、ちょっとイカつい男性が立っていた。
(おーー!!キタ!最後の攻略対象者!!)
フレイム・ルーミニア
砂漠の国の王子で、寡黙なタイプ。
人とあまり関わろうとしないが。
実は寂しがりや。主人公から色々と世話を焼き、恋に発展する。
「君、リリアンヌ嬢かな」
「えっ!?そうですが。あの、お会いしたことがありましたでしょうか…」
国同士も離れているし、何の接点もないはずだ。
「会ったことはないが、姿は知っている。俺はフェルナンドと宿舎が同室なんだ」
「はぁ…」
(話を聞いている?とか?)
「話は一切聞かせてもらえない。けど、部屋中、アンタの似姿絵が貼ってあるから、嫌でも覚えた」
ぞわわわわっと寒気がして、背筋が凍るかと思った。
「ひっぃ…、そうで…すの。それはなんだか恥ずかしいですわね。おほほほほほほっ…」
(フェルナンドのやつ、なに考えているんだよ!恥ずかしすぎる!)
「…実物の方が、美しいな」
「それは、お褒めいただき光栄でございます」
リリアンヌは、何だかどっと疲れてしまった。
「それで、フェルナンド様は今どちらにおられますか?」
「代表で挨拶するから、多分、会場にいると思う」
「ありがとうございます。では行ってみます」
しばらく歩いてから、チラっと後ろを振り返ると、入学おめでとうと言ってフレイムが手を振っていた。
(おいおい、もう散ってくれ)
(見た目怖いけど、優しい不思議ちゃん。蘭もフレイムに関しては、選択肢が謎過ぎて一番苦労したと言っていたっけ…)
結局はただ世話を焼けば、好感度が上がる単純キャラだったらしいが。
(そういえば、確か、何かが飛び抜けているとか言ってたような…)
まぁ、関わることもないし、深く考えるのはよそう。
会場内はまだ、係りの者達が夜会用のセッティングに追われている。
舞台の方に見知った後ろ姿があった。
人格を疑いはじめていたが、さすが会長らしく的確に指示を出して準備を進めている。
(なんか、忙しそうだし、タイミング悪そうだな)
生徒会のメンバーは緑の腕章をつけているらしい。
ちょうど腕章を付けた上級生が前から走ってきた。リリアンヌとすれ違い様に目が合い、あっ!と声をあげた。
(え…デジャヴ)
「もしかして、私の名前ご存知ですか?」
「えっ、はい、いや…」
「まさか、私の似姿絵をご覧になっていたり、し・ま・せ・ん・よ・ね・!」
「そっ…それは…、勘弁してください。喋ったら殺されるー!」
ひぃーーー!と声をあげて、脱兎のごとく逃げられてしまった。
大きな声だったので、舞台の方からいっせいに視線が飛んできた。
「リリアンヌ!まさか君から来てくれるなんて」
フェルナンドが微笑んで、こちらに手をあげた。
忙しそうだったので、軽く会釈だけして、出直そうと思ったら、フェルナンドは、いつの間にかすぐ近くまで来ていた。
色々と解せないものがあったが、とりあえず気を取り直して淑女の礼をした。
「お久しぶりでございます。お忙しそうだったので、出直そうかと…」
「リリアンヌ!」
言い終わらないうちに、フェルナンドに抱きすくめられていた。
「フェ!でっ殿下!こっ…こんな場所で、ひぃ!みんなこっちを見ておりますー!!」
「いいんだ、別に、みんな知っている事だよ。それより、ずっとこうしたかったんだから、少し黙って」
「は…はい」
ガチガチだった体から、力を抜くと、上手い具合に馴染んだというか、苦しさはなくなった。
こんなことされたら、もっと、オエー!とか、キショー!とか嫌悪感がくるかと思ったけど、意外と心地良い。汗なのか、体臭なのか、フェルナンドの胸元をクンクン嗅いでみると、良い匂いがした。
「リリアンヌは女の子かと思っていたけど、子犬みたいだね」
「それは、その、良い匂いがしたから…気になっただけで…」
何だか悔しくなって、フェルナンドの顔を見上げると、見たこともない優しげな顔で笑っていた。
(あれ?いつもの口の端をあげるような笑い方じゃない。こんな顔して笑うことあるんだ)
フェルナンドの手が唇に触れた時、ビクッとして、慌てて腕の中から離れた。
「残念。逃げられてしまった」
「さすがに、もう、恥ずかしいですわ」
気まずくなったので、本題を切り出すことにした。
「お話したい事がございまして、夜会の時に少しお時間をいただけませんでしょうか」
「あぁ、もちろん。私の挨拶が終わったらすぐに控え室まで来てくれるかい?」
「それは、良いのですが。よろしいのですか?ダンスの方は?」
生徒会長の挨拶でパーティーが始まり、王族の人達がまずダンスを披露して、その後、他の貴族が参加すると聞いている。
「あぁ、それはいいんだ。問題ない」
「では…、あの、お忙しそうですね。何やら皆さんこちらを見ていらっしゃいますので…、私は失礼します。また後ほど」
「あぁ、必ず来てね」
舞台の方から、痛いほどの切実な視線を感じたので、リリアンヌは急いで会場を後にした。
(急に抱きついてくるから、逃げられなかった。しかも、何?何でこんなにドキドキしてんの…はぁ最悪)
ドクドクと鳴る胸を押さえながら、理解できない思いを抱えて、途方に暮れていた。
□□□
32
あなたにおすすめの小説
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
元アラサー転生令嬢と拗らせた貴公子たち
せいめ
恋愛
侯爵令嬢のアンネマリーは流行り病で生死を彷徨った際に、前世の記憶を思い出す。前世では地球の日本という国で、婚活に勤しむアラサー女子の杏奈であった自分を。
病から回復し、今まで家や家族の為に我慢し、貴族令嬢らしく過ごしてきたことがバカらしくなる。
また、自分を蔑ろにする婚約者の存在を疑問に感じる。
「あんな奴と結婚なんて無理だわー。」
無事に婚約を解消し、自分らしく生きていこうとしたところであったが、不慮の事故で亡くなってしまう。
そして、死んだはずのアンネマリーは、また違う人物にまた生まれ変わる。アンネマリーの記憶は殆ど無く、杏奈の記憶が強く残った状態で。
生まれ変わったのは、アンネマリーが亡くなってすぐ、アンネマリーの従姉妹のマリーベルとしてだった。
マリーベルはアンネマリーの記憶がほぼ無いので気付かないが、見た目だけでなく言動や所作がアンネマリーにとても似ていることで、かつての家族や親族、友人が興味を持つようになる。
「従姉妹だし、多少は似ていたっておかしくないじゃない。」
三度目の人生はどうなる⁈
まずはアンネマリー編から。
誤字脱字、お許しください。
素人のご都合主義の小説です。申し訳ありません。
目覚めたら魔法の国で、令嬢の中の人でした
エス
恋愛
転生JK×イケメン公爵様の異世界スローラブ
女子高生・高野みつきは、ある日突然、異世界のお嬢様シャルロットになっていた。
過保護すぎる伯爵パパに泣かれ、無愛想なイケメン公爵レオンといきなりお見合いさせられ……あれよあれよとレオンの婚約者に。
公爵家のクセ強ファミリーに囲まれて、能天気王太子リオに振り回されながらも、みつきは少しずつ異世界での居場所を見つけていく。
けれど心の奥では、「本当にシャルロットとして生きていいのか」と悩む日々。そんな彼女の夢に現れた“本物のシャルロット”が、みつきに大切なメッセージを託す──。
これは、異世界でシャルロットとして生きることを託された1人の少女の、葛藤と成長の物語。
イケメン公爵様とのラブも……気づけばちゃんと育ってます(たぶん)
※他サイトに投稿していたものを、改稿しています。
※他サイトにも投稿しています。
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
悪役令嬢は調理場に左遷されましたが、激ウマご飯で氷の魔公爵様を餌付けしてしまったようです~「もう離さない」って、胃袋の話ですか?~
咲月ねむと
恋愛
「君のような地味な女は、王太子妃にふさわしくない。辺境の『魔公爵』のもとへ嫁げ!」
卒業パーティーで婚約破棄を突きつけられた悪役令嬢レティシア。
しかし、前世で日本人調理師だった彼女にとって、堅苦しい王妃教育から解放されることはご褒美でしかなかった。
「これで好きな料理が作れる!」
ウキウキで辺境へ向かった彼女を待っていたのは、荒れ果てた別邸と「氷の魔公爵」と恐れられるジルベール公爵。
冷酷無慈悲と噂される彼だったが――その正体は、ただの「極度の偏食家で、常に空腹で不機嫌なだけ」だった!?
レティシアが作る『肉汁溢れるハンバーグ』『とろとろオムライス』『伝説のプリン』に公爵の胃袋は即陥落。
「君の料理なしでは生きられない」
「一生そばにいてくれ」
と求愛されるが、色気より食い気のレティシアは「最高の就職先ゲット!」と勘違いして……?
一方、レティシアを追放した王太子たちは、王宮の食事が不味くなりすぎて絶望の淵に。今さら「戻ってきてくれ」と言われても、もう遅いです!
美味しいご飯で幸せを掴む、空腹厳禁の異世界クッキング・ファンタジー!
転生した子供部屋悪役令嬢は、悠々快適溺愛ライフを満喫したい!
木風
恋愛
婚約者に裏切られ、成金伯爵令嬢の仕掛けに嵌められた私は、あっけなく「悪役令嬢」として婚約を破棄された。
胸に広がるのは、悔しさと戸惑いと、まるで物語の中に迷い込んだような不思議な感覚。
けれど、この身に宿るのは、かつて過労に倒れた29歳の女医の記憶。
勉強も社交も面倒で、ただ静かに部屋に籠もっていたかったのに……
『神に愛された強運チート』という名の不思議な加護が、私を思いもよらぬ未来へと連れ出していく。
子供部屋の安らぎを夢見たはずが、待っていたのは次期国王……王太子殿下のまなざし。
逃れられない運命と、抗いようのない溺愛に、私の物語は静かに色を変えていく。
時に笑い、時に泣き、時に振り回されながらも、私は今日を生きている。
これは、婚約破棄から始まる、転生令嬢のちぐはぐで胸の騒がしい物語。
※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」にて同時掲載しております。
表紙イラストは、Wednesday (Xアカウント:@wednesday1029)さんに描いていただきました。
※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。
©︎子供部屋悪役令嬢 / 木風 Wednesday
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる